うつ病に効く言葉 ~あなたを助ける12の名言~

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”うつ病に効く言葉”って聞いてどう思いますか?

生きづらい世の中、今あなたに必要なのは、うつの心を変える「言葉」かもしれません。

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目次

はじめに ~”人生を変える言葉”集めました~

私が大きな挫折をして苦しんでいると時、たくさん読書をする中で心が徐々に元気になっていきました。

本の中に並べられている”言葉”が絶望に効いたのでしょう。

言葉にはそれほど力があります。

どんな薬でも取り除けなかった不調が、たまたま目に飛び込んできた名言によって一瞬で消えてしまうことがあります。

名言には、そんな”奇跡の力”が宿っていることが、しばしばあります。

疲れているときに手に取った本を読んでいると、休むことの大切さについて書かれた言葉が目に飛び込んできます。

これは自分が無意識的に情報を選別して、今必要な情報を頭に取り込んでいるのでしょう。

特に「名言」について特化された本を読まなくても、その時々に必要な名言がたまたま読んだ本の中から発見されることがあり、それがその後の人生を変えてしまうものです。

「人生の窮地を一冊の本の”ある言葉”に救われた」なんて言葉をよく聞きますが、私もそれを経験した一人です。

そんな何気ない名言、人生に効く名言を12個、読書した本からまとめてみました。

また心が病んでる時にありがちな状態別にまとめたので、自分に照らし合わせて読んでみてください。

「疲れ」におすすめ名言

名言①”寝太郎が3年3か月寝ていたというのは、まさにこの空白の期間、ニュートラルゾーンだったのです”

出典:『絵本を読むと「天職」が見つかる』 中越裕史 P22

これは中越裕史先生の著書の中にでてきた「三ねんねたろう」の話を参考に、天職の見つけ方、人生の変え方を紹介した時に出てきた一文です。

三ねん寝たろうの話を要約すると、もともと働き者だった若者が、母親を亡くし、3年3か月自宅に引きこもって寝たきり、その後思い立ったように動き出して、水路を村にひいてくるという偉業を成し遂げる話です。

そしてニュートラルゾーンというのは、簡単に説明すると

”人生において何もしない時期”

のこと。何もしない時期を設けることで、創造力とひらめきが養われて大きな飛躍が出来るとされています。

人生に疲れ切って何もやる気が起きない人、疲れているのに責任感からギリギリの精神状態で働いている人、そんな人にこの名言は役立ちます。

それは、この名言には”たとえうつになって働けない時期があっても、人生終わりじゃない!”という意味が込められています。

むしろ充実した人生を送るために、何もしない時期(ニュートラルゾーン)は必要なのです。

そして、”まじめに頑張るだけではダメだ”ということを教えてくれています。

ねたろうはもともと働き者でしたが、村は水不足でコメが取れない、つまり働いても働いても報われない境遇にいたのです。そんな時に母親が「もう少しお米が食べたかった・・・」と言って死んでいったのです。

真面目に働くだけが能だったねたろうは、その時に遠くの川から水を引いてくるという画期的なアイデアを生み出すことが出来なかったのです。

実はもともと思いついていたのかもしれませんが、”他の村人から馬鹿にされる”ことを恐れていた、というのも背景の一つにありました。

ねたろうは家で引きこもりながら後悔しました。「おらが思い切って川から水を引いてくれば」と。

しかし、3年3か月、自宅に引きこもって、さとりを得たのです。

「まじめにがんばるだけではダメなんだ。ときには思い切って大胆な行動にでなければ、根本的な問題の解決にはならないんだ。

そのためには村のみんなからバカにされても、自分が正しいと思ったことを思い切ってやってみる勇気が必要なんだ」と。

この悟りを得るためには、疲れているのにただ闇雲にがんばるという行動をとっていてはだめだったのです。思い切って”休む”ことが必要でした。

(出典:『絵本を読むと「天職」が見つかる』 中越裕史)

休むことは確かに怖いこと、”出世できなくなるかもしれない””復帰できるか保証もない”勇気が要ります。

しかし疲れをこじらすと長い人生の大半を台無しにすることになるし、自分のポテンシャルを最大限に発揮できない不完全燃焼な人生を送ることになります。

疲れが溜まって休むこと、それはあなたの人生に必要な”ニュートラルゾーン”ですよ。

名言②”わかりあえない人とは、わかりあえないままでいい。”

