心が病んだ時に読む本はこれ!
死にたい時、
人生に絶望して疲れた時、
一刻も早く人生を終わらせてしまいたい時ってありますよね、、。
長い人生、どん底を経験したり、「死にたい」と思うほど心が病んでしまう経験をするのは、
あって当たり前。
決してあなたは特別ではないし、仮に元気に見える人でも、
今の時代それくらいの事を思ってる人は、たくさんいます!
何が原因かといえば、仕事、家庭、学校などの人間関係、
また病気やお金の問題など様々でしょう。
そして人には理解できないような悩みで、周りの人に言えないパターンもあります。
とにかく一人で抱え込んでしまって、心を病んで苦しみ抜いていることでしょう。
「一人で抱え込まないで」なんていう月並みな励ましはしません。
それができたら最初から苦労しないですからね。
今はむしろ、その病んだ心を一人で抱え込んでしまってもいいので、
やさしく寄り添ってくれる本、心が病んだ時に読む本を探しましょう。
実際に自殺を考えるほど心が病んだ経験のある著者もいますし、そんな本は世の中にたくさんあります。
そして、そんな本は、
読む人の心のことを考えて優しい言葉で、語りかけてくれる。
そして、人生に役立つ教訓が、
頭に入ってきやすいような工夫が施されています。
この記事では「死にたい」、「絶望」、「挫折」、「人生に疲れた」など心が病んだ時に読む本を、
私の読書経験から紹介します。
目次
心が病んだ時に読む本はこれだ! ~「死にたい」「絶望」にサヨナラ ~
『迷わない坐禅の作法』 枡野俊明
私たちの人生は迷いの連続です。
特に、ネットやSNSは迷いの元凶かもしれません。
手軽に閲覧できるメディアが普及して情報がたやすく手に入る時代になったことにより、さらに迷いやすい生活になりました。
私たちはこれまで幸福になるために勉強し、働いて便利なものをたくさん作り、それに成功してきました。
幸せになるために。
世の中便利になったのですが、社会が複雑な構造になり幸せになるための人生が、
今度はそれを維持するためにエネルギーを消耗する人生になってしまいました。
これでは心が病んでしまいます。
この著書には、そんな迷いの多い時代に私たちの心を救ってくれる知恵がたくさんあります。
結論、坐禅の作法をしっかり頭に叩き込むことにより、迷わない人生が手に入ります。
迷わない人生を手に入れると、人生がシンプルになり生きるのが楽になります。
病んだ心が一気に軽くなります。
体も活力に溢れて、人を元気つけたり勇気づけたりすることもできます。
例えば、何事も即決できる人と、いつも迷っている人の違いは何でしょう?
この著書によると、
迷っている人は頭で損得を考えて、他人にどのように思われるのかが気になって仕方がありません。
ひたすら頭でぐずぐずと悩んでいて、
どうすれば失敗しないか?
どちらを選んだ方が得なのか?
答えのない問題に脳のエネルギーを消耗させてしまいます。
大体、そんなこと考えるだけ時間の無駄です。
心理学用語ではこれを反芻思考(はんすうしこう)といいます。
人はなぜ反芻思考をしてしまうのか?
これは欲や執着から来ている虚栄心があるからです。
この本に習い、
物事の良い悪いを決めているのは、所詮は人の心に他ならないということを体験し、理解すれば、
どんな人でも迷いのない人生が送ることができるかもしれません。
きっと、あなたを迷いだらけの人生から解放するキッカケになるので、手に取ってみて下さい。
『やりたいこと探し専門心理カウンセラーの日本一やさしい天職の見つけ方』中越裕史
「天職の見つけ方」という題ですが、主に”生き方”を考えさせられる1冊です。
結論から言いますと、
天職とは、そもそも自分で選ぶことができず、人生(そう呼びたければ神様)から生まれた時から与えられたもの。
そして天職に就けたときに、その報酬として与えられる最も大きなものは、
お金や名誉ではなく、深い善の感情であること。
心が深い善の感情で満たされたとき、その人の人生は幸せな人生だったと言える。
若干私なりの解釈混じってますが、そのような大きな気づきを得られる一冊です。
私たちの人生の多くの時間は、働いている時間であり、
働き方とは、言い方を変えると「生き方」と置き換えられます。
働き方を考えるとは、「生き方」を考えることになります。
だからこの本は、心が病んでいる社会人のみでなく学生さんにもお勧めの本です。
仕事が辛くて辛くて仕方ない人、今不登校で将来が不安で不安で身動きとれない人はいませんか?
