小さな幸せで満足できるか!!
って人、読んでください。
目次
はじめに
もっとお金が欲しい!
もっと認められたい!
もっと有名になりたい!
人間は、ひとつの欲を満たすと、もっともっと!!と、さらに渇望してしまいます。
より大きな幸福を手にしないと、満足できない状態になっていきます。
これが人間の、悩み、苦しみの種と言っても良いでしょう。
そしてこの状態に陥ると、人間力は高まるどころか削られていきます。
心が落ち着かない状態になるので、ちょっとしたストレスに耐えれなくなってしまうのです。
大きな幸せを目指す事は悪い事ではありません。
ただそのためには、小さな幸せでも満足できる心を育むことが大切です。
常に気分の良い人は、幸福を引き寄せやすいし、
何か新しい行動を起こす時も、幸せな気分でスタートした方が本来の実力を発揮しやすいでしょう。
小さな幸せで満足できる心があれば、
この世は天国です。
ここに、そのためのオススメ本を3つ紹介します。
小さな幸せで満足できるオススメ本3つはこれだ!
①『「うつな気分を手放す方法』心理カウンセラー中越裕史
心理カウンセラーの、中越裕史先生自身の体験をもとに、
憂鬱な気分を解消するためのメソッドが紹介されている本です。
心理カウンセラーといえども、
やはり人間なので、気分が憂鬱になる事はあります。
中越先生の本の良いところは、そんな人間らしさ、誰にでもある人間的な弱さをさらけ出してくれているところです。
他の自己啓発本や、心理学の類の本、様々なメンタリストさんのを読んでいると、
「この人、本当に辛い人の気持ちわかってるのかな?」
「えっ、何?!知識自慢?」
「どうせ、この人は幸せな人生を送ってきたんだろうなぁ」
という余計なことを時々感じてしまいます。
しかし中越先生の文章には、そのような事は一切感じられません。
常に等身大の自分、読者と同じ視点と角度で語りかけてくれているのです。
中越先生がうつな気分を手放すためにやったことは、
何でもいい、どんなくだらないことでもいいから、小さな微笑みを見つけて書き出すこと。
言ってみれば、小さな幸せに気づいて、
それをリストに挙げていくのです。
そのための方法、実際に行った事をわかりやすく丁寧にこの本で紹介されています。
憂うつな気分を経験することによって、
本質的な幸せの道を歩む人は、
実際にたくさんいます。
この本の中から、そのことがわかりやすく記されている内容を1つ紹介します。
幸福に関する研究で、良いニュースと悪いニュースがあります。
まずは悪いニュースから。
せっかく宝くじに当たっても、数年で僕たちの幸福感はほとんど元に戻ってしまいます。
せっかくの貴重な幸福もその程度。
これは残念なことです。
次に良いニュースを。
もし僕たちが交通事故に遭い下半身麻痺になったとしても、
たった数年で僕たちの幸福感はほとんど元に戻ります。
そして驚くべきことに、
宝くじに当たった人も下半身麻痺になった人も、
数年経過した統計的なデータによると、
その幸福度の差は非常に小さいものだったのです。
これはフィリップ・ブリックマンの有名な研究です。
引用:『「うつな気分を手放す方法』心理カウンセラー中越裕史
どちらかと言えば、私も宝くじに当たりたい方ですが、
この研究によると、
宝くじに当たってしまったら、気分が高揚してその状態が当たり前になってしまうということらしいです。
確かに、小さな幸せに気づくことができないので、自分を見失ってしまうかもしれません。
逆に交通事故にあって、下半身麻痺になり絶望的な状況になった時、
不遇な状況に慣れてしまうことで、
生活の中に隠れている、ちょっとした幸運に大きな喜びを覚えることができます。
「ありがとう」を言う機会も増えていくでしょう。
中越先生は、自分より幸せそうな人を見ても、妬む必要はないし、
思っている以上に時間が僕たちを癒す力は強いと言っています。
確かにその通りです。
一時的に大きな幸せを手にしても、事故でどん底の状態に陥っても、
いずれは時間が元の幸福度に戻してしまう。
それなら、
日ごろから
“小さな幸せに気づく習慣”
を身につけておいた方が、
よっぽど人生は素晴らしいものになります。