出典:『嫌われても折れない〈自分〉をつくる101の言葉』 諸富祥彦 P60

疲れている時、特に精神的に疲れている時は、人に対しての不満があります。

それが「あの人はわかってくれない」という悩み。多くの人間関係のトラブルは、人に対する期待から生まれます。

それが過剰でなくても小さな期待でも、人間関係のトラブルになりえるのです。トラブルに巻き込まれると、精神的苦痛から疲労は一気に増します。実は心と体はリンクし合っているため、精神疲労が強くなると肉体疲労も大きく感じやすくなります。

疲れていると思ったら、

「自分は他人に期待しすぎていないか?」

「自分への理解を過剰に求めすぎていないか?」と疑ってください。

特に、最近の20代、30代の人には、上司や目上の人が自分の状態をわかってくれて当然であると思う傾向が強いようです。

そして、わかってもらえないから、とやる気を失っていく人が少なくありません。まわりから理解してもらえないと落ち込んでしまうのです。

これは、とても無駄なことです。というのも、人間は本来わかりあえなくて当然の存在だからです。

わかりあえなくて当然。一瞬でもわかりあえたらとても幸運なこと。それが人生の現実です。(参考:『嫌われても折れない〈自分〉をつくる101の言葉』 諸富祥彦)

そう、人はわかりあえなくて当然、たとえそれが家族などの近しい間柄でもです。

特に家族に対して一体感を求める人は、要注意です。”親しき中にも離別感”という言葉があるように、一瞬でもわかりあえた瞬間があるなら、それはとてつもなく幸運な事なのです。

”わかりあえない人ととは、わかりあえないままでいい。

”この”他人への期待を手放す”という考えに立った時、嘘のようにあなたの疲れが吹っ飛んで、前向きに生きれるようになります。

他人への期待を手放したことで、意外にも人間関係が良くなります。他人への期待を手放したことで、人からの評価も気にならなくなります。他人への期待を手放したことで、自分のことを許せる人になれます。

もう不必要に自分を追い込むのはやめて、無駄な精神エネルギーを消耗するのはやめましょう。

自分を変える自信が無い人は、”わかりあえない人ととは、わかりあえないままでいい!”と一日のうちで一回でもつぶやくことです。

小さなことの積み重ねが、心のクセを変えていきます。

名言③”人生においては、定収がなくなることが、恐怖なのではない。それよりも、自由に生きることが出来ないことのほうが、恐怖なのだ。”

出典:『会社は絶対やめていい!』 石井貴士 P48

日本において、”サラリーマンを辞めてしまったら食いっぱぐれる”と思う人は多いと思います。仕事を辞めることで食べていけなくなったら怖い、辞めて安月給になったら、人からバカにされる。

恥ずかしい。そのような恐怖から、好きでもない仕事、ストレスフルな仕事を続けて心を病んでしまう人がたくさんいます。

疲れていると、自分のやりたい事とやりたくない事の区別がつかなくなり、麻痺した心はやりたくないことをやり続けることに慣れてしまいます。

それぐらい定収が無くなるということは恐怖に感じるものです。しかし、定収が無くなると本当に不幸になるのでしょうか?

会社を辞めて、パートやアルバイトになる期間があると、本当に不幸になるのでしょうか?多くの調査をみていると、必ずしもそうでないことがわかります。

たとえば、収入と幸福度について調べたある転職サイトでは、好きな仕事に就いた人は、収入の多さ少なさに関係なく幸福度が高いことが書かれています。

また、たとえ収入が多くても好きでない仕事についている人は、いわゆる”ニート”と言われる人よりも幸福度が低いのです。

疲れが溜まっている人、疲れが限界で実は仕事を辞めたいのに、不幸になることが怖くて辞められない人は、一度その思いを”思い込みではないか?”と疑ってみてください。

人間にとって、収入が減ることより、自由に生きることが出来ないほうが、比べものにならないくらい不幸なのです。生活レベルを下げてでも自分の好きなことがしたい。

節約すれば、思いっきり、自由に生きることが出来るのなら、そのほうがいい。

そういう人であれば、会社を辞めてもきっと大丈夫だ。

人生においては、定収がなくなることが、恐怖なのではない。

それよりも、自由に生きることが出来ないことのほうが、恐怖なのだ。あなたは自分の人生で、やりたい事よりも、生活レベルと大切にしてはいないだろうか?