理由はどうあれ、今現在心が病んでいる人、そして「死にたい」と思っている人は、
一度思い切って人生を休憩モードに切り替えて、少しだけ自分の内面を見つめて、自分がどんな人間なのか?
そんなことを思い返してみるといいかもしれません。
私は中越さんの本に出会うまで、
仕事(人生)の成功とは、
「金をたくさん稼いで、そして皆から尊敬される」
なんとなくそのようなものと思っていました。
しかし、よく考えてみれば、
これは自分自身ではコントロール不可能な要素が多く、
地に足のついた目標とは言えません。
実際にそうなるために、何をするべきなのか?
その目的が達成されたときに、本当に自分が幸せになれるのか?
それすら考えていなかったし、実際に幸せになれるかは、自信がなかったです。
どんな仕事でも、しんどい時期は必ず来ます。
以前の私のような仕事の価値観、
つまり「偉くなりたい」「お金をたくさん稼ぎたい」だけでしんどい時期を迎えた時は、
多くの場合、心が破綻します。
この本は、以前の私と同じように生き方に迷子になった人の心を整理してくれるだけでなく、
お金や名誉以外に何が自分の人生を充実させてくれるのか?
お金や名誉なんかより、幸福になるためにもっと大切なことは何なのか?
深い善の感情を得るために、どんな動き方をすれば良いのか、どんな考え方をすれば良いのか、
多くのヒントが書かれていて、生きていくための指針になります。
私は最初はじっくりと、5日間ほどかけて読み、頭に落とし込みましたが、おそらく多くの人は、スラスラと読み進められる一冊です。
【一部抜粋】
・パスカルのいう通り、人間は幸せを求めるもの。仕事をすることだって、幸せになるためです。
幸せになるために働いているのに、その仕事で自分を壊しては意味がない。・専門家の意見も含め、他人の意見を真に受けないこと。他人の意見や考えなど半分聞き流すくらいでちょうど良い。だって、その道の専門家ですらコロコロ意見が変わり、よく間違えるのだから。
・大事なのは、単に人の役に立てばいいということではないと言うこと。それが自分自身の価値観でみたときに、意味を感じるかどうかが大事なのです。
・自分の仕事に何の意味もないと感じた時、人の心は病んでいきます。実際僕のところにも、ホワイトな大企業で働いているにもかかわらず、「今の仕事に何も意味を感じなくて、気がついたらうつになって会社を辞めていた」と相談に来られる方がおられます。
・人間が幸福に働くのに、有名になる必要なんてどこにもない。
・お客さんのためを思って自分自身が無理をしては、好きなことでもいつかしんどくなってしまう。かといって、自分自身が後ろめたくなるような稼ぎ方をしては、せっかくの好きなことを嫌いになってしまう。
出典:『やりたいこと探し専門心理カウンセラーの日本一やさしい天職の見つけ方』中越裕史
『心を壊さない生き方 超ストレス社会を生き抜くメンタルの教科書』testosterone×岡琢哉
メンタルヘルスを筋肉ネタと笑いを交えて面白おかしく勉強できる一冊!
心が病んでる時って睡眠不足だったり、しっかりと休息が取れずに慢性的に疲れを溜めていたりします。
何故かというと、
疲れていると視野が狭くなるからです。
視野が狭いと不安になったりイライラしたり、自己肯定感が下がったりする事は最近いろんな本にも書かれてるんですね。
そんな疲れが溜まって視野が狭くなっているときに、この本はオススメです!
