ネガティブは禅の言葉で克服しよう!
目次
はじめに
世の中のすべてのことを、悪く捉えてしまう。
そんなネガティブ思考の人に向けた禅の言葉を紹介します。
ちなみに、言葉の翻訳は私なりに実用的に解釈できるようにしたもの、
いわゆる”超訳”です。
禅の言葉とともに、、
自分のネガティブ思考と向き合うことで、動じないの心を身に付ける!
そんなキッカケになるかもしれません。
これがネガティブ思考から解放される”禅”の言葉だ!
宇宙に双日なく、乾坤にただ一人
禅の言葉、、
「宇宙に双日なく、乾坤にただ一人」
(うちゅつにそうじつなく、けんこんにただ一人)『五灯会元』より
意味:
自分を受け入れること、ありのままの個性を理解して、生きていくことが大切だ。
ネガティブな人は、独自のフィルターを通して物事を解釈してしまいます。
またネガティブである自分自身も、
「ネガティブな自分はダメな人間だ」
と考えて自分を受け入れることができません。
他の記事でも書いていますが、
自分を変えたいと思ったら、まずは自分を受け入れること。
意外なことにネガティブな人は、ネガティブな自分を「これでよし」と思えない限り、
自分を変えていくことができないのです。
違う話でたとえますが、ダイエット中にスナック菓子を食べてしまった時、
ここで自分を責める人と、自分を責めない人の場合、
最終的に、ダイエットに成功したのは”自分を責めない人”の方が多いという有名な話があります。
自分を責めてしまうと、体が拒絶反応して緊張してしまい、ダイエットするモチベーションが下がってしまうのです。
これと同じで、自分を受け入れられないということは、行動力の低下につながってしまいます。
自分を受け入れる心の柔軟さを持ったとき、
自分以外の人にも優しくできるし、
世の中に価値を与える人間になっていけるのです。
楽は天堂にあらず 苦は地獄にあらず
禅の言葉、、
『楽は天堂にあらず 苦は地獄にあらず』
(らくはてんどうにあらず くはじごくにあらず)
『大慧語録』より
意味:
世の中は無常であるように、人間関係も変化していく、
だから無駄な判断や決めつけは無意味だ。
ネガティブな考えをする人は、対人関係で嫌なことがあったりすると、
「あの人は私のことが嫌いだ」
とか
「私はこの先もずっと人から嫌われる」
という極端な発想をしてしまいがちです。
過去の私もそうですが、
「自分は嫌われている」
という絶対的な自信がなぜだかあるんですよね。
しかし実は、
世の中に起こる出来事や、人の性格において、
私たちが正確な判断をできることって何一つ無いのです。
仏教用語でも有名な
「諸行無常」
という言葉があるように世の中のほとんどの事は、
いや、すべての事は常に変化していきます。
例えば、
昔自分をいじめていた人物が、
今現在も悪人であるかと言えば、概ねそんな事はありません。
10年や20年過ぎていれば、人の人格はかなり変わっています。
聖人、賢者になっているかもしれません。
逆も然りです。
もっと言えば、その人が自分をいじめていた10年前あるいは20年前も、
本当にその人が完全なる悪人だったかと言うのも不確かなことです。
“この全宇宙において絶対的な正義、絶対的な悪など存在しない”
というのが仏教の立ち位置です。
ただ単に、
「苦しい事はいつまでも続かない」
ということを伝えたいのではありません。
「世の中のすべての事は変わっていく」
この事実を頭にしっかり落とし込んで理解するだけでも、
嘘のように心が楽になるのです。
そうすれば、ネガティブもポジティブもありません。
大用現前 規則を存せず
禅の言葉、、
『大用現前 規則を存せず』
(だいようげんぜん きそくをそんせず)『碧巌録』より
意味:
常識的な考えだけでは前に進めない。
ネガティブな気持ちになる人は、
世の中のルールをしっかり守り、親や教師の言いつけを重視する人、
いわゆる常識的な考えの人が多いでしょう。
ただ悲しいことに、
それが原因で認知に偏りが生じたり、
悲観的なことばかり考える思考のクセがつくことがあるのです。
ネガティブ思考を克服するには、
“モノゴトの捉え方”
についての引き出しを多くした方が良いです。
つまりこれまでの常識に囚われず、いろんな方向から物事を考えることで、
今まで思いつかなかったような解釈ができると良いということです。
禅の言葉では無いのですが、
あの有名なアインシュタインも
「常識とは、18歳までに培った偏見のコレクションだ」
という名言を残しています。
ときには非常識な発想でモノゴトを捉えて、そして行動に移すことが、
ネガティブ思考から解放される糸口になることは言うまでもありませんね。
おわりに
世の中のほとんどの人は、あまり深く考えずに生きているものです。
自分のことを嫌っているとか、
この先何か嫌なことが起きるとか、
そんな歪んだ思いが、ネガティブな人を苦しめます。
でも大抵の悪いことは起こらないと言われています。
まずは、ネガティブを受け入れることが、真のポジティブへの第一歩となるかもしれません。
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