怒りを消す5つの方法

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怒りを理解して、怒りを克服できる!

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目次

はじめに

今まで怒りが原因で失敗した事はありませんか?

怒ってはいけないと頭ではわかっていながら、

ついつい怒ってしまいその場の空気を壊してしまう。

また本当はもっと人と親しくなりたいのに、

相手に失礼なことを言われるのが怖くてついつい人と疎遠になってしまう。

イライラした気持ちが続いて、夜ぐっすり眠れず仕事でミスを連発する。

こんなふうに怒りをコントロールできずに、悩んでいる人はたくさんいます。

私もその1人でした。

怒りに対処するには、怒りの原因を知ること。

そして原因をしっかり理解した上で対策を行うことが大切です。

怒りに関する知識は、人間に対する理解を持つことにつながります。

怒りを放っておくと、どんな弊害が出てくるのか?

本当に怒れてしまう原因とは何なのか?

対応策とは何なのか?

この記事で紹介していきます。

怒りを放っておくとどうなる?

生活の質が落ちる

怒りを放っておいて、ため込んでしまうと人生が楽しくなくなります。

あなたが通っている学校もしくは職場に、顔を見るだけで気分が悪くなってしまうような相手がいたとします。

そんな嫌いな相手がいるところに毎日行かなければいけない。

そんな人生は苦痛以外の何物でもなく、とても幸せな人生とは言えません。

慢性的に気分が悪い状態が続くので、

本来好きな読書やゲーム、家族との外出も楽しめなくなります。

これは明らかに生活の質が落ちていると言えるでしょう。

人との良質なつながりが絶たれる

怒りがあると、対人関係のトラブルを起こしやすくなります。

人のちょっとした一言で心が傷つき、

「攻撃された」

と感じやすくなってしまうからです。

すぐに傷ついてしまう、そしてすぐにキレる相手と、

あなたは関わりを持ちたいですか?

当然答えは「ノー」だと思います。

怒りを持っている本人自身も、傷つきやすいものだから、

人と関わることを避けようとしてしまいます。

相手からも避けられて、そして自らも歩み寄らない。

どんどん孤立していきます。

とても良質な人間関係が作れる状態とは言えないでしょう。

健康を害する

怒りは想像以上に心のエネルギーを使います。

怒りをため込むと、常に心が緊張状態になり睡眠時間も削られる傾向にあります。

眠らないと体は不健康になり、免疫力も低下していく事は周知の事実です。

怒りによって蓄積された心の疲れは、やがてうつ病などの精神疾患につながっていくと言われています。

そうなると、正常な生活を送ることに支障をきたし、回復までにも多くの時間を費やすことになります。

人はなぜ怒るのか?

相手への”期待”が外れたから

人と関わる上で、誰しも無意識のうちに相手に対して何らかの「役割」を期待するものです。

例えば子供であれば親に対して

「自分を大事にする」

という役割りを知らず知らずのうちに期待しています。

また親は子供に対して、

「子供は親の言うことを素直に聞く」

という役割りを勝手に期待しています。

この親子関係のように、それぞれの役割に誤差が生じるものだから、

役割の期待はずれという現象が起きて、怒りの感情が生じてしまいます。

これは上司と部下の関係、友達同士の関係でも生じてしまいます。

“我慢”しているから

また無意識に我慢している時にも怒りは生じます。

例えば、就業時間ギリギリに出勤してくる同僚を見てムカッとする人がいるとします。

その人はなぜ他人のことでムカムカするのか?

それは、

その人の中で

「就業30分前に出勤するのが社会人としてのマナーだ」

と以前に上司や先輩から教わったことがあったのかもしれません。

いつの日か身に付けたその信念を、知らず知らずのうちに我慢して受け入れているからです。

当然ですが、その人自身も就業時間ギリギリに出勤していたとすれば、

同じようにギリギリに出勤している同僚を見てもなんとも思わないはずです。

「自分は我慢して就業30分前に出勤しているのに…。」

という心の根底が、怒りにつながっているのです。

自分の領域を侵されたから

例えば、

「その服ダサイから、もうちょっとファッションのことを勉強したほうがいいよ」

と人からアドバイスされたらどう思いますか?

