「話し方」系のおすすめ書籍レビュー 〜会話に苦手意識があるあなたへ!〜

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「人と話すのが苦手だ」

「話をしていると傷つくことがよくある」

「なぜか人を怒らせてしまう」

「あの人みたいに楽しく人と話したい」

「自分がコミュ障だと思う」

そんな悩みがありませんか?

話し方のコンプレックスを抱えている人は多いはず。

少しのコツを知ることで、あなたも話し方が上手くなり、

人から愛されて充実した人生になります。

この記事では、私がオススメする「話し方」「聞き方」に関する本を紹介して、

あなたの抱えるコミュニケーションの悩みを解消していきます。

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目次

『一生使える!プロカウンセラーの傾聴の基本』 古宮 昇

作者の古宮昇さんは米国の大学院で心理学博士を取得し、

アメリカと日本において心理学の第一線で活躍しているプロの心理カウンセラー。

そんな本格的なプロが教える”人の話を聴く方法”を紹介しています。

どちらかと言えば、日常の会話を盛り上げるための本ではなく、

落ち込んでいる人、元気がない人を復活させるための本です。

治療的要素が多いかもしれません。

そんな人を癒すコミュニケーション技法がわかりやすく書いております。

「傾聴」とは話し手の声にしっかりと心を寄せて共感し、

話し手の人生を良くしていく技法です。

会話ひとつで人の人生を復活させることができます。

医療従事者や、子供を持つ親御さんはもちろん、

「友達を元気付けたい」

と思っている人にもぜひオススメの一冊です。

私たちの心にある衝動

私たちの心には、

自己実現を求める衝動、

無条件の愛を求める衝動、

「自分を表現したい」と求める衝動、

そして、

「変わりたくない」という衝動、

があります。

特に生きづらさを感じている人、自己肯定感が低く何事にもうろたえてしまい、

新しいことを始める一歩が踏み出せない人は、

「無条件の愛を求める衝動」

の満たされなさが背景にあります。

幼少期から

「あなたは〇〇だったら愛するけど、〇〇だったら愛さない」

という条件付きの愛を親から感じ取っています。

ありのままの自分に価値が見いだせないのです。

現代人の多くは、無条件の愛を感じさせる子育てをされていません。

それにより本音を抑え込んだり、ありのままの自分を否定されるのに恐怖を抱き、

人と話すのが苦手になっているのです。

そんな満たされない衝動から生きづらさを感じていること、

これを知る事は人の話を聞く上で大切になってきます。

話し手に共感し、ありのままの話してを受け入れる

だからこそ、たとえ世間と大きく外れた価値観を持っていても、

そして、そこに明確な欠点があったとしても、

話し手のことを無条件に受容し尊重して接することが大切です。

私たち日本人の本音には「~べき」や「正しいこと」に反する気持ちがあります。

そしてそんな「何々するべき」などの正論を言われてしまうと、

本音が話せなくなり共感し合える関係とはほど遠くなります。

だからこそ、相手の心を癒して相手に自立を促すときには、

むやみに正そうとしてはいけません。

著者がカウンセリングにおいて目指している理想は、

ニール・ドナルド・ウォルッシュの「神へ帰る」からの抜粋の文で、

このように示されています。

それは言葉では表せない感情である。

しかし、もし言葉で稚拙に表現しようとすれば、

次のような感情を全て同時に感じている、と言えるだろう。

温かく抱擁されている、

深く慰められている、

愛情を持っていたわられている、

深く大切に思われている、

純粋に宝物のように扱われている、

そっと優しく育まれている、

深く理解されている、

完全に赦されている、

全てが許されている、

待ち望まれている、

喜んで歓迎されている、

完全に価値があると見なされている、

嬉しく祝福されている、

完全に守られている、

今すぐ完全な状態にされている、

そして、

無条件に愛されている。

相手を無条件に尊重する事は、

なかなか難しいことではあります。

しかし著者がカウンセラーとして話し手のことを大切にしながら、

彼らが経験していることを最大限に彼らの身になって理解しようとしている姿勢は、

私たちに大きなインスピレーションを与えます。

沈黙が生まれたらどうすればいいのか?