Testosteroneさんといえば、
「この世の問題の99%は筋トレで解決できる!」
と豪語する型破りな信念の持ち主。
そんな筋トレ界インフルエンサーですが、今回この本では
「筋トレは全てにおいて有効である!」
は脇に置いて、超真面目にメンタルヘルス対策を取り扱っています。
しかもかなり根拠に基づいた形で、症状の解説と対応策を提案してくれています。
エビデンスに関してもレベル分けがされており、信頼度が比較的低いものから「メタアナリシス」という最高レベルのエビデンスのものまで明確に区別されています。
だからこの本に書いてある対処法は、読んで納得して自分で試して結果を見る。
トライ&エラー、トライ&エラー、そして成功!
という感じで行動につながりやすくなると思われます。
当然ですがTestosteroneさんは医者ではありません(いまだに謎の人物です)。
だから共同著者として精神科医の岡琢哉氏と早稲田大学でスポーツ科学を研究されている久保氏が登場します。
これまでのTestosteroneさんの本で、
「筋トレがメンタルヘルスにも良い影響与える可能性がある」
というくだりは再三書かれていましたが、今回この著書の中では
「睡眠が筋トレより大切である」
ことがはっきりと記されています。
あるイギリスの大学の実験では、異なる26校の大学生を4000人近く集めて不眠症に関する実験を行いました。
その結果、不眠症を改善したことで偏執病(他人が常に自分を批判しているという妄想を抱く病気)が軽減したという報告があるそうです。
つまり睡眠時間が短いことで、人間関係のトラブルを起こしやすかったり、「人が怖い」などの対人恐怖に陥りやすくなることが考えられます。
当然病気や鬱のリスクも高まる事は想像できますよね。
また不安が強い人は運動をすることで症状が軽減するのはある程度知られている事実ですが、
どのような運動が良いのか?
どれぐらいの時間を行うと良いのか?
などなど深く追求されています。
ここで気をつけたいのは、
運動を1週間で6時間超えてやってしまうとメンタルヘルスに対してはネガティブな影響が見られる
との事でした。
運動は適度に行うとメンタルヘルスに良い影響を与えますが、やりすぎると逆に鬱に近づいてしまうということですね。
昔出勤前に毎朝約1時間半かけて10キロ走っていた私にとっては衝撃的で目から鱗でした。
この本では専門的な知識が身に付くのもさることながら、やはりTestosteroneさんや久保さんのトークのやりとりがさらにキレを増して面白いです。
心が病んだときに気楽に読書できる1冊になるでしょう。
『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』中島輝
心が病んでいる時、あなたの自己肯定感は下がっています。
自己肯定感が下がっているからこそ、
落ち込みやすく疲れが回復しにくく、
心を病んでしまったのかもしれません。
じゃぁ自己肯定感を高めるために、本を読もう!
