のび太流!人間力を高める2つの考え方

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のび太なりの生き方で人間力が高まる。

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目次

はじめに


皆さんドラえもんは見ていますか?

私は子供の頃よく見ていました。

最近は息子がよく見ているので、

時々横目で見る程度ですが、

ドラえもんとのび太のストーリーで、

たまに感動するシーンがあります。

ドラえもんのストーリーって、

意外と”気づき”が多いんですよ。

他の記事でも書きましたが、

大人になったのび太は、

人間力が高い理想的な大人になっていますし、

(参照:45年後から来たのび太の言葉が人間力を高める!

映画「stand by meドラえもん」のワンシーンで、のび太のと結婚に不安を感じたしずかちゃんに、

式の前夜しずかちゃんのお父さんがのび太のことを

「あの青年は人のしあわせを願い、

人の不幸を悲しむことができる人だ。

それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね。

彼なら、まちがいなくきみをしあわせにしてくれるとぼくは信じている」

出典:映画『STAND BY ME ドラえもん』

と評してきます。

私が思うに、

のび太は苦悩の人生を生き抜く賢者であり、

生きづらさを感じている私たちの希望の星です。

ここに、

人間力を高められるのび太なりの考え方を、2つにまとめて紹介します。

これが人間力を高める、のび太の2つの考え方だ!

①あれこれ考えずに即行動

のび太は、テレビや漫画で見ていると、あまり深く考えずに行動を起こし、

最後に痛い目を見ているというオチです。

テレビや漫画だから面白く作られているのですが、

そこだけ取り上げると、やっぱりのび太は愚かな人間に見えます。

でもこののび太の浅はかさ、愚かさものび太が愛される人つの理由では無いのでしょうか?

どんな愚かな失敗をしても、憎めないのはのび太の人徳のようなものです。

でものび太の行動は、決して私利私欲の為とは限りません。

「人の役に立ちたい」

「自分だって」

と言う、利他的な考えだったり、自分を磨く向上心だったり、

人間の成長に必要な要素から湧いて出てくるものなのです。

「四次元たてましブロック」

ドラえもんとのび太は家の2階で、布団を丸めてたたき合う遊びをしていました。

でも、大きな音が出てしまい、1階にいたママが激怒。

そこで、ドラえもんはひみつ道具「四次元たてましブロック」を出して、

2階建てを3階建てに建て増しし、3階で遊ぶことに。1階のママにはとがめられず、大成功です。

やがてドラえもんに用事ができるのですが、

勝手にブロックをいじらないようにのび太に注意してから出かけます。

しかしのび太は、静かな勉強部屋を欲しがっていたしずかちゃんに、空いた2階を貸してしまいます。

スネ夫には漫画を誰にも邪魔されずに読める部屋を、ジャイアンには歌える部屋を、階数を増やすことで用意しました。

しかも、”マンション貸します”という広告を早速出して、商売を始めます。

部屋を借りる人が家に訪れ、家の前に広告が貼られたため、ママはのび太の計画に気づきます。

引用:『「のび太」という生き方』 横山泰行

この後のび太はママに大激怒されて、逃げ回った結果、おしっこを漏らしてしまいます。

明らかに、

「それやっちゃったらママに怒られるでしょう」

ということをやってしまったのび太は、一見バカで愚かです。

普通だったら、これをやったらこんな状態になるなど、

いわゆる最悪のシナリオを見越して行動することが、リスクを回避する上でとても重要と考えられています。

だから、のび太のような大胆な行動はしません。

しかし、逆の考え方をすると、どんな行動においても最悪な事態というものは存在します。

大切な事は、どちらに焦点を多く当てるか?