会話中の沈黙が苦手な人が多いと思います。

しかし、深刻な問題を抱える人の話を聞くときに、

沈黙を避ける必要は全くありません。

社交の場であれば、会話の中の沈黙は良くないものとされています。

お互いに興味のある話題や、盛り上がる話題、そんな会話が飛び交うことが、

そこにある人間関係を活性化させます。

一方、悩んでいる相手、元気のない相手の話を聞くときは、

そんな聞きやすい話、楽しい話ばかりではありません。

深刻な話をするときに、話すべきかやめておくべきか、

頭の中で葛藤し、勇気を出して声を震わせながら、

語ってくれることもあります。

当たり障りのない話を振って、とにかく相手をしゃべらせようとするのは、

最善の方法ではありません。

多くの場合、沈黙は話し手が自分の考えや感情を吟味している状態です。

もしくは話し手が話すことに対して不安を抱えているかもしれません。

沈黙している相手の葛藤に心を寄せて、共感したり、相手の話の要点をゆっくり繰り返したりするなど、

穏やかな態度で応答したりするのも1つの対応です。

沈黙の時間を共有することで、

より共感が深まるチャンスにもなるのです。

『プロカウンセラーの共感の技術』杉原保史

本書は京都大学における学生支援のためのカウンセリングルームの臨床心理士・カウンセラーである杉原先生の体験的知恵が生かされた指南書です。

今の社会における共感の大切さを単純な概念ではなく、多角的な視点から述べられています。

もっと人とコミニケーションをとって人間関係を改善していきたい人にぜひお勧めです。

昨今、経済至上主義、個人主義の風潮の世の中、

人を蹴落としてでも上に行きたい人が成就し、

また非情な人間だけが成功を手にするような風潮があります。

まさに人の温かみや、その人らしさ、その人固有の感受性がないがしろにされやすい時代といえます。

共感性や感受性が高いと、傷つきやすく今の世の中ではストレスに弱いイメージがあります。

現代人は共感を恐れている部分があります。

共感とはまさに「生きづらさ」をもたらすことが多いからです。

いじめられっ子に共感して助ければ、自分がいじめられる可能性があります。

しかし共感に対する恐れは、コミュニティをバラバラにして人を孤独に追い込んでしまいます。

共感への恐れを乗り越えて、勇気を持って他者と関わっていくならば、

生きがいや充実感が自然と増えていきます。

一時的な生きづらさがありますが、メリットの方が大きくなります。

この本はただの「話し方」の指南書ではなく、コミュニケーションを通して、人として大切な価値観を教えてくれる本です。

自分の意見は脇に置く

相手の話に、共感を持って耳を傾けたい時、相手の言っていることに同意できるかどうか?

という考えは脇におく必要があります。

相手がどのような思いを持ち、どのような気持ちでいて、どのように思考しているのか?

