不幸な人は知識の持ちすぎに注意!
このブログは人生のどん底を読書で克服した私、作業療法士兼読書セラピストTOMOの体験記や有用な情報を発信していきます。
読書は人生を変えます。つらいときにでも読みやすい本を読むことで、人生を好転させます。
いつの間にか活気あふれる人生を引き寄せます。
皆さんも自分の人生に革命を起こす一冊に出会うことを、あきらめないでください。
目次
勉強からは逃げていい!知識がないほうが実はうまくいく!
「知識が必要」という常識を疑え
皆さんは勉強は好きですか?
私たちは義務教育の勉強を終えてからも、高校や大学、社会に出てからも勉強をします。
特に専門職と言われる人たちは、死ぬまで勉強してなんぼの世界。
そう言われています。
だから、何か新しいことに挑戦して成功するためには、
勉強をしっかりしなくてはいけない。
知識を抜かりなくつけなければ、失敗して取り返しのつかないことになる。
ただこの勉強して知識をつけること、実は重大な副作用もあります。
>>羽生結弦の人生を変えた”絶望する能力” 〜がんばり方を変えれば絶望を乗り切れる〜
>>アランの幸福論でうつ克服!~幸せになる”秘密”がここに~
>>うつの女性のためのおすすめ本 ~あなたは決して弱くない!~
知識はときに行動力を殺してしまう
それはときに行動に制限をかけて、挑戦する勇気をくじいてしまうことです。
例えば、
”うつを良くしたくて甘い物を断ち切る試みをしたが、逆にストレスで症状がひどくなって失敗に終わった”
なんてことが本やネットに書いていたとします。
一方、
”ストレスに耐えるために、甘い物を沢山食べて日々乗り切っていたが、ある日突然、強烈な不安症状に襲われて外に出れなくなった”
という情報も本やネットにあったとします。
両方を知識として採用してしまうと、頭は混乱してどのように処理していいか、わからなくなります。
この場合、甘い物を食べても食べなくても不安になるでしょう。
そして、どっちの試みも自分では怖くて試せなくなります。
新しいことにチャレンジするときも同じです。
・起業して、5年後に生き残る企業は全体の1割以下。
・多くの中小企業の社長は、月々の収入が実は約20万円程度。
こんな事実を本やネットで見てしまうと、多くの人は自分もそうだと思い、行動に移せないでしょう。
やりたい事、理想があっても、死ぬまで何もしないで人生を終える。
うつの克服法にしても、夢にチャレンジすることにしても、成功する方法や失敗する原因など、明確な答えはありません。
正確にはその人によって違い、いわばオーダーメイドです。
そう、その人に合った成功方法は必ずありますが、あくまでオーダーメイドで、どれが成功するかどうかは、わかりません。
一般的な成功法は、全ての人に当てはまらないという事は事実。
ただそれだけのこと。
だから、限界を自分で作るのは実は本当にもったいないことなのです。
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知識が無いからクマバチは飛べた
知識が能力の限界を作るということ、これを証明する面白い研究結果があります。
クマバチの研究です。
クマバチは実は航空力学的に”飛べない”という分類に入るそうです。
でもクマバチは飛んでますよね。飛べないクマバチを見たことがありません。
これは真偽はわかりませんが、クマバチは自分が飛べないということを知らないから飛べていると言われています。
そう、クマバチは自分が飛べないという知識がないのです。
この知識の無さが、自分の限界を超えた行いを可能にしているのです。
(参考書籍:『人生の9割は逃げていい。』 井口晃)
多くの成功している経営者は、実は学歴が無い人が多いです。
あの有名な、日本一の大金持ちと言われている方も中卒ですよね。
そのような人たちに共通していることは、余分な知識はつけないことで、自分に限界を作らないのです。
それが本能的にわかっていて、行動できているのです。
だから、勉強のし過ぎは要注意です。
>>思い込みでうつになる?!~デタラメな事実に人生を惑わされていませんか?~
【追記】知識があると苦しみにつながる ~原始仏教の視点から~
「知識」も執着すれば苦しみなる
人が苦しみから抜け出すための教え、仏教の教えでは「知識がたくさんあると苦しむ原因になる」とされています。
私自身の人生を振り返っても知識を一定程度つける事は、とても人生に役に立ちます。
また知識をつけること自体でも、幸せを感じます。
自分の知識を生かして、勉強や仕事を成就させる事は何とも言えない快感であり、また本を読んで知識をつけることもそれ自体が、自分自身をいい気分にさせます。
でも確かに、そこに人生の落とし穴があるということも否めません。
知識をつけすぎたことで、悩むことが多かったような気もします。
人がお金や物に依存するように、人間は知識にも依存します。
つまり知識に対して、人は強い執着を抱くのです。
執着というのは、苦しみの元であり、強い執着を抱く事は、体や心の病気につながります。
何かの知識に対して執着している人は、
それだけ人生を苦しくする要因を持っており、周りが見えなくなっている可能性が高いです。
なぜ知識を持っていると、苦しむ要因になるのでしょうか?
