うつになった恥ずかしさを解消するための3つの考え方

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うつは恥ずかしい?!

うつになったら”こんな自分が恥ずかしい”と、感じてしまう時期がありますよね。

今回はそんな恥ずかしい気持ちを、解決するために必要な考え方を紹介します。

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目次

はじめに

私はかなり”うつになってしまった自分が恥ずかしい”という気持ちが強い方でした。

女性はカミングアウトする人が多いように感じますが、男性だと弱いイメージのあることはなかなか言いたくないものです。

・恥ずかしいから外に出たくない。

・恥ずかしいから人と接したくない。

・恥ずかしいからもう自分の存在を消したい。

そんな感じで死にたくなる日々を送っていました。

でも克服した今は、そんなことは当然思いません。

無意識のうちに、ある考え方が身に付いたからでしょう。

大きく分けて3つの考え方です。

”うつの自分が恥ずかしい”が消える3つの考え方

・うつを含めあらゆる病は病気ではなく、ただそのような状態にになっているだけと知ること

人間は「本質的な生き方から外れたときに病気になる」と言われております。

私は病人という言葉を使いません。ただ調子が悪い時、いわゆるうつ病というときには、

その人が「生き方の本質から外れた状態、そのような状態にあるのだ」と理解するようにしています。

だからその人が病気になったのはストレス耐性が低いからではなく、

ただ単にその人にとって”みんなと同じ生き方が本質的な生き方でない”ということなのです。

その人にとって向いてる職業、向いてる生き方、使命と言うものが人それぞれ違うのです。

つまり本質的な生き方とは、自分にとって

「幸せな生き方」、

「葛藤のない生き方」、

「生きる力が湧いてくる生き方」

を指します。

私が好きなマイク・マクマナスの「ソース」と言う本には、このように書いています。

ストレスの最大の原因は、やることが多すぎることではありません。

やりたくないことをやることがストレスの本当の原因です。

心身症の研究によると、楽しいことをしている人は病気に対する抵抗力がつくそうです。楽しいことをしている人の間では、偏頭痛がほとんど見られませんでした。

胃潰瘍や高血圧、慢性腰痛や皮膚病、咽頭炎、インフルエンザ、風邪など、ストレスと関係している病気も見られませんでした。

引用:『ソース』 マイク・マクマナス

つまり、”したくないことをする”という行為が仕事になってしまっている人は、本質的な生き方から外れていることになります。

だから慢性腰痛や偏頭痛、そして精神的ストレスが過多になり、

うつになってしまっても何も不思議ではありません。

それが人間的に弱いこととは言い切れませんし、恥ずかしいことだなんて全くありません。

では本質的な生き方は、どうやって見つければ良いのでしょうか?

その見つけ方でオススメなのが「ワクワク」という感情を重視することです。

自分の心がワクワクする事は何なのか?

今までの自分の人生を振り返って、どういう時にワクワクする感情が思い浮かんだか、一度振り返ってみましょう。

>>読んだら”人間力”が身に付く本3選! 〜人間力を高めれば、うつ病は勝手に消えていく〜

・みんな案外気にしてないし、うつを馬鹿にする人は結構病んでると知ること

実はあなたがうつになった事は、案外誰も気にしていません。

もちろん気にかけてくれる人、気にする人もいますが、それはごく一部です。

圧倒的に気にしていない人の方が多いです。

これは私が休職を経て復職した経験から思うことです。

実際に職場や学校で、あなたのことを笑っている人、また気にしている人周りを見て数えてみてください。

周りに50人いたとして、そういう人はせいぜい1人もしくは2人です。0の場合がほとんどでしょう。

心理学者のアルバート・エリスは、そのような非現実的な思い込みを

”イラッショナルビリーフ”

と呼びました。

非合理で非現実的な信念は、あなたの人生を辛いものにしてしまいます。

実際に私もイラッショナルビリーフの塊のような人間でした。

私たちは日々起こっている事実そのものによって怯えたり、苦しんでいるわけではありません。

多くの場合、自分の頭の中で勝手に作り出している”思い込み”つまりイラッショナル・ビリーフによって悩んだり不安に陥ったりしているのです。

だから「うつになった自分を、みんなが心の中で馬鹿にしている、哀れみに思っている」そのようなことを抱いている場合、大抵それはイラッショナル・ビリーフでしょう。

>>思い込みでうつになる?!~デタラメな事実に人生を惑わされていませんか?~

イラッショナル・ビリーフというのは別名「認知の歪み」とも言われます。

これはよく聞かれる言葉ですね。

認知療法という心理療法がありますが、これらはまさに認知の歪みを修正するための心理療法です。

もし、あなたがうつ病による休職から、復職して3ヶ月以上たっても”恥ずかしい”と言う思いが消えない場合、あなたはイラッショナルビリーフを持ちすぎている可能性が高いでしょう。

