人間力を高めるには本を読むことがおすすめ!
人間力を高めると、様々な局面に対応できます。
だから、、
辛いと感じたら、人間力を高める本を読むことをおすすめします!
目次
- 1 人間力を高める本は人生を変える
- 2 これが人間力を高める本!おすすめ12冊だ!
- 2.1 『一生使えるプロカウンセラーの傾聴の基本』 古宮昇
- 2.2 『自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス』メンタリストDaiGo
- 2.3 『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』 塚本亮
- 2.4 まんが「ブッダ』に学ぶ穏やかな働き方 手塚治虫 プレジデント社
- 2.5 『まんが「ブラック・ジャック」に学ぶ自分を貫く働き方』 手塚治虫 プレジデント社
- 2.6 『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』中島輝
- 2.7 『まんがでわかる 頭にきてもアホとは戦うな』 田村耕太郎
- 2.8 『「動じない心」をつくる85の言葉』植西聰
- 2.9 『うまくいっている人の考え方 完全版』 ジェリー・ミンチントン 弓場隆 訳
- 2.10 『運命を拓く ~天風瞑想録~』 中村天風
- 2.11 『「やさしさ」という技術』 ステファン・アインホルン 池上明子 訳
- 2.12 『夜と霧』 ビクトール・フランクル
- 3 おわりに
人間力を高める本は人生を変える
どうしても受け入れがたい、悲しい出来事、悲惨な出来事に会ったときに、
人間力があると”ものごと”の解釈の仕方が多方面からでき、自ら心の安定を作っていくことができます。
そうすることによって再び、生まれ変わって前向きに生きることができます。
人間力とは、一見曖昧な言葉ですがこのように定義されております。
【人間力の定義】
社会を構成し運営するとともに、自立した1人の人間として力強く生きていくための、総合的な力。
出典:Wikipedia
どん底気分を脱するために、薬を飲んだり、栄養を気をつけたり、心理学の知識を身に付けるのも重要ですが、
まさに他人や社会と関わりあう時の生き抜く術「人間力」を高める事は無視できません。
人間力を身に着けるには、やはり人生経験です。
その人生経験を疑似体験できるのが読書、
人間力を高める本を読み漁るのです。
読書は、手軽に著者の人生経験に触れて”生きる技”を磨けます。
これが人間力を高める本!おすすめ12冊だ!
『一生使えるプロカウンセラーの傾聴の基本』 古宮昇
カウンセリングを勉強する事は、人の話を聞くことを勉強することです。
なぜ人の話を聞くことが人間力の向上につながるのか?
それは人の話を聞く事は案外難しいことであり、心の中に自我があるとなかなかうまくいかないからです。
そしてこのカウンセリング傾聴術を学ぶ事は、人間理解を深めることにつながります。
人間理解を深めると人間力は向上します。
「この人と話しているとなぜか心が軽くなる」よつな人っていますよね?
そういう人の特徴は、どんなことでも受け止めてくれて、気持ちが温かくなるような存在ですよね?
少なくともすぐ怒るような器の小さい人にそのような人はいません。
著者で臨床心理士の古宮昇さんは、
「聞く技術(傾聴術)を生活の中で生かすことができれば、人間関係を良好にし、大切な人との関係をさらに構築でき、信頼も得ることができるはずです。 」
と本の紹介の中で主張されています。
今の不安定な世の中で、学校や職場などどの環境にいてもたくましく信頼されて、良い関係を築いていくためには適切なコミュニケーション手段が必要です。
コミュニケーション力を高めなくても、傾聴力を高めて共感力を高めることができればこの社会でたくましく生き抜くことができると思います。
その時既に人間力は高まっているはずです。
この本では、信頼関係を築くための聴き方について具体的かつわかりやすく注意点やノウハウが手ほどきされています。
特に人間関係で悩んでいる方や、友達の輪を広げていきたい、他業種の人たちとコミュニケーションをとって自らの世界を広げていきたい方にはお勧めの1冊です。
『自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス』メンタリストDaiGo
人間力を高める上で、マインドフルネスは外せません。
メンタリストDaiGoさんのこの究極のマインドフルネスという書籍は、
人の心の仕組みが盛り沢山書かれており、大いに役立ちます。
結論として、
ほとんどの悩みは私たちが勝手に抱いとるものに過ぎず、
周りの人や環境を変えようとせずに、自分のことを客観的に見て自分を変えていく方が、ずっと生きやすくなります。
このサイトでも何度か同じようなことを言っていますが、
私たちは何のために生きているのでしょう?