といっても、そう簡単に自己肯定感を高められたら誰も苦労はしません。
心が病んでいるときは、まず自己肯定感に対しての知識を得るのが大切です。
そうでなければ、自己肯定感を高めることに失敗して、敗北感からさらに心を病んでしまいます。
例えば、
・自己肯定感は一度高まったら、常に高いわけではなく状況によって上がったり下がったり流動的。
・自己肯定感を高める手段として、短期的に高められるものと、じわじわと長期的に高められる方法があり、その両方の併用が推奨される。
・「認めてもらいたい」という気持ちが強いと自己肯定感が低いサイン。
・ブラックな環境で無理して働こうとする行為は自己肯定感が下がっている特徴の1つ。
これら様々な自己肯定感に関する事実を知り、自分自身が自己肯定感が低い状態であるのに気づけます。
気づきを得るのは、自己肯定感向上への一方です。
そのためにこの本は心を病んでいる人に超オススメです。
・「私が決めた!」という自己決定感をどれだけ多く経験し乗り越えたかで、人生の幸福度の高低が決まってくる
・自己決定感が低下してくると、周囲への依存度が増します。
・他人のために喜べるのは人間の特権だと言えるでしょう。
こうした自己有用感の重要性は、最新の調査データでも裏付けられています。・アドラーは周りの顔色を見て、物事を選択する姿勢は、責任の放棄だと戒めています。
・言葉には、自分の心の状態が現れます。
否定語は自己肯定感を低くし、肯定語は自己肯定感を高めます。
たとえば、「ねば」「べき」も否定語です。・「運のいい人」たちは「自分が幸運だと思える証拠を集め、思い込みを強化している」ことがわかっています。
出典:『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』中島輝 より抜粋。
心が病んでいる時、
「何があっても大丈夫と思えるようになる」
だなんて言われても、信じられないかもしれません。
しかし、自己肯定感についての知識、気づきを少し持つだけでも、
これからの人生、あなたの心を守ってくれる強力な武器になります。
『会社に行きたくないと思った時に読む本 〜心が軽くなる言葉90〜』笠倉出版社
心が病んで、死にたい、会社に行きたくないと思うことありますよね。
まさにそんな、悩める人たちに贈る言葉が詰まった本です。
会社に行きたくなくて、心が追い詰められている時、ふと心が軽くなる出来事があれば、新しい視点が見つかるものです。
案外自分の問題というのは、
“その時の気分の問題”
だったりします。気分が少し良くなれば、次の行動を起こすことができます。
ウソのようにね。
会社に残るのもよし、会社を辞めて新しい人生を歩むのもよし。
とにかく健全な気分が保てていれば、
自分の選択したことに後悔することはありません。
気分を良くして新しい視点を見つけるには、心に効く言霊がお勧めです。
この書籍は、「会社に行きたくない」というタイトルですが、
テーマは会社を辞めるかどうかとか、会社を続けるための心構えとか、
そういう領域にとどまりません。
あらゆる賢者たちの、名言をまとめた人生を良くするための言霊です。
・心が病んでいる人
・今の仕事を変えたい人
・失敗から立ち直ることができない人
・人と接することが苦手な人
・お金のことで悩んでいる人
・リーダーを目指したい人
・異性にモテたい人
・夫婦関係を良くしたい人
そんな人たちにオススメ本、つまり人生を良くしたい人にオススメの一冊です。
「人生の1番のご褒美とは、なす価値のある仕事を一生懸命成す機会が与えられることに違いない」セオドア・ルーズベルト
「多忙は生気が欠乏する兆候である。
そして、怠ける能力は大いなる嗜好力と、
強い個性の意識とを意味する」ロバート・ルイス・スティーヴンソン「合った職を探す。それが才能よ。
才能っていうのは、何も、創る人間にだけ使われる言葉じゃないと思う」矢沢永吉引用:『会社に行きたくないと思った時に読む本 〜心が軽くなる言葉90〜』笠倉出版社
死にたいとか、会社に行きたくないとか、そんなふうに考えているそこの君!
死ぬ前に1冊本を読め!
『筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法』Testosterone
“死にてぇって思ったら3ヶ月だけ筋トレしてみろ”
そんなキャッチフレーズに惹かれて読んでみたら、大当たりだった一冊。
漠然と将来に不安を抱えている時、
チャレンジしたいことがあるのに一歩踏み出せない時、
心が病んでいる時にオススメの一冊です。
心が病んでいるのに、筋トレして体をいじめる? 正気か??