「大きなお世話!放っておけよ!」

と思いますよね。

また、

「この職場でうまくやっていきたかったら、もっと積極的に飲み会に出たほうがいいよ」

そんなお節介なアドバイスをする同僚もいます。

人はそれぞれ、

“その人にしかわからない事情”

を抱えているものです。

その事情を知らない人間が土足で踏み込んで色々と指図してきたら、

いくら正しいことだとしても受け入れられないものです。

アドラー心理学では、「課題の分離」という概念がありますを

他人の課題に侵入すること、もしくは自分の課題に土足で侵入されることによって、対人関係のトラブルが生じるという基本的概念です。

そもそも、「どの服を選ぶか?」はその服を着る人の課題であり、

会社でどのようなスタンスで居場所を作るかもその人自身の課題です。

他人がとやかく口を出すものではありません。

もしかしたら、その人自身はファッションを変えたら他人からウケが良くなることを知っているかもしれないし、

もっと積極的にコミニケーションをとっていけば会社で出世しやすいことも知っているかもしれません。

しかしあえて今のスタイルを選んでいるということは、

その人なりの”しかるべき理由”があるものです。

人のアドバイスによって、他人を変える事はできません。

人はその人のタイミングでしか変わっていく事ができないのです。

その大原則を破られたときに、怒りが生じるのは無理もありません。

怒らない人間になるための方法5つ

怒っている人は”困っている人”と知る

あなたの周りにイライラしながら、あなたや他人の悪口を言う人がいるとします。

当然怒る人がいると、その怒りは周りに波及するので、

あなた自身もイライラしてくるでしょう。

その時に、怒りに対する正しい解釈を持つと怒りは幾分軽くなります。

怒りの感情には、「今私は困っている」という意味が隠されています。

本当は誰だって怒りたくありません。

また、すぐに怒りっぽくなる人は、それだけ人生で深刻な問題を抱えていると言うことを意味します。

怒ることで弱い自分を正当化している人もいます。

そう思うと、

「あの人は困っている人なんだ、哀れな人なんだ」

と解釈することができます。

そのように冷静に解釈できた時、相手の怒りを真に受けることなく、クールに流すことができるようになるでしょう。

相手に”評価”を下さない

「あの人はだらしない人」

「あの人は昔から性格が悪い」

などと、

相手に対して自分の物差しで判断することがあります。

相手に評価を下す事は、相手にとっても自分にとっても良い事はありません。

相手に対する評価は、往々にして相手にとって現実とかけ離れているものです。

あたかも真実かのように、相手に対して評価を押し付ける行為は、対人関係のトラブルを生む原因になります。

一度他人に下した評価は、その後も相手をどんな状況においても「悪い人だ」と解釈してしまいがちになります。

つまり、想像の産物を自ら作り出しそれによって自分を苦しめる行為です。

どんな相手に対しても、「悪者」に仕立て上げる事は、

自分にとっても他人にとっても良いはずがありません。

今まで自分がイライラした時も、他人から勝手に評価を下されたことではありませんか?

仏教的な教えでも、

“余分な判断を下さないこと”

が、執着(怒りなどの苦しみの原因)を手放す上で大切なことと教えられています。

他人に対しての評価を手放したときに初めて自分も”人からどう思われているか”が気にならなくなり、怒りの感情が湧きにくくなってきます。

他人のお節介は「他人の心の悲鳴」と知る

「あの人は頼んでもないのにおせっかいをしてくる」

そんな悩みはありませんか?

例えば、あなたがある人に何気なく愚痴を言っただけで、

「それはもっとこうした方がいいよ」

「そもそもその考えが違うんだよ」

そんなふうにもっともらしいアドバイスをしてくる人がいます。

相手の事情を知らずに、そこにズカズカと入り込んでくるのはデリカシーがない暴力的な行為ともいえます。

そんな相手には、やっぱりムカっとしますよね。

自分が変わるかどうか?は、自分自身の課題であり、勝手なアドバイスをしてくる相手の課題ではありません。

往々にして、相手の領域に土足で踏み込むような人は、心に何らかの問題を抱えていることが多いです。

現状に耐えられないような、心の問題がお節介なアドバイスとして現れているのです。

つまり困っているのは、

あなた以上に悲鳴をあげなければいけない事情を抱えている相手だったりすることが多いのです。

だから、心の問題を抱えて悲鳴をあげている相手に対して、怒りを感じるのは不毛なことです。

なだめるように

「心配してくれてありがとね」

などと言ってその場を適当に流していきましょう。

我慢しないための伝え方を知る

対人関係で我慢をしている時、どうしても他人を変えたくなります。

世の中には、

「わからない奴には、ハッキリ言ってやったほうがいい」

という考えが、蔓延しています。

要するに、

“少々相手を傷つけても強い言い方をした方が相手は従ってくれる”