私が思うに、私たちは幸せになるために生きています。
それなのに仕事や、学業で必要以上に自信を失い、悩み続けて精神を破綻させてしまうのは本末転倒です。
学生をしていても、社会人になっても生きていればしんどい時は必ず来ます。
そのしんどさに耐えて、最終的に幸せな人生を送る人と、心が折れて病気がちな人生を送ってしまう人、不幸にも自殺を選んでしまう人、その違いは何なのか?
それはどんなときにも、自分を客観的に捉えて行動できるかどうか
の違いだと思います。
例えばこの本には、うつ病になりやすい人の反芻思考について、このように述べられています。
うつ病になりやすい人の反芻思考は、自分の欠点や過去の失敗といったどうしようもないことや、ネガティブなことをずっと考え続けるだけです。
別に解決策を探そうとするわけでもなくただひたすら「自分はダメなんだ、こんな失敗がなければ」と考えるのです。
(中略)
助けてくれる人がいないからうつ病になったのではなく、反芻思考をしていたために、自分の能力が落ち、その結果、周りの人たちが離れていったことが(うつになる)原因であるケースが多いといえます。
出典:『自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス』メンタリストDaiGo
私たちは、辛い思いを経験すると、どうしてもそのことを蒸し返してクヨクヨと考えてしまう癖があります。
ただ、そのこと自体は何の解決にもなりません。
またそのような思考をすることで集中力が低下して、さらに悪い結果を招く可能性が高まること、
そのことを知っているか知らないかで、随分と今後の生き方が変わってくると思います。
またストレスに関しても、この本では目からウロコのようなファクトが書かれていました。
普段からストレスを避けようとする人ほど、うつになる傾向が強く、人生に対する意義や幸福感を感じづらい
(中略)
ストレスを強く感じていたとしても、そのストレスが自分の力になる、あるいは自分の成長につながると考えていた人は、ストレスの害がなかった
(中略)
ストレスがまったくないと答えている人よりも、ストレスを感じているけど、それは自分にとって成長につながると考えている人の方が、免疫力が高まり、脳が成長して寿命が長くなっていた
出典:『自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス』メンタリストDaiGo
私たちはストレスを悪いものだと思って、避けてしまいがちですが、
逆転の発想をしてストレスを良いものと捉えるほうが心と体に良い影響を与えます。
そのストレスのネガティブな要素に対しては、瞑想や読書、運動などで軽減する習慣を持つことが大切であると書かれています。
マインドフルネスは、困難が多くて心が動揺しやすい世の中で、いかに心を強くしなやかに保って、社会貢献できる人間になるための重要な手段です。
生きていく上での不安は、無理矢理かき消さなくてもそのままで良い。
不安なことを考えてしまうのは仕方ないこと、
しかし不安はそのままにして、今自分がやれることに手をつけることが大切です。
その繰り返しが、マインドフルネスな心を育てて、人間力を高めていくのだと考えられます。
『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』 塚本亮
漫画化もされている人気の著書、『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』
は自分の心を律するためにおすすめの1冊です。
人間力を高める事は、自分をコントロールすることにもリンクします。
怠け心や、優柔不断、気乗りしなくていつまでも行動ができない人は、
徐々に人間力も下がっていき、周りからの信頼も失うでしょう。
そればかりでなく、自分からの信頼もなくなっていき、自分に自信が持てなくなります。
また「すぐやる」習慣がある人は、行動力が高いために、世の中に多くの利益をもたらすことができます。
だから人間力を高めるために、すぐやる習慣、行動力を身に付ける事は大切です。
私がこの本を読んで、人間力を高める要素があると思った理由は、以下の2つのポイントに絞られます。
1つ目は
「すぐやる人は明日を疑い、やれない人は明日を信じる」(34ページ)
これ「なんで!」って思う人いるかもしれませんが、よく読めば納得できます。
すぐやれない人は、何かを始めようと思う時、
「明日からやろう」とか「いつかこれをやろう」と考えて、未来までモチベーションが維持できると思い込んでいます。
多くの場合モチベーションは維持できずに、やらず終いです。
そんな人に人や仕事が集まってくるでしょうか?