(参考:『会社は絶対辞めていい!』 石井貴士)

実際会社を辞めて生活レベルが下がるのかは、わからないことだし、そもそも生活レベルを維持するために、疲れて不幸になってしまっては、完全に本末転倒です。

まずは、思い込みによってがんじがらめになっている自分に気づきましょう。

きっと、長年の疲れがとれていきます。

「怒り」「イライラ」への名言

名言④”「ゆるします」といえば自然とゆるみます。”

出典:『斎藤一人 悩みから宝が生まれる』 みっちゃん先生  P34

怒りを覚えたりイライラすることは、人間らしい自然な感情ですが、これが度を過ぎると心が壊れてしまいますし、これを持っている限り落ち込みから立ち直りにくい状態になります。

でも怒りを心の中で無理やり押さえつけようとすると、余計に怒りが大きくなって心が疲れて壊れてしまいます。

そこで、斎藤一人さんのお弟子さんである、みっちゃん先生の本の中からこんな名言を見つけました。

「ゆるします」といえば自然とゆるみます。

(参考:『斎藤一人 悩みから宝が生まれる』 みっちゃん先生)

心で思ってもどうにもならなとき、自分に言い聞かせても心が言うこと聞いてくれない時は、自分で言ってしまいます。

”ゆるします”って。あくまで思ってなくても言ってしまうこと、これが大事なのです。

相手を許しているかどうかにかかわらず、「許します」って言ってしまうのです。

言ってしまえば、心が緩んでしまいます。

自律神経が整えられるのです。嫌なあの人がゆるせない。

ものごとがうまく行かないことがゆるせない。今の、この状況がゆるせない。いろいろゆるせないことがあると思うんです。

でも、「ゆるせない」といっていると、交感神経が刺激されて、からだも心もこります。

だから、「ゆるします」といってみてください。心はゆるしてなくてもいいですよ。

ただ、「ゆるします」という言葉を口にすればOK。「ゆるす」の語源は「ゆるます」。

「ゆるします」は究極のこり解消法です。

(参考:『斎藤一人 悩みから宝が生まれる』 みっちゃん先生)

私も許せない事、許せない相手がいましたし、そのことでとても苦しました。

怒りやイライラからは何も生まれないことが、頭ではわかっていても、自分の心を制御できずに苦しむ日々。そんな私を救ってくれた名言でもあります。

「ゆるします」というだけで、体の筋肉が少しほぐれるのがわかります。気分が悪いときほど多く唱えます。でも、どうしても言えない人もいますよね。

だって許せないものは許せませんから、、、。それでもいいのです。

そんな時は、こう唱えてください。

「ゆるせない自分をゆるします」

これで、あなたの言葉に嘘偽りはありません(笑)。

怒りをコントロールできない人に効果てきめんの名言です。

名言⑤”「損してもいい」とつぶやいてみるとイライラが減る”

出典:『「もうイライラしたくない!」と思ったら読む本』  心屋仁之助 P99

怒りやイライラを鎮める呪文があります。それが心理カウンセラーの心屋仁之助さんが提唱している、「損してもいい」という呪文。

呪文といえば胡散臭く感じられてしまうかもしれませんが、一種のアファメーションのようなものです。成功者や幸せな人生を送っている人は、言葉の力が幸せを引き寄せることを知っています。

それにしても、「損してもいい」なんて言葉はなかなか言えるものではありません。だって、普通の人は損していいわけないですから。

如何に損しないで生きることを考えて日々生きていますから。でも「損したくない」「負けたくない」と思うことは弊害もあります。

気分が落ち込みやすい人は、自分の人生がこれほど”思い通りにいかない”ということを、痛いくらい知り尽くしています。どれだけ頑張っても、損することはあるし、負けることもあります。

心ではそれは薄々わかっているのに、損するのが怖くて無理してしまう。そうすると、抑圧された感情が筋肉の硬さに現れたり、イライラする感情として現れたりします。

そんながんじがらめのイライラ状態から解放してくれる言葉が、「損してもいい」私もこの心屋さんの考えを休職中に知り、毎日思い出したら、唱えていました。

休職中は極限のうつ状態とともに、突然のようにいわれのないイライラ感の症状が襲ってきました。

「損してもいい」と唱えると、休職中の私でも心が1000分の1程度軽くなっていきました。なぜでしょう?心屋さんによるとこういうことだそうです。

負けたくない、損したくないっていうのは、自分が負けている、少ないということが前提です。そのままだと、いつも力が入って、いつも緊張して、いつもカチカチになってしまいます。