そんなふうに思われる人もいるかもしれませんが、
筋肉を発達させる事は自己肯定感を高めたり、
疲れ果てて失ってしまった競争心や、やる気の向上に効果があると言われています。
何より健全な精神は健全な肉体に宿るものなので、筋トレして体のサイズを大きくしたり、
理想の体にシェイプアップする事で自然と自信がみなぎってきます。
心が病んでいて、何も手がつかない時にこそ、
今までやったことない事に少しだけ挑戦すると案外いいことあります。
ちょっとした冒険心が落ち込みから抜け出すきっかけになったりします。
でも安心してください、
この本には難しい事は一切書かれていません。
著者のテストステロンさんの筋トレに対する愛が延々と書かれている、言わば「哲学本」のようなものです。
死にてぇ、と思ったら3ヶ月だけ筋トレしてみる
仕事もプライベートもダメで八方塞がり。死にてぇって思ったら3ヶ月だけ筋トレしてみてくれ。
テストステロンという支配欲を司るホルモンが分泌されてネガティブな気持ちを打ち消してくれる。
それに加えて筋肉がつき良い身体になれば気分は最高だ。
見た目が良くなれば気分も良くなる。
非常に単純なことだ。(P35)
筋トレでの成功体験が幸せを運んでくる
「なにをやってもうまくいかない。自信なくしてもうダメ…」って時が人生にはある。
そんな時に復活のキッカケになるのは成功体験。そこで筋トレです。
筋トレと食事制限と睡眠は絶対に努力を裏切らないので肉体改造に成功して下さい。
するとあら不思議、仕事もプライベートも好転して幸せになれます。(P106)
引用:『筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法』 Testosterone
今まで筋トレなんかしたことなかった人が、
「筋トレしてみたい」と思わせるような格言がたくさん書かれています。
内容はシンプルかつ笑いもあります。
この本を読み終えたあなたは、絶対に筋トレをしたくなります。
そして生きる気力が湧いてきます。
『生きづらいでしたか?』細川貂々
死にたいと思っている人、絶望感にさいなまれている人は、
普段からこの世の中が生きづらいと感じているばず。
そしてその生きづらい人生は、
悲観的な自分のせい、ネガティブな自分のせい、つまり自分に問題があるから生きづらいんだと思っていませんか?
「自分を責めてはいけない!」
だなんて、ありふれた励ましをするつもりはありません。
“生きづらさ”というのは、その人の大切な人生戦略かもしれませんから。
ベストセラー『ツレがうつになりまして』の著者である漫画家の細川貂々さんは、
ずっと生き辛さを感じていました。
何でもネガティブに考えてしまい、自らのことをネガティブクイーンと自負しているほどです。
そんな時に自分の苦労の意味やメカニズムを仲間と考える「当事者研究」に出会い、
その体験で得たものを、このコミックエッセイに綴っています。
漠然と人生に不安や恐怖を抱えている人、
ポジティブになれない人、
幸せが何なのかわからない人、
自分のことが大嫌いな人は、
そんな心が病んだ自分を救済する方法を、この本を読んで学んでみませんか?
思った以上に自分と同じような考えを持っている人は、たくさんいるものです。
そしてその当事者達と語り合えるような居場所ができ、
社会の枠に無理やりハマろうとしている自分に気づいたら、無理なく生きる勇気が湧いてきます。
細川さんにとって当事者研究は、こんな感じであると綴っています
誰かの話を聞くことで
はっと気づける
自分と似たような人は
この世にいるんだと
安心できる
そのままでいいよって
言ってもらえる
引用:『生きづらいでしたか?』細川貂々
※ちなみに当事者研究に参加しなくても、セルフで行える当事者研究のやり方もこの本に書かれています。
実はあなたにとって幸せは、
思い切ってネガティブを大切にする勇気なのかもしれません。
実は生きづらい自分、ネガティブでいる自分は、
あなたや私にとっての、大切な人生戦略だったりします。
心が病んだ時に読む本としておすすめの一冊です。
『それでいい。』 細川貂々&水島広子
死にたい自分を責めていませんか?