ということであり、

最悪なシナリオにばかり多くの焦点を当てていたら、人間は新しい行動なんて何にも起こせません。

当然のことですが、何か目標、夢を達成する上でも行動力がなければ不可能です。

最悪なシナリオばかり心配して、行動を起こせない人は何者にもなれません。

またこのストーリーでも、のび太の最初の行動の動機は、

「人の役に立ちたい」

である事は明らかです。

そんな利他的な精神が強いのび太だから、

少々失敗しても後悔したり、引っ込み思案になるということは無いのでしょうね。

②とにかく”人の幸せ”を願う

のび太は、普段のストーリーではジャイアンやスネ夫に意地悪された腹いせに、

仕返しをしようとして最後に裏目に出るという展開ですが、

実は根はとても誠実で優しい男なのです。

「このかぜ うつします」と言うストーリーでは、のび太のパパが風邪をひいて辛そうにしているところを、

ドラえもんの秘密道具「カゼをうつす機械」でのび太が風邪を引き受けることになり、

そのつらい風邪に苦しんでいる時、

目の前に現れた憎っくきジャイアンにも慈悲の心でうつさなかったというシーンもありました。

「目の前にいる辛そうにしている人を助けたい」

「目の前の人に辛い思いはしてもらいたくない」

それは人としてとても大切な精神です。

そんな思いから、のび太の心をさらに成長させたストーリーがあります。

『STAND BY ME ドラえもん』にも描かれているいる、あの名場面です。

「さようなら、ドラえもん」

ある日のび太はドラえもんから、未来の世界へ帰らなければならないことを明かされます。

ショックで夜も一睡もできないのび太は、ドラえもんと夜の散歩に出かけます。

ドラえもんが勉強やジャイアンやスネ夫からのいじめが心配だと言うと、

のび太は

「ばかにするな! ひとりでちゃんとやれるよ。約束する!」と誓います。

やがてのび太が、ひとりで空き地の土管でたたずんでいると、出歩くジャイアンと遭遇。

彼は「おれがねぼけているところをよくもみたな。ゆるせねえ!」

とのび太にいちゃもんをつけ、殴りかかろうとします。

のび太はドラえもんと交わした約束を思い出し、自分ひとりで戦うことを決意。

何度も殴られますが、

「僕だけの力で、君に勝たないと…。ドラえもんが安心して…帰れないんだ!」

と叫び、最後までジャイアンに立ち向かいます。

ついにジャイアンは、のび太に降参します。

そこへ、のび太を探しにやってきたドラえもんが現れます。

のび太は「勝ったんだよ。僕ひとりで。もう安心して帰れるだろ、ドラえもん」

と笑いながら報告。

するとドラえもんは頬に大粒の涙を流して、喜んでくれます。

翌朝、のび太が目覚めると、ドラえもんの姿はありません。

のび太は、納得した表情でつぶやきました。

「ドラえもん、君が帰ったら部屋ががらんとしちゃったよ。

でも…すぐに慣れると思う。

だから…心配するなよドラえもん」。

引用:『「のび太」という生き方』横山泰行

ドラえもんがいなくなる事態と言うのは、

それまでののび太にとっては、人生最大のピンチです。

人によっては、

「もうダメだ」と考えて絶望してしまうかもしれません。

守ってくれる存在がいきなり居なくなること、

それはまだまだ生活力のない子供にとって、突然お父さんとお母さんが消えてしまうこと。

また社会人にとっては突然収入源である会社が倒産してしまうこと。

それらに匹敵するほどの事態だと思います。

そんな絶望的な状況では、並の人間なら自分を守る事しか考えられません。

引きこもりという逃げに走ったり、自暴自棄になる人もいるでしょう。

しかしのび太は、

ここにきて自分の心配よりも、

「ドラえもんが安心して未来に帰れるか?」

ということを心配したのです。

映画館で、私はこのシーンを見たとき、のび太を小バカにしていた自分を恥じる思いになりました。

のび太は想像以上に、人間力が高い存在であることに気づきました。

それと同時に、

のび太がドラえもんという、

いわゆる”依存対象”から卒業したことで、

困難を乗り越える強さを得たのだ、

という学びがありました。

人間力が高いから、強くなれたのか、

もしくはもともと強いので、さらに高い人間力を手にしたのか、

どちらが正解なのかわかりませんが、おそらくどちらも正解なのでしょう。

のび太の「人を思いやる」という当たり前の気持ちは、

生き辛い世の中で自己中心的思考になりがちな、

私たちにとって見習わなければいけないのかもしれません。

おわりに

“人を思いやる気持ちで、行動を起こすこと”

それが、私たちが人間力を高めて幸せになる方法であり、

社会にとって有益な存在になる方法である。

と、のび太が教えてくれているような気がします。

【参考書籍】

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