そしてやれなかった自分にレッテルを貼ることになってしまい、
自己肯定感の低下や学習的無力感を招いてしまい、心を病んでいくことさえあります。
「すぐやる人」は、未来を信じません。
「明日から」とか「いつか」という考え方は、モチベーションを奪っていくことを知っているからです。
そしてその「明日」や「いつか」というのは全く保証されていません。
何度も言いますが、実際にその「明日」や「いつか」はやってこないことが多いのです。
もう一つは、
「すぐやる人は抵抗を歓迎し、やれない人は外野の声に潰される」(80ページ)
というくだり、
すぐやれない人は、何かを始めようとした時に、
身近な人の意見や批判的な言葉を聞くと、いともたやすく心が折れてしまいます。
「そんなことあなたには無理だよ」
とか
「そんなに世の中は甘くないから、やめときなって」
だなんて言われると、
とても怖くて未知の領域に挑戦することなんてできなくなります。
一方ですぐやる人は、
“外野は批判的なことを言うものだ”
ということを知ってます。
そして外野からの批判とは
“.大きく飛び立つために必要な風が吹いているようなもの”
と解釈して、外野の批判でさえエネルギーに変えます。
これは、
「本当にやる気があるのかどうか?」
と自分を試してくれたり、
「今まで見落としていた弱点に気づかされてくれる」
という大事な存在だったりします。
人間力の高い人が、批判を理由に何かを諦めるような事はしません。
これはまさに本質をついてるなぁと感心してしまいます。
他にもこれまでの凝り固まった常識や価値観を覆してくれるような教えがたくさん書かれている一冊。
気になったらぜひ読んでみてください。
まんが「ブッダ』に学ぶ穏やかな働き方 手塚治虫 プレジデント社
仏教関連の本で人間力を高める本はたくさんあります。
というか半分漫画として読めますので、心がしんどい時でも1~2日でスラスラと読むことができます。
また1日寝る前に1ページだけ読むというやり方でも充分に心が癒されるのではないでしょうか。
手塚治虫の名作『ブッダ』を読んだ事はありますか?
単行本だと、全部で12巻程度あり全巻読みきるには、なかなか根気が要る漫画です。
プレジデント社から発行されているこの本は、その『ブッダ』の名場面を集約して、
働く上での心構えや、辛い時にどのような心で乗り切るか?
その答えが漫画と共に描かれています。
働く上で、同僚や上司、顧客に対してイライラしたり、恐れの感情を持ったりする事はありませんか?
または仕事が順調でも、「嫌われる」「いつか足元すくわれる」などと漠然と不安感を抱えていたり、
また昇進して偉くなったが故に自分の時間が持てなくて心が疲弊していることなどないでしょうか?
働いていると、様々なストレスが身に降り掛かります。
お釈迦様の考え方の本質を理解して、
日々生活の中で実行すれば悩み知らずの人生を送ることができます。
・やり返さない勇気を持つ。
「ミスを認めず謝らない」、「メールや電話の返事をなかなかもらえない」…。
もし、あなたがそのような目に遭い、仕返しをしてしまうと、
相手も反発して仕返しの連鎖が続いてしまいます。相手の受け入れがたい行動をあなたがそっと受け入れた時、相手は初めて反省するのです。
そうすればどちらの怒りも徐々に静まり、穏やかな時間を取り戻すきっかけが生まれます。
恨みを消す唯一の方法、それはやられてもやり返さず、忘れること。
最初に手を下げたほうが、そのあと心理的にも楽になれます。
・「勝ち負け」に支配されない。
仕事において、勝ち負けを全く意識しないで働く事は難しいでしょう。
しかし、不必要なライバル意識や競争は避けるべきです。
勝てば恨みを買い、負ければその苦しみに悩まされることになってしまいます。
相手に勝とうとするより、相手と共に幸せになろうと考えること。
誰かを敵視すれば、自分も敵視されることになります。
一部引用:まんが「ブッダ』に学ぶ穏やかな働き方 手塚治虫 プレジデント社
辛い時、しんどい時ほどあなたの感情は掻き乱されて、それをきっかけに人生が不幸になっていきます。
辛い時ほど淡々と、粛々と行動を積み重ねること、
絶対に許せないような相手、そんな相手だからこそ思い切って許してしまうこと。
しんどいときの行動、人を許すこと、これは人間にとって最も尊い行為ではないでしょうか?
それができれば仕事上の問題は、99%解決すると思います。
『まんが「ブラック・ジャック」に学ぶ自分を貫く働き方』 手塚治虫 プレジデント社
手塚治虫の名作、『ブラック・ジャック』は知ってますか?
