辻村深月が教えてくれた女性が持つべき勇気とは?

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女性におすすめ!辻村深月の勇気を与える名言!

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目次

はじめに

2012年に直木賞を受賞し、2018年本屋大賞を受賞した作家の辻村深月。

彼女の本が何故こんなにも人に愛されて、心の奥へすとんと落ちてくる文章を書けるのか。

それは、彼女が同性の心情を深く理解し、様々な女性を斜めから見ることの人物だからなのでしょう。

そんな彼女の本に出てくる名言は女性に勇気を与えます。

この記事ではそんな名言を2つ紹介します。

辻村深月 女性の心に勇気を与える名言はこの2つ!

①”痛かったら泣いて、苦しかったら、助けてって言っちゃえばいいんだよ”

『凍りのくじら』(講談社)は、高校生の少女が主人公のお話。早くに父親を亡くし、周りの誰よりも早く一人で「大人の女性」になってしまった少女。

いつも人から距離を取り、器用に立ち回りながらも自分の本心は誰にも言わない。

周りの人間が、全員自分とは違う思考に見える。そんな風に思ったことがありませんか?

「痛かったら泣いて、苦しかったら、助けてって言っちゃえばいいんだよ。

きっと誰かがどうにか、力を貸してくれる。

もう嫌だって、逃げちゃえば、いいんだよ。そうすることだって、できるんだよ」

主人公が言われたこの言葉を読んだ時に、初めて尖がった性格の主人公が無理をしていたことに気付きます。

誰にも頼れないから、自分でなんとかしようとしてしまう。

それは、学生時代や社会で、悩みを打ち明けるのが苦手で、なんでも飲み込んでしまう自分の胸に深く突き刺さりました。

逃げてもいい、と言ってくれる人はあまりいないかもしれません。

けれど、逃げちゃだめなことなんて、一つもありません。

無理だと言って、逃げて初めて、周りの人は「無理をしていたんだ」と気付いてくれる。

声を上げないと、無理をしていることが自分の「普通」だと思われてしまう。

そんなことに気付いた言葉です。

②”いつか絶対に平気になる”

『ロードムービー』(講談社)は、5編の短編が折り重なる短編集です。

その中の『道の先』という物語の主因洸は、塾講師のアルバイトをしています。

そこに通う、優秀で裕福だけど、講師を選んで接する問題児の女子生徒がいました。

その生徒に気に入られてしまった主人公が、その女子生徒の未来への漠然とした不安や悩みを優しく包みこむお話です。

将来への悩みや不安、もどかしさ、現状の苛立ち。きっと、誰もが一度は思ったことがあるはずです。

なんで、今こんなに辛いのだろう。いつまで続くのだろう。これから、どうなってしまうのだろう。そう感じている女子高生に、主人公はこう語りかけます。

「いつか絶対に平気になる。

僕たちは、どこにでも行けるし、変わっていく。

僕には言える。いつか、絶対に平気になる日が来る。」

それは、何かを超えた人じゃないと出てこない言葉なのかもしれません。

今、悩んでいる人は、そんな言葉を言われても「そんなの分からない」と反発してしまうかもしれません。

けれど、実はこの主人公は辻村深月の処女作『冷たい校舎の時は止まる』の登場人物なのです。

この本を読んだ人なら、彼に昔どんなことがあったのか、何を乗り越えたのかをはっきり読んで知っています。

だからこそ、その彼が今平凡な塾講師をしていることに感動するのでしょう。

あんなことがあっても、彼はちゃんと前を向いて歩いている。

辛い記憶を、思い出に変えて生きているのだと。

ぜひ女性に読んで欲しい

彼女の物語には、恋愛や仕事で悩んでいる女性が数多く登場します。

その女性達が、誰のどんな言葉で肩の力を抜くことが出来るのか。

見方を変えることが出来るのか。

一息入れたくなった時、一杯のコーヒーを飲むついでに、一冊の本を手に取ってみませんか?

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