相手ができるだけ自由に安心して、のびのびとできるように、

相手の思いをありのままに受け止めていくことが大切です。

最初は辛いかもしれませんが、相手の話を無批判で聞くと腹を決めて、

継続することで相手の立場が理解できる瞬間が来ます。

そこから共感が始まるのです。

聞き手の意見が相手にとって大切になってくるのは、共感が成立したその後からです。

共感する気持ちを表現する

一生懸命やっている人の姿を見て「素晴らしい」と思ったのに、

その気持ちを恥ずかしくて表現できない人、隠している人もいます。

それらの思いを表現するのは少なからず勇気が要ることです。

このように共感を表現するには、思い切って表現する勇気や情熱が必要です。

中には、「わざとらしい」「芝居がかった」と揶揄してきたり、そのように自分で思えてしまうこともあります。

しかし、声のトーンや、ジェスチャー、姿勢など含めて、たとえわざとらしく見えたとしても、

それらは共感の表現をするために重要な基礎技術であり、それを高めていく必要があります。

多くの人にとって、これらを上達させる事は非常に難しいこと。

だからこそ勇気を持って実行する人が共感の達人になります。

葛藤の両面を理解して受け入れる

人生相談をされた時に、相手の葛藤する思いを大切にすること。

これが意外とできないものです。

例えば夫婦関係に悩んでいる人がいたとします。

「もう離婚したいです。夫は私のことなんて全く考えてないんです。私の事なんてどうでもいいです。普段から大声で怒鳴り漬けられて、もう耐えられません」

と”離婚”のキーワードまで出てくるぐらい悩んでいたとします。

しかし、その後5分もたたないうちに、

「そうは言っても、あの人もこれまで散々大変な思いをしている、かわいそうな人なんです。機嫌の良いときには本当に素朴で優しい人なんですよ」

思わず、

「さっきまで離婚したいって言ってたじゃないですか」

とツッコミを入れたくなります。

しかし、人生の重大な決断をするときに葛藤しない人はいません。

決して聞き手を混乱させようとしているわけではありません。

話し手自身が、その葛藤に心を引き裂かれるくらい悩んで苦しみ抜いていることを忘れてはいけません。

「旦那さんとの結婚生活に疲れてしまい、ほんとにもう別れたいと思っているんですね。

でも一方で、旦那さんの良い面もよく知っていて、これまでしてきた苦労や大変さを思うと可哀想になるんですね。

相反する2つの気持ちがあって辛いですよね」

こんなふうに傾聴して、優しく共感の言葉かけをすることで、相手は再び前に進んでいく勇気が得られるものです。

誰だって葛藤することがある。

そして目の前に葛藤の中を生きているモデルが存在している事を言葉以外で示すことが大切です。

「死」を想うと共感性が高まる

人間の一生は一度きりであり、過ぎ去った時間は二度と帰ってくる事はありません。

人間は皆、そして自分もいつかは死ぬ存在であるという事実を受容できている人は、共感する力が高いと筆者は言います。

個人は唯一無二の存在であり、どれだけ家族に恵まれていても結局は孤独である深く認識すること。

それは人間の限界を思い知ることでもあります。

そんな限界を思い知った人は、そうでない人よりも共感する能力が高いのです。

共感は、個人と個人がその境界線を越えてどこかでつながっていることを実感させる現象。

もし人が日々共感を実感しながら生きることができたとすれば、

その人が人生の終焉を迎える恐怖は軽減されるでしょう。

『人は話し方が9割』 永松 茂久

2020年に常にランキング1位のベストセラー。

もう読んだことある人もたくさんいると思います。

これまでと違った視点から、コミニケーションの上手い人、

苦手な人の差をわかりやすくひもといて、

明確な解決方法を示してくれています。

思わず私も

「そういうことだったのか!」

と膝を打ちました。

「このように話せば良い」

と指南してくれてる本はたくさんありますが、

会話に臨む上でのメンタリティを明確に示してくれている本は初めてでした。

人と話すことに苦手意識がある人も、

この本を読むことでこれまでの自分を素直に受容でき、

勇敢に会話を楽しむきっかけになる本です。

話が上手い人と、話が苦手な人の決定的な差は何か?

多くの人は過去のコミュニケーションの失敗で、

コミュニケーションにおける自己肯定感が低くなっています。

「何言ってるのかわからない」

「声が小さくて聞こえない」

「それは違うでしょ(笑)」

という調子でコミュニケーションで傷ついた経験があると、

「自分は話すのが苦手なんだ」

と思い込み、さらに人と話さなくなってしまいます。

否定された経験から、コミュニケーションに対して苦手意識ができたため、

「話し方」がわからなくなってしまったのです。

コミュニケーションによって傷ついた心は、コミュニケーションによって解決するのが最適です。

だからコミュニケーションにおける自己肯定感を高めることが、

「話し方」を自然とうまくさせる最大の方法です。

そのために著者は、

「否定のない空間」

を作ることが最も大切であると主張しています。

まずはあなた自身が、相手の話を決して否定せず、常に肯定的な態度、言葉かけで臨むことが大切です。
そしてあなた自身も、自分自身を否定させないことが大切。

人は自分を肯定してくる相手を肯定します。

あなた自身が他人のことを否定しなければ、周りも自然とあなたの言葉を否定しなくなります。

その繰り返しで自然と、

「否定のない空間」

ができていき、過去の辛い経験からくるコミュニケーションに対する苦手意識が克服できます。

コミュニケーションの達人だけが知っている3大原則とは?