無資格でありながら、圧倒的な技術力でオペを成功させ、
大金を得ていく裏社会の医師ブラックジャックの信念が描かれた本です。
なぜその漫画が人間力を高める本のか?
私たちは嫌なことがあったり、人生がうまくいかないと、どうしてもネガティブな感情に飲み込まれてしまいます。
ついつい責任を他人に押し付けたり、
誰かに依存したり、
現実から逃げて楽な仕事を選んだり、
そんな苦難の生き方を選んでしまって、さらには人間力を低下させてしまいます。
依存したり多数派に乗っかったり、リスクのない仕事ばかり選ぶのは、
一時的に精神が安定しますが、精神的に独立した生活と言えるでしょうか?
これだけ物質的な豊かさが整った世の中なのに、心が不安なのはなぜなのでしょうか?
それは多くの人が、自分を貫くことに目を背けているからです。
ブラックジャックは圧倒的な能力がありながら、あえて無資格で裏社会の人を相手に医療をする医師。
なんともリスキーな人生を選んでいる彼は、なぜ敢えてそんな生き方をしているのでしょうか?
それは、
その生き方が信念を貫く生き方だからです。
自分のこと、世の中のことを俯瞰しており、
安易な安定を求める生き方ではなく、
信念を貫く生き方こそが、真の心の自由だと確信しているのでしょう。
私も頭では理解していても、なかなか行動はできません。
しかし、ブラックジャックの生き方には人生で迷ったときに、それを断ち切ってくれるようなヒントが隠されています。
例えば、
・自分を制限するようなつながりは、しがらみでしかないので無理に仲間や人脈は作らない。
・やりたいこと、得意なことを仕事にする(実はこれは勇気が要ること)。
・みんなから好かれる人より、賛否両論の人間であり続ける。
どんなに孤独になって批判されても、平常心でやるべきことをやる、そんな能力こそが人間力の向上につながります。
そのヒントがたくさんこの解説本にわかりやすく描かれています。
『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』中島輝
人間力を高める本は自己肯定感も高めます。
自分を肯定する力、「自己肯定感」は最近書店でよ言葉ですが、我々日本人は自己肯定感が諸外国と比べて低いと言われています。
自己肯定感が低いと、人生が消極的になり何をやっても不安、新しいことを始める勇気が持てない状態になります。
逆に自己肯定感が高いと、何があっても「大丈夫」と思えるようになる。
まさに自己肯定感を高める事は、人間力を磨いていくことにつながります。
この本は今いちばん注目されている心理カウンセラーが提供する、心を強くするための実践的なメソッドが記されています。
この本によると
自己肯定感は、何歳からでも高めることができ、
そして自己肯定感を高めるためにはちょっとしたコツが要ります。
そのためにはまず、自己肯定感を構成する6つの構成要素を知る必要があります。
自尊感情→自分には価値があると思える感覚
自己受容感→ありのままの自分を認める感覚
自己効力感→自分にはできると思える感覚
自己信頼感→自分を信じられる感覚
自己決定感→自分で決定できるという感覚
自己有用感→自分は何かの役に立っているという感覚
参考:『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』中島輝
本書では、これらを項目別に評価し、読者の足りていない部分が解明でき、
そればかりでなく、これらを瞬間的に高める方法と、
じわじわと高める2つの対処法が提案されています。
例えば自尊感情を高めるために、鏡の前で肯定的な言葉がけをする事は、瞬時に自尊感情を高める行為です。
(例:鏡の前で「私ってイケてる」と声かけをする)
これを定着させるために、普段の言葉遣いを否定的なものはなるべく使わず、
肯定的なものに置き換えるということが自己肯定感を高め、それを安定的にする方法なのです。
(例:職場の仲間に声掛けする時も「お疲れ様」ではなく「ありがとう」を多用するようにする)
何気ない行為の積み重ねが、自己肯定感をじわじわと高めていくことにつながります。
自己肯定感が低いのは、育った環境や生まれ持った能力が低いからだとあきらめていませんか?