そのための練習、つまり微笑む練習のノウハウを余すことなく書かれた、気づきの多い一冊でした。
②『執着しないこと』 アルボムッレ・スマナサーラ
文字通り「執着」を手放すためのバイブルのような本です。
幸せを感じにくい人、
自分を不幸だと思ってしまう人、
そのような人は間違いなく執着心が強いことでしょう。
執着とは、
「こだわり」とか「プライド」
そして「欲望」と言い換えることができます。
こだわりが強すぎたり、
プライドが高すぎたり、
欲望が多すぎたりすると、
小さな幸せでは満足できなくなるでしょう。
他人のちょっとした一言、
ちょっとした行動が気になって、
怒りを覚えてしまいます。
「歳をとったせいで、最近イライラしやすくなった」
と言う人がいます。
歳のせいにしてはいけません。
その人が“そのように”生きてきたから、
そのような人物になってしまったのです。
この本の著者、アルボムッレ・スマナサーラさんが言うように、
「自分」に対するこだわりが強すぎると、人生が苦しいものになってしまいます。
「私こそ正しい」「私は完璧だ」という妄想がある限り、怒ったり、嫉妬したり、落ち込んだり、欲望にさいなまれたり…という状態はつづきます。
自分の中で苦しんでいるだけならまだしも、場合によっては周りの人や物を攻撃したり悪い行為を行ったりもします。
妄想は、そのようにして自分を苦しめまわりをも苦しめてしまうのです。
これでは、苦しみばかりの負けっぱなしの人生になってしまいます。
そこから抜け出すには、「私こそ正しい」「私は完璧だ」という妄想を解消していく必要があります。
引用:『執着しないこと』アルボムッレ・スマナサーラ
自分に対するこだわりが、少しでも軽くなれば、
人生の見え方はだいぶ異なってきます。
その他の章で、
迷いを断ち切る考え方やお金に対する考え方、
そして「死」に対する考え方も、
この本で紹介されています。
すべて、小さな幸せに感謝できるようになるために必要なテーマです。
③『名言セラピー+ 』 ひすいこたろう
ひすいこたろうさんの名言セラピーシリーズの第二弾です。
かなり前に書かれた本ですが、
本当に読みやすく1日で読み切れてしまうので、
今でも時々読み返しています。
まさに小さな幸せで大きな満足感を得るためには、お勧めの1冊です。
様々な事例を通して、斬新なものの見方、
人生に奇跡を起こす考え方がちりばめられています。
私にとって、最もインパクトが強かったのは最後のほうに書かれている、
この一節です。
夢のような毎日
「みんなといっしょに学校に行きたいな〜」
「おとうさんとおかあさんと
おいしいラーメンが食べたいな〜」「お寿司が食べたいな〜」
「自分の家でゆっくりしたいな〜」
「お外で遊びたいな〜」
「大人になりたいな〜」
「髪の毛が生えてきてほしいな〜」
「普通の生活がしたいな〜」
「元気になりたいな〜」
「まだ死にたくないな〜」
「早くおかあさん、おとうさんを安心させてあげたいな〜」
これらは、限られた命の時間を生きている小児がんの病室の子供たちのしたいこと、
いつかどうしてもかなえたいと思っている夢だそうです。
引用:『名言セラピー+』ひすいこたろう
ひすいさんもおっしゃっていますが、
本当に私たちは、
”今この瞬間、夢のような毎日を過ごしている”
ということに気づかされます。
この記事では「小さな幸せ」をテーマにしてきましたが、
小さな幸せというのは実は、
「どでかい幸せ」
でもあるのです。
幸せとは気づきの力を研ぎ澄ませることだと、
この本を読んでつくづく感じます。
結論:小さな幸せで満足できる人は感謝ができる人!でも・・・。
小さな幸せを、否定する人に大きな幸せはやってきません。
小さな幸せで喜べないという事は、
そもそも感謝が足りないからです。
感謝できない人に、仲間は現れないし、
協力者も現れません。
逆に、
無理矢理でもいいので、
感謝の気持ちを口癖にすることを心がけている人は、
自然と協力者が現れて、運命が味方してくれるでしょう。
小さな幸せに、満足できる人は感謝ができる人。
感謝ができる人は、小さな幸せで心が満たされる人。
でも、、
どうしても感謝ができないほど、ストレスを抱えているのであれば、
一度ゆっくり休んでみましょう。