すると様々なことがうまくいきません。損してもいい、負けてもいいって口に出してみて、まずは心を緩めましょう。

(参考:『「もうイライラしたくない!」と思ったら読む本』  心屋仁之助)

なるほど、損したくないというのは、自分が損しているという前提ということです。

こう考えると、余裕のある心を持った自分になりきれる呪文が「損してもいい」ということなのですね。

ちなみに、「損してもいい」「負けてもいい」と唱え続けていても、本当に損すること、負けることはまず無いそうです。是非試してみましょう。

名言⑥”笑える人ほど智慧がある”

出典:『怒らないこと』 アルボムッレ・スマナサーラ P182

仏教の世界では、怒りは諸悪の根源とされています。人を憎むのも、人を妬むのも、人に失望して悲しむことも、根源は”怒り”という感情です。

怒りは人をあらゆる病気にしてしまうし、また怒りが原因で国のトップが戦争を起こして、多くの罪のない人が死んでいきます。それくらい怒り、イライラという気持ちには恐ろしいパワーがあります。

怒りが心のエネルギーを消耗たり、落ち込みを悪化させたりするのは容易に想像できますね。

あなたの周りにいる”すぐに怒る人”は、エネルギッシュで有能な人では決してありません。

むしろ怒りの感情をすぐに使ってしまう人は、精神面で弱い人です。そればかりでなく、自分が怒ることを良しとしている人は、無知です。知性のかけらもありません。

そんな怒りを治めるには、知恵が必要です。知恵が無いと自分の心の土台が出来ずに、すぐに精神ぐらついてイライラからしつこい怒りに変わります。

知恵があれば、自分の中で怒りを処理して、正しい理解と平静な心をもって人生を泳ぎ切ることが出来ます。修行を積めば怒りの感情自体が浮かばなくなります。

知恵の指標で最もわかりやすいのが、笑いなのです。正しい笑いが生まれるときには知識が働いているのです。

我々はどうして笑ってしまうのでしょう?「おかしいから」ですね。「おかしくて、おかしくて、もう笑いころげちゃう」などという言い方をしますが、普通の法則から見ると違和感があり、そのズレがおかしさとして感じられるのです。

笑う瞬間にはそれを理解できているのですから、人間は無知でもバカでもアホでもないのです。怒るときはその反対で、わけもわからない状態なのです。

怒る代わりに笑おうという場合には、無知の代わりに智慧や知識が必要なのです。

(参考:『怒らないこと』 アルボムッレ・スマナサーラ)

知恵があるから笑えるのです。

しかしその反対も言えることです。”笑うから知恵が生まれる”とも考えられます。

笑うことによって悪い細胞も消していけるし、笑いで病気を治すという治療法もあります。

そればかりでなく性格も明るくなるので、確かな知恵が育まれます。まあ、難しい本ばかり読まずに、笑っていればいいのです。

「死にたい気分」への名言

名言⑦”会社はいざって時何もしてくれんから 自分の体は自分で守らなあかん”

出典:『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』 汐街コナ P92

これは著者の汐街コナさんのお母さんが、高校生のコナさんに諭した言葉です。コナさんのお母さんはハローワークで働いていました。

その時に、会社の指示通りに働いた結果、肢体不自由になってあっさりクビにされてしまった相談者さんがいたそうです。わが子を案じたお母さんとして高校生のわが子に言いました。

これが本質を突いた言葉であり、愛ある”名言”です。

”会社はいざって時何もしてくれんから 自分の体は自分で守らなあかん”

自分の身体がおかしくなってるかもって思ったら我慢したらあかん

会社はいちいちあんたが本当に大丈夫かなんて考えてくれへんよ

自分で注意しとかんとそれであんたがほんまにおかしくなっても自分で気をつけなかったのが悪いって言われて終わりなんよ

全部我慢して体壊して仕事しても誰も感謝してくれへんし責任もとってくれないんよ

引用:『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』 汐街コナ

実際に著者の汐街コナさんも会社員時代に過労からうつになり、電車に飛び込みかけたそうです。そして振り返る中で、高校生の時に言われた母の言葉を思い出した様子です。

疲れて死にたいくらいの状態になっているときに、正常な判断能力はありません。ただがむしゃらにがんばり続けている人も多いでしょう。

それは、、周りも頑張っているから、自分のせいで迷惑かけたくないから、会社の利益を出さなきゃいけないから、今自分が逃げても次働く場所が決まってないから、そもそもよそでやっていく自信が無いから、色々と無理を重ねる事情があるでしょう。

