落ちこぼれでも「いいやつ」は幸せになれる!
目次
はじめに
自分には学歴がない、
今まで努力もしてこなかった、
そんな自分は幸せになるわけがない。
そんなふうに思っていませんか?
そんな人でも幸せになれる5つの考え方を紹介します。
このことを知っていれば自然と、これからの行動が変わってきます。
人生を幸せにするか、
不幸にするかは、
能力や情熱ではなく「考え方」です。
そしてその考え方を知るだけで、人間力を高める効果があります。
これが、幸せになる5つの考え方
①常に肯定的
物事に対して、ポジティブで肯定的な人は、周りから認められます。
実際に、自分と違う意見を言われて、
腹が立ったとしても、真っ向から否定せずに、肯定的な言葉で自分の考えを述べれる人は、
宿敵(ライバル)からも受け入れられやすいです。
「そのやり方は間違ってる。そんなんじゃ絶対にうまくいかないよ」
と言われるよりも、
「そういう考え方もあるよね。でも私は少し違ってこういうふうに思うんだ」
とか、
「そうかもしれないね。意見は少し違うけど、目指す方向は同じだからお互い頑張ろうね」
と言える方が、
敵も増やさず、相手の人格も否定せず、
今後の信頼につながります。
いくら自分が正しいからといって、
自分以外の考えを否定していたら、
自分の心まで知らず知らずのうちに荒んで行きます。
「他人の考えを全て採用しよう」
とか
「人の考えに流されればいい」
と言うことではなく、
「他人の考えを自分の考えと同じ位大切に扱った方が良い」
ということです。
②世の中にとって有益であろうとする
人生で迷いが生じた時、
「これは自分の利益になるのか?」
「こんなことをして損しないか?」
ということを頭で考える人がいます。
このように考える事は、自然なことですが、
自分の利益ばかりを基準に置いていると、
結局、迷いは延々と続いてしまいます。
なぜ迷うのか?と言えば、
人には常に世の中の役に立ちたい、
有益な存在でありたいという本能があるからです。
これは、アドラー心理学では「共同体感覚」と言われていたり、
仏教の世界では「自利利他」の精神と言われています。
要するに、人は自分以外の他人の為もしくは、
社会全体の為もっと言えば、宇宙全体にとって有益であろうとするときに、
初めて幸福を感じることができるということです。
逆に言えば、
欲しいものが手に入ったときや、
自分の給料が上がった時等の幸福は、
一時的なもので本質的には、心が満たされない状態と何も変わりがありません。
刹那的な幸福は、すぐに渇望(苦しみ)へと変わってしまいます。
人生で迷いが生じた時、
目の前の人を幸せにできるか?
それでも迷いが消えなければ、
社会全体を幸せにできるか?
さらにそれでも迷いが消えなかったら、
宇宙全体にとって、その判断が有益であるか?
という観点から答えを導き出しましょう。
③真面目で謙虚
真面目で謙虚な人は、どんなどんな不遇な状況でもいずれは幸せになれます。
いくら能力があって努力家でも、自分の能力に溺れてしまったら、
そこはもう不幸の真っ只中です。
真面目で謙虚な人は、少々調子が良い時でも、慢心になったりしません。
だから、調子が良い時でも成長し続けることができます。
また、謙虚ささえあれば誰かに馬鹿にされたり、
自分の意見を全否定されたとしても、
怒りや恐れなどの気持ちが湧いてこないでしょう。
そもそも自分の意見が必ず正しいわけではないということを、心から納得しています。
少々批判されたからといって、気分が揺らぐ事はありません。
ただただ誠実に自分の至らないところを認め、一歩一歩前に進むだけです。
そんな人には協力者が現れやすく、人生を成功に導く可能性も高いのです。
真面目で謙虚な人は、たとえ能力が低くても幸せになれます。
④人の幸せを願う
不器用でもいい、下手でも良い、
そして、結果的に失敗に終わってしまうかもしれない。
しかし、その行動の動機が善意に基づくものであれば、
どんな結果になろうと、その人は最終的に幸せな気分に包まれます。