これは人生を楽しむチャンスや、社会貢献していくチャンスを自ら逃していくことにつながります。
まさに自己肯定感を高めることは、人間力を高めて社会に貢献できる自分を育むこと。
「何があっても大丈夫」という感覚を持つことは、「すべて思い通りの人生になる」という感覚にもつながります。
そんな良い循環を手に入れましょう。
『まんがでわかる 頭にきてもアホとは戦うな』 田村耕太郎
ベストセラーになっている本ですが、最近「まんがでわかる」版が出たので人間力を高める本として手軽に読めます。
漫画の方が具体例がわかりやすく描かれており、イメージしやすいからです。
あなたの周りにアホはいませんか?
理不尽な嫌がらせをする”アホ”は相手にしない方が良いと、なんとなくわかっていても言われたらついつい言い返してしまう。
もしくは、感じ悪く無視して、その後もその人を避けてしまう。
そんなタイプの人にオススメです。
攻撃に対して言い返すと、さらに反撃されたり、
たとえ運良く論破したとしても、一時的にはスカっとしますが、やはりそれはそれで気分が悪いものです。
相手と同じ土俵に立ってしまった自分、
そんな小さな自分が情けなくなることってありますよね。
私がテレビの「ス△ットジャパン」を見ても全くスカっとしないのはそのためです。
一方で、どれだけ皮肉を言われたり、
嫌がらせを受けてもサラりとかわして、世の中うまく渡っていける人もいます。
「あんな人になれたらいいな」
と思えるような人間力の高い人ですね。
この著書は、いわゆるアホに喧嘩を売られた時に、
いかにそのアホからの攻撃をかわして、
さらに、
アホの力を利用して自分を優位にする方法論が書かれています。
タイトルだけ見ると
「ちょっと嫌味な内容では?」
と思うかもしれませんが、とんでもないです。
この本に書いている内容を理解して実行すると、
アホな人間たちは、、相手にする価値が無い!
ということがハッキリとわかるだけでなく(あくまで私の個人的な感想です)、
自分の心を省みて、さらに心に磨きをかける大切さがわかってきます。
戦うべきなのは
アホそのものではなく
アホと戦うなんてアホなことを考えている
自分だからね!
引用:『まんがでわかる 頭にきてもアホとは戦うな』 田村耕太郎
アホに費やす無駄な時間とエネルギーを、あなたの夢を叶えるエネルギーに変えてみませんか。
『「動じない心」をつくる85の言葉』植西聰
著者の植西さんは、「折れない心」や「幸福論」に関する著書、まさに人間力を高める本を多数書かれています。
そんな植西さんが集めた
「動じない心」
をつくるための禅語録
のような一冊です。
いくら強い思いがあって、
固い決意を誓ったとしても、
人間はちょっとした風に吹かれて、
心が動揺してしまうものです。
逆に心が動揺しなければ、
多少要領が悪くても、画期的な仕事をやり遂げることができるでしょう。
表紙の裏にも、
「自分の心を上手にコントロールし、
幸福な人生を築くヒントが満載!」
と記されています。
人間力が高い人ほど、自分の心をコントロールして、自分も他人も幸せに導いてくれるものです。
ここで1つ著書から、心を強くする禅の言葉を紹介します。
風が吹いて竹が盛んに揺れている。
その影が階段に映っている。
影がいくら揺れ動いても、
階段の塵は全く動かない。
原文:”竹影階を掃って塵動かず” 大燈国師の語録 『槐安国語』より
引用:『「動じない心」をつくる85の言葉 』植西聰
これは、自分が世間からどのように噂されているか?