しかし、しかしですよ、いざあなたが体を壊しても、会社は責任を取ってくれません。死にたい気分を放置して、さらに状態が悪くなって治りにくい病気になったとしても、会社はおそらく何もしてくれません。

仮に訴訟になって勝ったとしても、あなたの病気が治るわけではありません。多くのものを失っているかもしれません。

だから、ひと呼吸おいて冷静になり、声に出して自分に言い聞かせてください。

「会社はいざって時に何もしてくれないから 自分の体は自分で守らなあかん!」あなたのその死にたい気持ちに、もう少し耳を傾けてください。そして体を守ってください。

名言⑧”常識とは18歳までに培った偏見のコレクションである”

出典:『常識を疑うことから始めよう』 ひすいこたろう P24

死にたい気持ちは、裏を返せば生きるのに疲れたこと、生きたくないこと。

なぜ生きたくないのか?それはその人と世の中の大勢の考えがたまたま違うから。

ただそれだけのことなのです。人は生まれてから、親や学校の教師、近所の大人に教育されて価値観を身に着けていきます。

その価値観の標準的なものが、いわゆる”常識”ということなんでしょう。今の世の中、常識に適応できない人は、生きづらさを感じます。普通に生活しているだけで疲れてしまうからです。

そんな疲れる毎日を過ごしていると、いつしか死にたくなるなります。全員がそうといっているわけではないのですが、うつ病になる人はそう感じる人が少なからずいると思います。

私自身も標準的な考えと離れた価値観の持ち主なので、生きるのが嫌になることが今まで何度もありました。そしてそんな自分が許せなくて、自分を責めていました。”自分は全然悪くないのに”です。

そもそも常識とは18歳までに培った偏見のコレクションです。これはアインシュタインの言葉ですが、私自身この言葉にすごく救われてました。

死にたい気持ちになった時こそ、世の中の常識を疑って、自分は洗脳されていないか?そう問いかけるようにしています。非常識力を磨くように心がけています。

そのようなフィードバックを自分に繰り返し行っていると、不思議と心が軽くなります。そもそも常識という概念は全くあてになりません。国の有識者を代表する国会議員でも、議員同士で毎日お互い否定し合ってますよね?

考え方の違いから。それくらい常識ってあてになりませんから、あなたの周りの人間があなたに常識を振りかざして責めてきたとしても、相手にする価値もないし言葉を受け止める必要もありません。

常識は国が変われば非常識になりえます。常識は時代が変わっても非常識になりえます。あなたの頭の中の常識だって、根拠はあやしいものです。

(参考:『常識を疑うことから始めよう』 ひすいこたろう)

常識を疑えば、あなたの頭の中の大前提が崩壊して、今あるあらゆる悩みが吹っ飛びます。

だから是非、「死にたい」という症状が強く出ている人は、常識を疑ってください。

名言⑨”勝てない勝負は逃げるに限ります”

出典:『人生の9割は逃げていい。』 井口晃 P82

会社で成果を出せない人、学校で勉強についていけない人、部活で楽しくプレーできない人、気が弱くて喧嘩も弱くていじめられる人、死にたいですよね。

生きるの辛いですよね。なぜでしょう?それはあなたが今いる環境があなたに合っていないからです。向いてない仕事や部活をやっているからです。

辛抱強いあなたは、自分が不得意で楽しくも思わない仕事や勉強、部活でも我慢して続けてやりきろうとします。

確かにそれで一定の成果や充実感、喜びを感じることがあるので、人生にプラスの方向に働くこともあります。でも多くの場合、そのプラス効果は一時的なもので、長続きしません。

人生は一回きりで有限です。永遠に続くわけではありません。そんな貴重な人生のうちで向いてない仕事、楽しくもない仕事をやることは人生の浪費です。

自分の弱点を克服しようと思って、精神を削ってそして命まで削って頑張り続けることは、実に愚かです。

良い人生を送りたいと思っているなら、その行為は本末転倒です。

勝てない勝負は、逃げるに限ります。勝つための仕事を中心に行っていく環境をつくるには、苦手なことはしない事です。

(参考:『人生の9割は逃げていい。』 井口晃)