しかし、もし現実的に、あなたのことを笑う人間、からかう人間が周りにいたとします。

そのような人が万が一いたら、そのような人とはもう付き合っていく必要がないので、なるべく距離をおくようにしましょう。

そのような人からは逃げてもいいです。というか今後、人として向き合っていく価値のない人間だからです。

なぜならその人自身は、まさに今現在、慢心まみれの”心のビョーキ”であり、そのことに気づいていない愚かな人間だからです。

その人がいくら心に問題を抱えていても、今あなたにとってその人に差し伸べる手はないでしょう。

いつかそのような機会が来たら、助けてあげると良いでしょう。

>>症状別、うつにおすすめ10の名言 

>>”繊細な心”の持ち主こそ、いざという時強い 

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・時間が経てば恥ずかしい感情などキレイになくなる日が来ることを知ること。

人が誰かを慰めたり勇気づけたりするときに、「それは時間が解決するよ」という言葉をよく使います。

多くの人が気休めとして使ったり「気休めだろうな」と受け止めたりしますが、実は全然気休めなんかじゃありません。

時間が解決すると言うのは、間違いなく事実で科学的根拠のあることなのです。

それは”私はうつになってしまった”という「恥ずかしさ」を消す手段としても、例外なく言えることです。

人間は1分間に何百もの思考する、と言われています。

試しにあなたが今イヤなことを1つ思い浮かべてください。

そしてそのイヤなことを、今から5分間ずっと考え続けてください。

実は多くの人が5分後には、違うことを考えているものです。

それぐらい人間の思考と言うのは移ろいゆくものなのです。これはあなたが忘れようと努力しなくても、その嫌な思考は勝手に消えていくようにできております。

仏教の教えの大前提として、「諸行無常」という言葉があります。

それは全宇宙に存在するすべてのものが諸行無常、つまり変わっていくし、移ろいゆくと言うことです。

つまり放っておいても消えていくこと。

放置プレイが一番ってこと。

ここで言いたい大事なことは1つ。

嫌な感情が思い浮かんだ時、うつになった恥ずかしさがあなたを苦しめている時、そのことを忘れようと努力しないでください。

あえて忘れようと努力せずに”そのまま”にしていくことが、諸行無常の法則に従って、

あなたの嫌な思考を早く消してしまうための大事なコツになります。

諸行無常の法則によって嫌な感情を早く消すには、反応しないことが大切です。
どういう事でしょう?

東大卒の無宗派の僧侶であり、ベストセラー作家の草薙龍瞬さんの本によれば、

”無駄な「反応」をしないことの大切さ”を、このように書いています。

反応しつづける限り、疲れは取れない

ブッダの智慧を借りれば、間違いの理由が見えてきます。
その理由は、まず心の性質にあります。つまり、心は反応することが性質(仕事)です。

となると、「次の反応」に走る限り(開花不快感にかかわらず)、心そのものは止まりません。

その止まらない反応が、別の反応を誘発します。

「うさを晴らす」「気分転換」のつもりでいったん反応すると、別の感情や妄想など、さまざまな余計な反応が出てきます(いわば二次反応です)。

反応を休めるつもりだったのが、逆に増えてしまうのです。

その結果、心は拡散して、ぼんやり状態の中で「ああ、やってしまった…」と言うことになるのです。
つまり、人が最初の不快感を抜け出すために、別の反応に頼ろうとしても、その効果には限界がある、ということなのです。

引用:『これも修行のうち。』 草薙龍瞬

なかなか難しいですね。

つまりここで言う「反応」とは、うつ病になってしまった自分という事実に対して、

恥ずかしい、消えたい、早く忘れたい、頭からかき消そう、というあらゆる思考や感情のことをさします。

早く忘れたいから、「憂さ晴らしにカラオケに行く」「憂さ晴らしにやけ食いをする」と言うのも二次反応になります。

ここで言う「反応しない」ということは、うつ病になった事実をそのままにすること。

または、うつになったことを恥ずかしく思う自分を、受け入れてそのままにすること(かき消そうとしない)。

うーん、さっきも言ったように放っておくこと、放置プレイでいいんです。

これが正解の”対処法”と言えるでしょう。

>>うつ克服のためのマインドフルネス!~読書で学ぶマインドフルネス~ 

おわりに ~うつの自分が恥ずかしいと思うのは今だけ~

”うつになって恥ずかいだなんて思ってはいいけない”

なんて言われても恥ずかしいものは恥ずかしい。

その気持ちがあるなら、無理やり消そうとしなくていいです。

その気持ちはそのままにして、上の3つの事実を知ること、頭の片隅に入れておくこと。

自分の本質的な生き方を見つけることが出来れば、どんどん元気になっていくのだから、

うつは悪化もせず、再発もしにくくなり、楽しく過ごせます。

その実績(うつにならない実績)を積めば自信に繋がって、恥ずかしさは自然に薄れていきます。

これ本当ですよ!

>>【おすすめ本】死にたいときに読む本 ~人生に絶望したらこの本を読め!~  

【うつになったことを、恥ずかしく思うあなたにおすすめ本3選!】

①孤独力を持て!

②何事にも動じるな!反応するな!そしたらラクになれる!

③本質的な生き方を始めよう!

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