“ネガティブ思考の人”
や
“ネガティブ思考をなんとかしたい”
と思っている人には、
「ツレうつ」
で有名な細川貂々さんの本がお勧めです。
実はこんなブログを書いている私自身も、
今でも時々、
「生きるのが辛いなぁ」
と思うことあります。
仕事を批判されたり、
考え方を否定されたり、
罵声を浴びせられたり、
立ち直れないことは無いけど何日かは引きずったりもします。
だから、”心を癒してくれる本”は欠かせません。
この本は、漫画家の細川貂々さんと、対人関係に関する第一人者で医師の水島広子先生が、
コラボして出来たコミックエッセイであり、心の持ち方に関する解説本です。
心が辛くて、頭が働きにくい状態でもマンガ感覚で読めます。
普段、他のブログ記事で仏教の考えをもとに、
「ネガティブ思考は良くない」
との考えを推奨してる私ですが、
深く落ち込んでいるときは、その考えを一旦脇に置いた方が良いときもあるでしょう。
そもそも、
「ネガティブ思考は良くない」
と考えてネガティブな自分を責めること自体、ネガティブな行為なのです。
怒りやすい人、
ネガティブな考えになった人、
そのような状態の人には、
その人なりのしかるべき理由があります。
例えば、
親から否定的な言葉を浴びせられて育った人は、
ネガティブな思考になって当然です。
そして、
怒りっぽい性格になっても当然なのです。
それは決して自分を責めるべきではないのです。
今すぐ変えようとしなくてもいいのです。
また「死にたい」と思うことに対して、自分を責めてしまう人は、
まずは、
「死にたい」という気持ちがある自分を許してしまいましょう。
※当たり前ですが、自殺を推奨しているわけではありません。
そこで自分を責めてしまったら、
余計に辛い気持ちになってしまいます。
「ムカつく」
「私は価値がない」
「死にたい」
これらに対して
“そんな感情持つのは悪いこと”
とジャッジを加えないこと。
人は評価を下さない時の方が行動を変えやすいです
ありのままでいれば自分のタイミングで変わっていける
引用: 『それでいい。』 細川貂々&水島広子
結局は、
今自分が心で感じている全てに対して
「それでいい。」
と認めてあげること。
実はそこからしか前に進めないのです。
読むだけで心が軽くなるし、心が病んだ時に読む本として取っておきたい一冊でした。
貂々さん、水島先生、
ありがとう。
『「うつ」な気分を手放す方法』 中越裕史
心理学系の著書をたくさん執筆されている中越裕史さんは、心が病んだ時に読む本としておすすめの本をたくさん出されています。
死にたいほど心が病んだ時って、積極的に”死にたい!”というわけではなく、
「人生を終わらせたい」
「今のこの状況をなんとか終わらせたい」
といった感情が本音ではないでしょうか?
状況が好転したり希望が見えたら、別に死にたくはありませんよね。
特に仕事が原因で死にたいと感じている人は、
朝出かける準備をする時、もしくはもっと早い段階で目覚めた段階で絶望的な気分になります。
夜寝る前、
「寝てる間に心臓が止まってくれないかなぁ」
なんて考えるものです。
そんな誰にだって起こりうる病んだ気持ち、死にたい感情に寄り添ってくれるのが、心理カウンセラーの中越先生の本です。
この本によると、中越先生は心理カウンセラーをやりながら、実は数年前からうつ病を患っているとのこと。
「心理カウンセラーなのに、うつ病になってしまって…」
という葛藤もあったそうです。
そんな中で、どうにかこの生きるのが辛い気分、
うつな気分を手放すために様々な気づきをノートに書きとめたとのこと。
目からウロコのような気づきも紹介されているのですが、ちょっと生々しいエピソードもあります。
いや、むしろ生々しいエピソードが共感できて実用的です。
生きていく上では、きれいごとだけでは片付けられないこともたくさんありますよね。
毎日忙しく働いていたりすると思考停止状態になり、
簡単な判断やちょっとした幸せに気づくことすら、できなくなる時もあります。
微笑みすら忘れてしまいます。
日常の小さな幸せに気づいて微笑むこと、
その積み重ねが生きていく気力につながるのだと思います。
小さな微笑を見つけて、それを書き出していきませんか?