私は勝ち負けにこだわる生き方はおすすめしませんが、自分が心から満たされる生き方が出来ている人は、収入に関係なく人生の勝者だと思っています。

今現在「死にたい」と本気で考えてしまう人は、人生の勝者とは言えません。

あなたが今我慢していること、悩みのタネからは逃げるに限ります。

そうはいっても、「逃げた後にどうすればいいか?」それが不安な人は、とりあえず逃げてから考えましょう。

「やる気が出ない」へのおすすめ名言

名言⑩”無理矢理ヤル気を出す必要があるのは、したくないことをしなければならないときだけです”

出典:『ソース あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。』 マイク・マクマナス  訳 ヒューイ陽子  P64

小学校の時に、嫌いな科目の勉強はやる気が出ましたか?

無理矢理やる気を出して、仕方なくやっていましたよね?嫌いな勉強は、少なくとも高校か大学までで終わります。

しかし、働き出してその仕事自体が嫌いだったらどうでしょう?あなたは人生の半分以上を、無理矢理やる気を出さなければいけません。

中には嫌いなものを好きだと自分に嘘をついて、無理矢理自分のお尻をたたいてやる気を出す人もいます。

そんな人生はまさに悲しい人生です。きっと死ぬ前に後悔するのではないでしょうか?

無理矢理ヤル気を出す必要があるのは、したくないことをしなければならないときだけです。

(参考:『ソース あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。』 マイク・マクマナス  訳 ヒューイ陽子  P64)

そもそも論ですが、やる気を出すこと自体にエネルギーを使わなくなったらどうでしょう?

明石家さんまも、自分の夢、やりたいことを実現することに関して「努力するようではダメ」と言っています。

つまり自分の夢を実現して幸せな人生を得るために、”努力なんかしてはいけない”ということです。それは辛い思いはしてはいけないということ。

それになるために辛い思いをするようだったら、そもそも好きなことではないということ。だからやる気がない時、やる気を出すために努力しなければいけない時、そういう時はそもそも自分のライフスタイルに無理があるのではと疑ってみてはどうでしょう?

大切なことは、常にワクワクを取り入れること。そうすれば無理のないライフスタイルを手に入れられます。

自分のライフスタイル無理がなくなったとき、本質的な形ができているときは、内側から沸き起こる情熱が、その人の人生をぐいぐい引っ張っていって、自動操縦を始めるのです。

そんな生き方をすることが、あなたの使命であり、宇宙の法則かもしれません。

名言⑪”諦めなければ成功率は100%”

出典:『まんがでわかる稲盛和夫フィロソフィ』 監修 稲盛和夫 まんが 小山鹿梨子  P146

私自身、今は好きなことを仕事にしようと勉強中です。ある程度形になってきたのですが、やはり上手くいかなかった時や成長が停滞したと感じる時は、不安になってしまうことがあります。

そんな時に、さらにやる気を維持して気分を向上させるために、思い出す言葉があります。

”諦めなければ成功率100%”

(参考:『まんがでわかる稲盛和夫フィロソフィ』 監修 稲盛和夫 まんが 小山鹿梨子  P146)

自分にとって無理な生き方をやめて、自分に合った生活をするとき、または自分にとっての天職を見つけたいとき、最初に行動を起こすには、とにかく小さな小さなステップが大事です。

スモールステップを、毎日続けていれば、これが本当にある程度の形になります。

これは私が尊敬する心理カウンセラー中越裕史先生の著書から教わりました。今度は、ある程度形になった時に、停滞したり、つまずいた時に肝に銘じておきたいこと。

それが、「続ける」ことです。失敗する人の特徴として、1度の失敗で諦めてしまうこと、また何かもっともらしい理由をつけて、自分の好きなことから手を引いてしまうことです。

