都会の生活は疲れる、、。
そんな人にゆっくり読んでほしい本がここにある!
目次
都会の疲れには、星野道夫さんの本がおすすめ!
毎日、仕事や家事をしながら生活している間に、心身の疲労が溜まってしまうことはよくあります。
特に、人が多い都会で暮らしていると、人間関係で悩むケースが増えます。
そのような方には、写真家の星野道夫さんが書いた本がおすすめです。
世の中白黒つけられるものはあまりない、、。
星野道夫さんは、野生動物や大自然を撮影した写真家として知られています。
ヒグマに襲われて亡くなりましたが、今も尚、星野道夫さんの写真集や本は読まれ続けています。
特に、星野道夫さんのエッセイ「旅をする木」を読むと、ダイナミックな自然の大きさや、
動物たちのたくましさに触れることができますので、新鮮な気持ちになれます。
気軽に読めるエッセイですから、少しずつ読み進めてみましょう。
環境問題を問う集会に出席した時、星野道夫さんはあまりにも大きな問題に無力感を抱いたそうです。
けれど、「ひとつの正しい答などはじめから無いのだと……そう考えると少しホッとするのです」とエッセイの中で書き残しています。
何らかの回答を求められることが多い現代社会ですが、白黒はっきり決めることが難しいこともあるのです。
それに気づくことで、救われるケースもあります。
自分の世界の狭さに気づくことが、疲れから解放されるカギ!
星野道夫さんのエッセイ「旅をする木」には、タイトルの通りに、さまざまな国を旅した日の描写もあります。
アメリカのペンシルバニアに行った時は、現代文明と無縁な生活をしている人たちの集落を訪れました。
電気を使わず、移動手段は馬車という人たちを見て、星野道夫さんは
「この人間は私たちとは全く違うことを考えているという直感」
が閃きます。
それは、驚嘆ではなく、素朴な感想でした。何気ない言葉ですが、深い意味があります。
世の中には、自分とは思考や価値観が異なる人がたくさん存在しています。
人間関係に疲れを感じた時は、世界中には多種多様な人たちが暮らしていることを思い出してみましょう。
そして、自分と合うと感じられた人との付き合いを大切にすることをおすすめします。
たくさんの人々の中から巡り会えた貴重な存在ですから。
真摯な言葉が心の疲れ効く
星野道夫さんは、日本で出会った方との交流もエッセイ「旅をする木」に書き記しています。
とりわけ印象深いのは、若くして亡くなった親友のお母さんに関する記述です。
山で遭難したという知らせを受けて、現場に駆けつけた星野道夫さんに、親友のお母さんは言いました。
「あの子のぶんまで生きてほしい」と。優しい微笑みを浮かべながら。
星野道夫さんは自分への励ましを感じたと書き残しています。
その出来事をきっかけに、星野道夫さんは「好きなことをやっていこう」と強く思いました。
後年、親友のお母さんと再会した時に「あなたがアラスカに渡ってから、
あの子もずっと一緒に旅をしているような気がする」と星野道夫さんは言われたそうです。
それは、最愛の息子を亡くしたお母さんにとって、慰めでもあり、願いだったのかもしれません。
都会の生活ですり減った心に、ゆっくり読み進めて欲しい本。
星野道夫さんのエッセイには、真摯な言葉が書き連ねてあります。
時に、しみじみと心の中に染みわたりますので、疲れを癒やしたい時にぴったりです。
各テーマごとに区切られていますから、ゆっくり味わいながら読むことをおすすめします。
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