仏教の世界では、
慈しみの心、
悲しみや喜びに共感する心、
執着、こだわりを捨てて相手を許す心、
この心がけさえあれば、苦しみから解放されると言われています。
この最初に謳われている、
「慈しみの心」とは、
相手の幸せを願う心のことです。
つまり、世の中の人が喜ぶ事を目的に行動をとることができれば、
たとえ失敗したとしても、大きく自分を否定することはありません。
そのような人は失敗から多くのことを学ぶことができます。
善き心を持つことで、運命が味方することを、
京セラの稲盛会長は著書で以下のように述べています。
この世には、すべてのものを進化発展させていく流れがあります。
これは「宇宙の意志」とでも言うべきものではないかと私は考えます。
この「宇宙の意志」は、愛と誠と調和に満ち満ちており、
自分たち一人ひとりの思いが発するエネルギーがそれに同調するのか、
反発し合うのかによってその人の運命が決まってきます。
中略
つまり、人間が心の中で思い、
実行することが、全てをよい方向に進めようとする、宇宙が持つ波長とピタリとあったときには、人生は好転していく。
逆に、自分だけが良くなればいい、
自分以外は悪くなってもかまわない、
というような、宇宙が持つ考えかかったと反する利己的な思いを持てば、
宇宙の流れに逆らうことになり、善き結果は得られません。
引用:『考え方』稲盛和夫
宇宙の意思を味方につけた人は、運命を味方につけた人。
挫折した無念を、善意のエネルギーに変えることができます。
⑤「足る」を知り、感謝の気持ちを忘れない
満たされた人生を歩みたいとき、心満たされたいとき、
まずは自分の意思で満たされた気分になりましょう。
引き寄せの法則などの本でよく書かれているように、
幸せになりたい、心満たされたいと思う事は、
「満たされていない自分を認めている」ということを大前提としているため、
さらに満たされない状況を引き寄せてしまいます。
まずは無理矢理でもいいので、満たされている自分に気づき、
少しでも気分を良くしていきましょう。
この足るを知るという考えを身に付けた時、
おのずと感謝の気持ちが湧いてきます。
逆に、足るを知る心、感謝の気持ちを忘れた時、
渇望感、欠乏感はさらに増幅していきます。
原始仏教の僧侶、池田龍之介さんは以下のようにお釈迦様の言葉を訳しています。
自分だけが脳内快楽を味わいたくて、
「私の事、ちゃんと理解してほしい」
「もっとちゃんと見てほしい」
「もっとちゃんと評価してほしい」
「もっとちゃんと愛してほしい」
と、わがままな欲望思考に君が洗脳されてしまうなら、まるで蜘蛛が自分の糸に絡まるように、自分の渇愛の糸に絡まり、その苦しさに窒息してしまうだろう。
君が知恵を武器にしてこのクモの巣を断ち切ったなら、苦しみを捨てて悠々と歩いて行ける。
引用「超訳 ブッダの言葉」小池龍之介
つまり、欲望を満たすため、嫌悪感を補うためにとった行動は、
感謝の気持ちなど全くなく、結果的に失敗に終わります。
逆に、心が満たされた状態で、かつ感謝に満ちた心で起こす行動は、
不安や恐怖、余分な執着は断ち切られ、
本来の力が発揮されやすいでしょう。
欲望を満たせば、また新たな欲望が生まれてきます。
欲望を満たすことで悩んでいる時間があれば、
足るを知る人間になれるよう、
心を磨くことに時間を費やした方が良いです。
その方が結果的に、自分らしい人生を悠々と歩いていけます。
結論:人の幸せを願おう!
能力が低い人、努力が苦手な人でも、この5つの考え方を持つだけで、人間力が育まれます。
少しずつ自然に行動が変わっていくでしょう。
「そんなこと言っても、できないものはできない!」
という声が聞こえてきそうです。
しかし、
今はできなくても、この考えを知っているだけで、
無意識に少しずつできる時が来ます。
何か一つだけ身に付けるとしたら、
④人の幸せを願う
をお勧めします。
これを基準に行動をすれば、大抵の場合、
心は軽くなり、幸福な結果をもたらすでしょう。
【おすすめ関連書籍】