日本を代表する企業である”京セラ”の研究開発の成功率は、100%だといいます。

それは京セラ会長の稲盛和夫氏によると、成功の秘訣は成功するまであきらめないこと。だから、絶対成功します。

そして行き詰まった時は、「もうダメだというときが仕事の始まり」だと稲盛氏はいます。行き詰まった時こそ、人生の再選択の絶好の機会だと私も思います。

つまり、「自分の夢を捨ててしまおう」とか「もう人生を終わらせよ」という選択肢を、選ばないことです。

それ以外の選択肢である、「成功するまで、幸せになるまで、とにかく生きよう」「頑張り過ぎたから少しペースを落とそう」「ここからが本当の仕事(人生)の始まりだ」このように人生を起動修正することこそ、幸せに成功する秘訣だと思うのです。

それでも、「もう続けるなんて考えられない」と思うのであれば、転職をするなど、自分の生き方を変える選択が必要なのかもしれません。

名言⑫”誰かがあなたを「待っている」。何かがあなたを「待っている」。そしてその誰かや何かのために、あなたにもできることがある。”

出典:『ビクトール・フランクル 絶望の果てに光がある』 諸富祥彦 P150

気分のどん底がある程度症状が落ち着いて、日常生活送れるようになり、職場や学校に復帰できたとしても、以前よりやる気が出ないという悩みを抱えることがあります。

悩みというより、それ自体がうつの症状なのですが、この症状は案外長く続きます。

私自身数年前に3か月のうつで休職を経験し、復職してからやる気を出すのに大変でした。

もう出世もできないし、同僚や後輩から気を使われる、そんな辛い状況が耐えられずやる気が出ない。

そして、そもそも体調もあまりよくない。復職して2年くらい経過してからも、上司から「なんだかやる気がなさそうだね」と言われる始末でした。

仕事にやる気がないのではなく、人生そのものにやる気が出ないということにいつしか気づきました。気分が落ちて仕事にやる気が出ないという人には、こう考えてほしいのです。

・その職場でやる気が出ないのか?

・働くこと自体にやる気が出ないのか?

・人生それ自体にやる気が出ないのか?

カテゴリーを大きくして考えると、問題の本質が見えてきます。

私の場合、人生それ自体にやる気が出ないことに気づくことにより、問題の本質に気づくことが出来ました。問題を今いる環境だけで考えると、なかなか解決しません。

私の場合、その職場でやる気を出すための努力を無理してでもしたこと自体が、人生のやる気をなくす原因になっていました。

だけら人生レベルでのやる気を引き出すことに焦点を当てて、読書などを通していろいろな考えを取り入れる行動を起こしました。

そんな人生レベルでのやる気を引き出すのにお勧めするのが、ビクトール・フランクルの提唱するロゴセラピーの考えたかです。

『夜と霧』という世界的な名著でも知られる、オーストリアの精神科医ビクトール・フランクルは多くの人に生きる力を与えたことでしょう。

フランクル心理学の体系は、フランクルが強制収容所の捕虜として収容される前から、ほぼ完成していたと言われています。

生きる意味を感じられない人、人生をむなしいと感じる人が、生きる意味を発見していく援助をていくこと、そこに精神科医ビクトール・フランクルの人生の意義、仕事の意義がありました。

私自身、フランクルの本をたくさん読んで生き方を学び、人生の目的を学び、自分の使命感を意識して生きれるようになりました。

その延長線上に仕事があるので、仕事でやる気が出ないということは今はありません。

”誰かがあなたを「待っている」。何かがあなたを「待っている」。そしてその誰かや何かのために、あなたにもできることがある。”

(参考:『ビクトール・フランクル 絶望の果てに光がある』 諸富祥彦)

この言葉を胸に広い視野を持ってください。

実際に私以外にも多くの人の生きるエネルギーを、長年にわたり鼓舞し続けていった言葉なのです。

おわりに ~あなただけの”人生を変える言葉”はありますか?~

いかがでしたか?人生のどん底の時期に、助けてくれた人は忘れられません。

それと同じで、人生のどん底を救ってくれた本の言葉もまた一生寄り添ってくれる「その人だけの名言」になります。

あくまで私の読書経験から得た名言なので、私よりたくさん本を読んでいる人は、もっとたくさん良い名言を知っているでしょう。

あなたの「人生を変える言葉」を大切にして、もし誰かが困っていればシェアしてみてはどうでしょう?

きっと、多くの人の力になります。

【関連書籍】

『夜と霧』ビクトール・フランクルの言葉
諸富祥彦 ベストセラーズ 2016年01月20日
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生き方
稲盛和夫 サンマーク出版 2004年08月
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by ヨメレバ

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