①人は誰もが自分のことが一番であり、自分に一番興味がある生き物である。

②本来誰もが自分のことを認めてほしいし、自分のことをわかってほしいと熱望している。

③人は自分のことをわかってくれる人のことを好きになる。

この当たり前のようで案外知られていない3つの法則を知るだけで、

コミュニケーションする際の迷いが、相当減ると思います。

そしてこの3つを意識すると、

コミュニケーションする上であなたの周りに人が集まり、人生が充実していきます。

「正しい話」より「好かれる話」が大切!

残念なことに「うまく話そう」と思えば思うほど、

相手から「この人ともう会わなくて良いかな」と思われてしまうきっかけ作りになってしまいます。

「うまく話そう」とムキになってしまう姿勢が見えてしまうと、

当然それを見た相手からは「私に取り入って、利益を得ようとしている」と思われて距離をとられてしまいます。

世の中のほとんどの人は、「正しいこと」より「好きなこと」を優先して行動する傾向があります。

ほとんどの人は感情に基づいて行動します。

「好き嫌いで人を判断してはいけません」と教えてきた親や教師でさえ、人を好き嫌いで判断します。

良い悪いではなく、それが人の世です。

だからこそ「正しいこと」より「好かれること」を話すことが大切です。

どっちでも良いような間違いを指摘したところで、相手は喜びません。

そんな小さな間違いはスルーして、相手に好かれる言葉をたくさん投げかけましょう。

『伝え方しだいで人生は思い通り 神谷トーーク』星渉

人気コンサルによる、科学的に人の心を動かす心理テクニックが学べる本です。

まさに影響力を高める「伝え方」バイブルです。

難しい専門用語は一切なく、すらすらと読み進められるので読書初心者にも簡単に読み進められます。

難しい傾聴テクニックのノウハウではなく、日常生活で大切な人やビジネスパートナーとの関係性を良好にしたり、

自分の伝え方で影響力を発揮したい人にお勧めです。

人を動かせる人間とは?

人の心動かすための大原則は、伝え方や聞き方の小手先のテクニックだけを磨くことでしょうか?

いいえ違います。

人は言葉の内容よりも、言葉以外の雰囲気やビジュアル、声のトーンや、その人といるときの空気感で物事を判断します。

「自分自身の日常の姿」

がすべての土台になっていると言う事実を認識することが大切です。

したがって、自分自身が、

「この人の話ならば聞こうと思える言動を日常でとっている」

「話を聞くに値する振る舞いをしている」

ということが重要です。

それが人の心を動かせるメカニズムの基本です。

伝え方で安心感と自己重要感を満たす

人が会話によって満たされたいと思っている欲求は、

心の安全を求める「安心欲求」

安心できる人とつながりたい「所属と愛」の欲求

認められたい」承認欲求」

の3つです。

これらを満たせば、

「自分は価値のある存在なんだ」

と自己重要感が満たされます。

つまり伝え方によって、

日々関わる人に「安心感」を与えることができて、

そして相手の「自己重要感」を満たすことができれば、

もう私たちは人の心を動かすことができます。

そのためには、

絶対に否定しないこと、

そして相手の話をしっかりと聞くこと、

会話の中で相手の名前を呼んだり、

感謝の言葉を口をついて出るぐらいの口癖にすること。

また相手の持ち物を褒めること。

これらが絶大な効果をもたらします。

感情表現は大げさなぐらい豊かにする

感情表現豊かにリアクションする事は、相手の自己重要感を満たすのに絶大な効果があります。

人は無意識に相手の反応を気にしています。

「私は他人の目なんて気にしない」

と言う人でも、残念ながら無意識に気にするものです。

でもそのことを知っておけば、

感情表現豊かにリアクションする技はあなたにとって良い方向に利用できます。

人は相手の反応が良ければ、

「またそれを経験したい!」

と思い、その行動を繰り返したくなるものです。

あなたが感情表現豊かで

「人の自己重要感を満たす人」

と認識されれば、

あなたの周りの人は、

あなたをもっと喜ばせたいと感じて、

あなたに良い報告をするために頑張ろうとする人が増えます。

あなたの影響力や、人を動かす力はさらに絶大なものになっていくでしょう。

『プロカウンセラーの聞く技術』東山紘久

プロの臨床心理士が教える、「聞き上手になりたい人」のための本。

コミュニケーションをする上で、

「聞くこと」の重要さは今非常に注目されています。

人はなぜ聞き上手になりたいのでしょうか?