私たちが生きていくために、「知識」は必要です。また「知識」は人生を楽しくもしてくれます。
でも、「たくさん持っていればいい」と言うものではありません。知識がありすぎると、人間が傲慢になって行きます。
「私はここまで知っているんだぞ」と周りに対して誇示するようになります。
「私こそ正しい」「私は完璧だ」と言う気持ちがどんどん強くなっていきます。
これでは人生はつらくなるばかりです。人生を豊かにしてくれるはずの知識が、逆に人生を苦しめるものとなってしまいます。
引用:『執着しないこと』アルボムッレ・スマナサーラ
スマナサーラ長老も言っているように、仏教的にも知識を持ちすぎる事は、人間の傲慢さを増やすことにつながります。
傲慢とは、「慢」ですから、仏教がさすことろのいわゆる「心のビョーキ」です。
心のビョーキを持ち続ける事は人生を辛いものにさせてしまいます。
この傲慢さという心のビョーキは、今現在の私自身も気をつけるようにしております。
このようにウェブサイトで情報発信する上で、知識の収集は欠かせないことであるし、
普段の私の仕事(医療系)においても知識がないとできない仕事だからです。
知識をたくさんつけてしまうと、どうしても知識を披露したくなる気持ちはよくわかります。
普段、友達や仕事仲間との会話で、気づいたら自分の知識を披露して自己満足していることが、恥ずかしながら未だによくあります。
そのようなときの会話と言うのは、相手にとっては全く楽しいものではありませんし、相手が自分のことを尊敬してくれているかと言えば、全くそんな事はないと思います。
時々自分の、心の状態をチェックして、軌道修正するように今でも気をつけております。
知識の多さは”優柔不断”につながる
また話は別ですが、知識をつけすぎるあまりに苦しむ理由として、
知識が多すぎると優柔不断になるということが挙げられます。
何か行動を起こす時でも、知識がありすぎると、選択肢がたくさんあると言う事ですね。
一見選択肢がたくさんあると言う事は、とても良いことのように思いますが、必ずしもいつも最良の選択肢を選べるとは限りません。
それはいくら知識があってもです。
たくさんの選択肢の中から、1つ選んでそれを行動するときに、行動中に迷いが生じる可能性だってあります。
自分の行動に自信が伴わない場合は、結果がうまくいく可能性はかなり低いでしょう。
なんにせよ行動に移すまでに時間がかかるという事は、人生のうちで悩む時間が増えます。
結局何も行動を起こせないから、人生を損することになります(損得と言う言葉は好きではありませんが、あえてわかりやすく表現しました)。
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”役に立つ知識”を得るためには?
大切な事は、自分にとって必要な知識を見極めるために、常に情報を”ふるいにかける”ことだと思います。
ではどうやってふるいにかけるのか?
ここでは「まずやってみる」と言うことが大切だと思います。
そしてシンプルに考えます。
①やってみてうまくいったら、その行動を続ける。つまりまた同じ選択肢を選ぶ。
②やってみてもしうまくいかなかったら、何でもいいから違う行動をする。
つまり何でもいいから違う選択肢を選ぶと言うこと。「何でもいいから」が無駄な時間を過ごさないためのミソです。
うまくいっていないのに、また同じ選択をし続ける事は、賢明な行動とは言えません。
その人にとって必要のない知識が、たくさん頭の中に入りすぎているかもしれません。
やってみてうまくいった選択肢、それに対する知識を反芻して覚えることが、知識をふるいにかけることにつながると思います。
原始仏教の、幸せに生きるための法則、八聖道の考え方に、「智慧(パンニャー)を持つ」という考え方があります。
※「パンニャー」は、古代インドで使われていたパーリ語で「知恵」と言う意味。
このパンニャーには、本を読んだり教えてもらったりして、頭で理解した知恵チンターマヤーパンニャー、
そして理解してそれを実際に実行して経験として落とし込んだ知恵バーパナーマヤーパンニャーという2種類の知恵があります。
実際に成熟した人間、仏教であれば解脱して苦しみから解放された人、いわゆる悟りを開いた人になるには、チンターマヤーパンニャーからもう一段階上のバーバナーマヤーパンニャーを身につける必要があると言われています。
難しい言葉をまた使ってしまいましたが、これを私なりの解釈で超簡単に一言で表すならば、
「知識があっても、行動できなきゃ意味がない」
と言うことです。
まぁなんにせよ、私も含めてですが、
「最近何かを決めるのに時間がかかる」
とか
「以前より行動できなくなった」
と感じている人は、自分の知識が増えすぎていないか、一度頭の中を見直してみましょう。
もしかしたら、
あらゆる悩みを解決する糸口になるかもしれません。
>>「仕事行きたくない!」と思ったときのおすすめ本!中越裕史の天職心理学を学ぼう!
おわりに
知識が人より劣っていても、”やってみたからできた”という人が成功者にとても多いです。
だから、うつを良くしたい人には、ネットや本に書いてあること、いいと思った情報を気軽に試してみることをお勧めします。(良識の範囲で)
人によっては甘い物を食べなくても、たいしてストレスにならないかもしれないし、
甘い物をたくさん食べて、幸せを感じることでその時の心の支えになるかのしれない。そのことで、甘い物と節度ある距離感をつかめることになるかもしれません。
人に合わない健康法が、自分にはピッタリだったりすることもあります。
知識がありすぎたら、怖くて何も試せなくなり、いつまでも現状を打破できないかもしれませんよ。
ではでは。
>>辛い出来事の意味。~あの忌まわしい出来事にも意味がある!~
【この記事の参考書籍】