心が病んだ時に読む本としておすすめの実用的な一冊です。
読むときっと生きる羅針盤が見つかる本です。
『悩みや不安にふりまわされない!こどもブッダのことば』 齋藤孝
辛いときはお釈迦様の知恵を借りるのも手です!
ブッダの言葉と名のつく本は、仏教関連の人が書いたものが多く、文字が多くて細かく、ページ数の多いものが大半ですよね。
このウェブサイトでも、「ブッダ言葉」や「ブッダの智慧」に関連する書籍を紹介させてもらっています。
しかし、「死にたい」と思えるほど辛い時、頭が回らなくなっているときに、難解な本は読めませんよね。
場合によってはイライラしたり、読んでいる途中で余計自信をなくします。
そこでお勧めするのが、この『こどもブッダのことば』です。
大人でも、なかなかちゃんと把握しきれていない
ブッダの言葉、仏教の教え(お釈迦さまの教え)の内容が、とてもわかりやすくスッキリ表現されています。
子供向けの本ですが、大人でも充分読み応えがあって心が病んだ時に読む本としてもおすすめの一冊なのです。
むしろ、現代社会に少し疲れた成熟した大人が読むべき本だと思います。
字が大きいので、読みやすさの面では問題無いです。挫折する事はないでしょう。
おすすめポイントは、
第3章の「前向きに生きるチカラ」
の部分。
ここに書かれている内容は、子供向けに書かれた”悩みに対する対処法”です。
しかし、ほとんどの大人が忘れかけていて、生きていく上で最も大切なものがギュッと濃縮されているのです。
死にたいくらい心病んだ気持ちが、フッと軽くなることは間違いありません。
そればかりか、この章の内容だけでも何度も読み返すだけで、
“踏ん張りの利く精神”が身に付き、今後の人生に生かせるのではないでしょうか?
気もちが
つらくなったら、
「これは自分のもの」
というこだわりを、
いったん捨ててみよう。
引用:『こどもブッダのことば』第3章より一部抜粋
※本書には、この言葉の後に詳しい解説が書かれています。
変わらないもの
なんて何もない。
そう思えば
悩みや不安だって、
いつまでも
続かないよ。
引用:『こどもブッダのことば』第3章より一部抜粋
※本書には、この言葉の後に詳しい解説が書かれています。
最初にブッダの言葉が、現代語訳で大きく紹介されており、
隣のページに、とてもわかりやすい解説分が大きな字で書かれています。
最近コンビニや書店で並んでいる、多くの名言を紹介している書籍は、解説文が書かれていなかったり、解説文がとても難解だったりします。
この本は、大人も子供も、読んだ後にとても心がすっきりすると思います。
「よし、もう少し生きてみよう!」という気力が湧いてくるのではないでしょうか。
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『「死ぬくらいなら会社やめれば」ができない理由』 汐街コナ
まさに心が病んだ時に読む本として外せない一冊です。というより心癒されるマンガ本です。
著者の汐街さんは、会社員時代に過酷な労働環境から、
過労になり電車に飛び込むことを考えた経験を持つ方です。
そこから乗り越えて現在フリーランスの、漫画家、イラストレーターとして活躍しています。
とにかく目の前にある辛い現実、過酷な状況というものに、囚われすぎないのが大切であると教えてくれています。
「世界は本当に広い」
という厳然たる事実を、この漫画のエピソードを通して知る機会ができました。
大切な事は、自分の心がまだ生きているうち、
大丈夫なうちに人生の節目の判断をする勇気です。
判断とは、学校や会社、もしくは家庭などストレスの元凶になっているものから、
とりあえず逃げることです。
「もうダメだ」というふうになる前に。
今、これを読んでいるあなたは「まだ大丈夫」です。
判断ができます。
この本は未来のあなたや、あなたの大切な人の
「まだ大丈夫」が「もう、無理…、」にならないために書きました。
今、忙しくて本を読むヒマがないと言う人も、
「自分には関係ないな」と思って
この本を閉じようとしている人も、
もし今後、