それを必要以上に気にするタイプの人に向けた言葉です。
噂を気にする意識が強まると、
自意識過剰という危険な状態につながってしまいます。
そんな人に向けて
「周りの人たちにあれこれ言われても、そんな事は、いちいち気にする必要は無い。
動じない心で、自分がやるべきことを淡々とやるべきだ」
とのメッセージを表した言葉です。
所詮は陰口は陰口です。
面と向かって言えない人間の言葉など、自分の人生に何の影響力もありません。
禅語はとても難しい言葉です。
しかし、それを現代風に理解しやすく翻訳してくれているので、
わかりやすくした人生の教訓が、過去の禅僧の言葉によって裏付けされいるように感じます。
だから、
一つ一つ読むたびにとても勇気づけられます。
『うまくいっている人の考え方 完全版』 ジェリー・ミンチントン 弓場隆 訳
人間性が成熟し、人生がうまくいっている人の特徴は「自尊心」が高いと著者は主張します。
自尊心とは、本当の意味で自分のことを大切にしようとする心です。
自尊心のある人は、失敗や間違いを犯しても、それを前向きな力に変えることができ、
万が一他人に批判されても、冷静にそれを受け流し、必要に応じた対応ができます。
つまり人生のあらゆる局面に対して、余裕を持った対応ができるので、
幸せで充実した人生を送ることができるのです。
そんな自尊心を高めて人間性を成熟させるヒントが100箇条にまとめてこの本に書かれています。
例えば、他人の批判が怖い人は、次の言葉がおすすめです↓
【批判は余裕を持って受け入れる】
あなたは人から批判されたときにどのような対応するだろうか。
実際、そのときのあなたの対応ぶりほど、
あなたの自尊心の状態を明らかにするものは少ない。
自分のことがあまり好きでない人は、他人から批判されると自分の人格が批判されたと感じ、
人間としての価値まで否定されたように思ってしまうものである。
他人から批判された時は次のことを思い出そう。
(1)その批判から何かが学べることがあるかもしれない。
もし自分が間違ったことをしているなら、
それに気づいておくことが自分にとっていちばんの利益になる。
(2)自分の行為に対する批判は、人格批判ではない。
(3)たとえそれが人格批判であっても、相手に協力して自分を批判する必要は無い。
引用:『うまくいっている人の考え方 完全版』ジェリー・ミンチントン 弓場隆 訳
誰しも批判されると、心が乱れ自分を見失いそうになる時があります。
そんな時は、
「ここで人間性が試されるのだ」
「今こそ成長のチャンスだ」
と思うようにすることが、人間力や自尊心を高める思考パターンです。
自分に向けられた批判に対し感情に流されずに、冷静に対処できたときこそ、
人間的に成熟した証なのではないでしょうか。
自尊心を高めるヒントが、たくさん詰まった1冊です。
『運命を拓く ~天風瞑想録~』 中村天風
日露戦争を、参謀本部の部員として生き抜き、30歳にして結核で生死の境を彷徨い、
それでもなお、ヒマラヤのヨガの生者に導かれ、90まで生き抜いた中村天風さんの生き方を描かれた瞑想録です。
天風哲学は、元世界的テニスプレイヤーの松岡修造さんや、
経営者の稲盛和夫さんなど数多くの著名人も影響を受けています。
人間はどんな時でも、嘆かず、クヨクヨせず、恨まず、人のせいにしないで、
常に積極的な思考で行動することにより運命は開けていきます。
これぞまさに、人間力ではないでしょうか。
この時代以降の、多くの自己啓発系の著者も、中村天風さんの哲学にとても似ているというか、
おそらく影響を少なからず受けている事でしょう。
若かりし日に、
「40歳まで生きることができない」
と言われた中村天風さんの運命は、
積極的思考の哲学を身に付けることにより、92歳まで生きることができました。
この積極思考の哲学は、まさに人間力と言い換えることができます。
人間力を高めると、運命まで味方するようです。
間違ってはいけないのは、
“それを身に付けることにより健康になる”
が目的ではありません。
たとえ身に病があっても、心まで病ますまい。
たとえ運命に非なるものがあっても、心まで悩ますまい。
しっかりここに、うたっえてあるのだけれども、
古い会員の中にも、病のないときには、
口では盛んにこれをいっておいて、
ちょっとでも病に罹ると、狼狽え、騒いでしまって、
もう心どころか、生命の全体を病ましてしまう者がいる。
わかりきったことを教えているんだけれども、わかり過ぎて、忘れてしまうんだ。
否、一切の苦しみをも、なお楽しみとなす強さを心にもたせよう。
苦しいときでも、楽しいときを思い。
宇宙霊と直接結ぶものは心である以上、
その結び目は断然汚すまいことを、
厳かに自分自身に約束しよう。
引用:『運命を拓く ~天風瞑想録~』 中村天風
生きている以上、困難や、病気、また死は避けることができません。
“たとえ病気になっても運命を嘆かず、
感謝を持って生きることができる”
それがこの天風哲学の究極の目標と言えます。
中村天風さんの哲学=人間力です。
この1冊に「積極的人生」の教えが網羅されています。
『「やさしさ」という技術』 ステファン・アインホルン 池上明子 訳