それは人間と人間が相互に理解しあう上で、「聞くこと」は不可欠だからです。

嘘のない人間関係や、本当の人間関係、信頼のできる人間関係を築きたいのは誰しも願うことです。

喋る事は極度の対人恐怖症でない限り、案外楽にできるものですが、

人の話を聞くことって、意外と難しいです。

人によっては苦行にさえなりえます。

お互いに理解し合えない関係であればあるほど聞く事は非常に難しくなってきます。

この相互理解の関係を作ることが、人生を充実する上で非常に大切。

相互理解は「聞くこと」が成立しないと決して生まれません。

だから人生を良くするために聞くことが大切です。

聞き上手は話さない

まず大切なこと。

それは聞き上手は自ら話さないということ。

これを知る事は信頼関係のある付き合いを増やす上で基本となります。

それは、ほとんどの人が聞くことより話すことが大好きであり、話すのが苦手な人は緊張関係にある時です。

しかし、話すことに苦手意識を感じている人でも、リラックスして話ができる環境を作ると、とどまることなく話し始めるものです。

嫌なことがあったとき、誰かに話を聞いてもらうことで心理的にラクです。

それは誰もが知っていること。

逆に良いことがあったとき、良いニュースがあった時も誰かに話したくなります。

でも好きな人の話でも、何時間も続くとやはり聞く側は疲れてきます。

自発的に聞きたくなるのは、音楽やテレビ、ラジオなどエンターテイメントぐらい。

人はそれほど、聞くことより話す事の方が大好きです。

聞き上手になる事は、相手の気持ちを負担に感じず、こちらから話したくならないような訓練が必要であると著書にはあります。

大原則として、相槌以外はこちらからしゃべらないこと。

意見を聞かれたときは、自分の意見を手短かに、文章にすれば一行以内で答えます。

人は自分の意見に耳を傾けてくれる人の言う事は、よく聞いてくれます。

相手に反論したくなっても、こちらから話をしようとせずに、むしろ更によく話を聞くこと。

そうすることで相手の意見も穏やかになっていきます。

適切な相槌をうつ

聞き上手であるプロのカウンセラーは、相槌だけで持っているともいえます。

話し相手が上手に相槌を打ってくれると、自然と話す人も話しやすくなり心が楽になります。

そしてプロのカウンセラーは種類豊かに、しかも独自性を持った相槌を持っています。

「なるほど」という言葉ひとつとっても、

なるほどなるほど、

なるほどね、

なるほどなぁ、

一般的な人がよく使われる愛寿しとして、「わかる」があります。

ただこれは使い方を間違えれば、少し危険な相槌になります。

プロのカウンセラーはあまり使わないと言われています。

「わかる」は自己満足の相槌になり得ることがあり、
心に複雑な悩みを抱えている人にとって「そんなにすぐにわかってたまるか!」と次第に反発したくなる場合はあります。

「わからない」と思っている人が、相手の話を一生懸命聞くのが信頼される場合も多いのです。

共感とは芝居上手

人の話を聞くときに、相手の立場に立ちすぎてしまえば、話し手にとっても良い結果にはつながりません。

例えば自分と相手の問題を同一視して、聞き手まで感情的になってしまっては、話では話しにくくなります。

想像してみてください、失恋した人よりも、あなた自身が大泣きしてしまったら、それはそれで相手は引いてしまいますよね。

だからといって演技したような共感、嘘くさい共感の言葉は、話し手にとって場をしらけさせたり怒らせたりすることになります。

著書には、聞き手は「皮と肉の間」を生きていくために芝居上手であることが必要と書かれています。

芝居は初めから現実では無いことを前提としていますが、現実ではないのにどうして多くの人が感激するのでしょうか。

そこには人生や人間の真実が含まれているからです。

聞き上手は話し手が話しているときには、同じ舞台に立って名俳優のように「聞き手」を演じることが大切です。

それは決して舞台の外にまで持ち出す事はありません。

だからこそ聞き上手はいくら共感しても、話し手に代わって演じようとせずにあくまで立場をわきまえた大人であることが大切です。

いずれにしても聞く側の人生経験や、想像力が必要となっていく作業が必要になってくると思われます。

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