「やばいな」と思ったら、
これだけは忘れないでほしい。
世界は、本当は広いんです
引用:『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』汐街コナ
今勇気を出して一歩踏み出せば、あなたは苦しみから解放されます。
しばらく寝て過ごしたっていいんです。
その理由はこの記事の下(おわりに)に書いています。
汐街さんは他にもコミックエッセイを出されていますが、どれも心が病んだ時に読む本として是非近くに置いておきたいアイテムです。
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『ビクトール・フランクル 絶望の果てに光がある』 諸富祥彦
ヴィクトール・フランクルの「夜と霧」は、絶望を感じてる人や生きる自信をなくした人にオススメですが、
ヴィクトール・フランクルが書いた様々な本を解説している、諸富祥彦先生のこの本は心が病んだ時に読む本として、なおさらおすすめの一冊です。
より一層フランクルの考え方に対する理解が深まり、
自らの生きる意味に対する考えや、未来への希望の発見ができます。
諸富先生は、
“絶望すべきときには、しっかりと絶望すること”
を勧めています。
しかし、フランクルは言います。
あなたのその絶望には意味がある。
絶望すべきときにとことん絶望すること。
絶望すべき人生の事態に直面したときに、
そこから目を逸して逃げて生きるのではなく、
絶望すべき事態にきちんと直面して、絶望すること。
なぜなら、絶望の果てにおいてこそ、
大きな希望が、私たち人間を超えた大いなるところから、おのずと届けられて行くのだから…。
引用:『ビクトール・フランクル 絶望の果てに光がある』 諸富祥彦
私自身、様々な本を読んだり、人と出会った実体験からも言える結論ですが、
人生で大きな成功を収めたり、自分の幸福感についてしっかりと揺るぎない考えを持っている人に共通点があります。
それは、地獄を見る経験。
地獄と思えるような、絶望を経験すること、
今死にたい人には信じられないかもしれませんが、実はそれこそ希望の光になります。
またこの本の中では、生きる意味について考える行為自体、
”精神が成熟した証拠なのだ”と教えてくれています。
自分の人生の意味を疑うのは、決して心の病ではない。
心がある一定のレベルまで向上し、成熟している証なのである。
引用:『ビクトール・フランクル 絶望の果てに光がある』 諸富祥彦
日々とにかく楽しく快楽を追求しながら生きる事は、ある意味幸せなのかもしれません。
しかし、どんな人にも等しく死は訪れます。
いわゆる絶望する事は、例外なく今生きている人全員に訪れる体験なのです。
生きる意味を疑い始めると、
いつかきっと、命の儚さについてありありと実感し始める日が来ます。
きっとそれが心の成熟につながるのだと確信しています。
心の成熟は、この先の人生を乗り切る上では、究極の武器になり得るのです。
おわりに ~自分だけの”心が病んだ時に読む本”を持とう~
いかがでしたか?
このおすすめ本以外でも、自分なりの”心が病んだ時に読む本”を一冊持つことが大切だと思います。
絶望した時、死にたい気持ちになる時、心が病んだ時に読む本に一冊出会っただけで乗り越えられることがあります。
死にたい気持ちを乗り越えた人は、その後の人生に大きな飛躍をしています。
それは死にたい気持ちで過ごした数ヶ月または数年の期間を、じっと耐えて力を溜めていたからです。
この何もしない一定の期間をニュートラルゾーンというそうです。
死にたくて何も動き気になれないあなた。
今まさに、あなたはニュートラルゾーンの真っ只中で物思いに浸り、読書をする時なのです。
それは「絶望する能力」のある人間にしか訪れない、ある種の「究極の人間的成長」なのかもしれません。
人生に絶望した時に、自分なりの心が病んだ時に読む本を持っていると、その本があなたの人生の幸せバイブルになるでしょう。
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