女性を救ってくれる名言!
小説の名セリフについて、あるママライターさんの経験です。
目次
私を救った小説のあの言葉。
人間関係の悩みというのは、想像以上の地獄です。
私は、家庭での夫婦関係、親子関係、ママ友関係のストレスに押しつぶされそうになっていました。
毎日気が重く、憂鬱な日々…。
そんな想いに駆られている時、ふと手に取った小説の中のセリフが、私のすさんだ心を救ってくれたのです。
その言葉をこれから紹介します。
これが女性を救う小説の名セリフ!
①「だれかに必要とされるってことは、だれかの希望になるってことだ」
まずはこれ。三浦しをんの「まほろ駅前多田便利軒」の中に出てくる言葉です。
「だれかに必要とされるってことは、だれかの希望になるってことだ」。
仕事に家事、育児にと、私の日々の負担はとても大きく、イライラしていました。
子供に何かを頼まれるとムッとする始末。そんなときに、この言葉に触れ、ハッとしたのです。
「何で私ばかりが…」という怒りが、「私は必要とされているんだ」に切り替わりました。
考えてみれば、誰にも必要とされない人間というのは、すごく寂しいもの。
この世に存在する意味がない、ともいえるのではないでしょうか?反対に、誰かの役に立てるというのは、すなわち存在価値があるということ。
これほど素晴らしいものはないでしょう。
必要とされるうちが花、しいては「希望の存在」なんだということを、この言葉は私に教えてくれました。
②「愛情というのは与えるものではなく、愛したいと感じる気持ちを、相手からもうらうこと」
さらに、同じく「まほろ駅前多田便利軒」の中の言葉で、
「愛情というのは与えるものではなく、愛したいと感じる気持ちを、相手からもうらうこと」。
この言葉を目にした瞬間、涙がぽろぽろこぼれ出たのを覚えています。
これほど奥の深いセリフはないのではないでしょうか?夫に出会った時、
子供が誕生した時、「愛おしい」という想いが自然と沸き上がってきたものです。
しかし、ここ最近「私ばかりが愛情を注いでいる」「与えてばかり…」なんて考えるようになっていました。
けれど、そうじゃなかった。
「愛したい」と感じる気持ちを相手からもらっていたんだ…と気づいたのです。
それ以来、幸せに包まれ、家族に対して温かい思いを持てるようになりました。
③「人間、弱気のときは、毎日を地道に生きればいいのだ」
「まほろ駅前多田便利軒」から感動と学びを得た私は、三浦しをんの小説を読み漁るようになりました。
そこで、弱った心を救ってくれる言葉の数々に出会うことができたのです。
「お友だちからお願いします」の中の一節、
「人間、弱気のときは、毎日を地道に生きればいいのだ」。
何とかせねばと焦り、不安を感じているときに、この言葉がスッと私の中に入ってきました。
ママ友との付き合いに悩み、さらに周囲に強いコンプレックスを感じており、毎日が恐怖と不安の連続でした。
でも、行動を起こす勇気もなく…。
そんな絶望のどん底にいた際に、無理して頑張るのではなく、目の前にあることをコツコツこなせばいい。
そう思わせてくれる言葉でした。
実際、ひたすら日々のルーチンを地道にこなしていると、いつの間にか恐怖が和らいでもいました。
おわりに ~心が疲れたときこそ、小説を読んでみる!~
毎日が忙しいと、小説を読む余裕なんてないと感じてしまうものです。
だけど、毎日ほんの5分か10分でもいい。
静かな環境に身をおいて小説を読む。
そんな時間を確保することで、人生が変わることがあるかもしれません。