「優しさ」や「思いやり」は、一見簡単そうな言葉ですが、実は本物の優しさを持つには、少しコツがあり、知っておかなければいけないことがあります。
ステファン・アインホルン先生は、世界トップレベルの時代として知られるカロリンスカ医科大学の分子腫瘍学の教授、またがん専門医です。
また学生が選ぶ最優秀教授に認定されるほど人気であり倫理についての講義公演の名手としても名高く知られております。
アインホルン先生は、人生で真の成功を収めるには、「優しさ「閉じるが必要だと強く主張しております。
まさに人間力の重大な構成要素として、「優しさ」は外せないものです。
この本は正しい優しさを身に付ける手法や、その時の心構えについて大事なことがたくさん書いてあります。
その中で特に重要なのが、優しさを振る舞うときに、それが見返りを期待しない行為であること。
結局はそのほうが得になることが多いのです。
私の父はしばしばアメリカ大統領ハリー・トルーマンの言葉を引用してこういった。
「名声を得るのは誰か?それさえ気にしなければ、
素晴らしい偉業をなし得る」
そして父は、いつもこの原則に従って仕事をしていた。
良い仕事をするには、仲間に気前よくある。
その結果、父は医師としても研究者としても、その後は議員としても作家としても成功を収めたのだ。
引用:『「やさしさ」という技術』ステファン・アインホルン
このことを知っておけば、あなたの優しさは正しく機能し、
結果的に思わぬ見返りが待っているかもしれません(言ってることが矛盾してるようですが、事実です)。
近年優しさとは、否定的な意味で使われることもあります。
「優しいだけじゃダメだ」
「優しい人つまり、良い奴は無能な人間の代名詞」
だなんて言われていますが、
優しさをないがしろにする人に、人間力が備わっているとは思いません。
優しさを育んで幸せな成功者になりましょう。
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『夜と霧』 ビクトール・フランクル
死にたいと思っている人が、谷底から這い上がり人間力を高めていく。
そのことを語る上でこの「夜と霧」という本は欠かせないと私は思います。
当サイトでも、何度もこのオーストリアの精神科医ビクトール・フランクルの本は紹介してきましたし、ロゴセラピーの考え方のエッセンスをことあるごとに登場させてきました。
「自分が豊かになる」、「自分が幸せになる」ことだけを考えている、いわゆる利己的な人は、人間力を高めていくことは難しいと思われます。
またそのような人は、人生のあらゆる局面で苦しみやすく、不幸になりやすく、また心も体も健康とは言い難いものです。
ビクトール・フランクルは、強制収容所で、死の淵を彷徨ながら絶望を味わい、
何人もの自殺者・病死者を目の当たりにし、最終的に生き延びることができました。
その時の極限の状態、絶望の経験から「生きる意味」についての考え方を体系化しこの本が世の中に送られました。
結論的に言うと生きる意味は?と問われたところで明確な答えはありません。
それを自分自身が考えることに、人間力を高める秘訣があるのです。
ここで必要なのは、
生きる意味についての問いを百八十度方向転換することだ。
私たちが生きることからなにを期待するかではなく、
むしろひたすら、生きることが私たちからなにを期待しているかが問題なのだ、
ということを学び、絶望している人間に伝えなければならない。
引用:『夜と霧』ビクトール・フランクル
フランクルが提唱する3つの価値、「創造価値」「体験価値」「態度価値」をしっかり理解して未来に希望を持って生きること。
フランクルの本を読んで人間力を高めるなら、この3つの生きる価値の概念は欠かせません。
>>辛いとき、死にたいときに知ってほしい。人生を豊かにする3つの価値
そして自分の幸福を求めるだけの人生を手放して、
「人生からの問いかけ」に答え続けることが、自立した一人の人間として成長することを促します。
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おわりに
人間力を身に付けるための本には、共通してあることが記されています。
中村天風さんの本でも、斉藤一人さんの本や仏教系の本、そしてアドラーやフランクルの心理学の本でも共通する因子。
それは、「人に”与える”ことができる人間になること」です。
それは時に愛という言葉で表現されたり、仏教では慈しみという言葉で表現されたりします。
結局そうすると回りまわって自分が幸せになれますから、利他的になることは最大限利己的な生き方といえます。
そうはいっても、辛いときに本を読むのは、なかなか出来ません。
だから最大限ハードルを下げましょう。
どんなに小さなステップでも、本を読むと確実に人間力がアップしていきます。
【読書で人間力を高めるおすすめ記事】
>>心理学を学んで生きやすくなりたい人のための3つのオススメ本
>>【大島真寿美】女性におすすめ!こんなふうに生きたいと思える小説3冊!
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