という考えです。

確かに一昔前までは、それが事実だったのかもしれません。

今でも短期的にはそのやり方は効果がある場合もあります。

しかし一方で、そのような強い要求は、

「〇〇しなさい」

という命令のようなもので、断る自由も反論する自由もありません。

相手は自分の領域を犯されたと感じて防御したり、反撃してくる可能性も高くなります。

そうなると、余計に心を閉ざしてしまって、お互いの関係は最悪なものになります。

さらに怒りを増幅しあう関係になってしまうでしょう。

相手に変わってもらいたい場合、

あくまで変わってくれるかどうかは相手次第だという前提に立って、適切な話し方が必要です。

それは「命令」のではなく「お願い」の形を取ることです。

相手に選択の自由という心の余裕を持たせたほうが、相手は変わっていきやすいからです。

例えばこうです、

「暇なら手伝って」

と伝えるのではなく、

「もし時間があるなら、ここを手伝ってくれると嬉しいんだけど」

と言い換えるだけでも、かなり印象が違ってきます。

相手に選択の自由を与え、本来人に備わっている「役に立ちたい」という貢献感の欲求を刺激します。

100%ではありませんが、相手が自分のために変わってくれる可能性はかなり増えくるでしょうを

他にも、

「そんな言い方されると不安になるから、できればもう少し優しく言ってくれると助かるんだけど?」

「夜ご飯の準備も大変だから、外で食べてくるなら一言LINEがあると助かる」

「喋ってる途中で意見を言われると、ちゃんと聞いてくれてるのか不安になるから、嫌じゃなければ今は私の話を聞いてくれると嬉しいんだけど」

などなど使ってみましょう。

我慢せずに、適切な言い方で相手にお願いして変わらなかったのなら、

あなた自身も気持ちよくあきらめがつくでしょう。

今ここに集中する

仏教では、怒っている人は心が過去や未来に飛んでいる時と考えられています。

いわゆる「心ここにあらず」の状態です。

過去のことを思い悩むことや未来のこと心配することが習慣化している人は、

悩みやすいし怒りを生みやすい状態といえます。

目の前のことに集中して取り組んでいる人は、過去にあった出来事や未来に起こりうるであろう出来事に対して考える暇はありません。

そして、他人を評価する暇も当然ありません。

目の前の現象をありのままに受け入れるしかないからです。

「いまここに集中すると言われても、特にやることがないから集中しようがない」

と言う人がいます。

しかし仕事などなくても、目の前のことに集中するとは、

散らかった部屋をちょっとだけ整理整頓したり、

ペットに餌をやったり、撫でたり、

目の前の人を少しだけ喜ばせたり、

また、

目の前の人がどうすれば喜ぶか考えることに時間を使ったり、

そんなことをしているうちに、特に仕事がない人でも心が忙しくなっていくものです。

アメリカで有名な自己啓発本にも、今ここを忙しくすることが推奨されています。

「多忙を求め、多忙を維持するのだ。

これこそ、地球上に存在する最も安価な治療薬であり、

しかも絶大な効果を有するものなのだ」

引用:『道は開ける』D・カーネギー

今ここで心を忙しくすることで、

「あの人を思い出したら腹が立つ!」

「予定が狂った、イライラする!」

なんて事はなくなっていくはずです。

おわりに

怒っている人は困っている人なのだ。

役割のズレから、怒りが生じる。

我慢せずに適切な伝え方で伝えても良い。

今ここ、目の前のことに集中する。

これらのことを知り、心を整理すると怒りの感情は徐々に落ち着いていくことでしょう。

【参考書籍】

>>「怒り」がスーッと消える本―「対人関係療法」の精神科医が教える

>>反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

>>怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)

【おすすめ記事】

>>イライラするならこの本を読め!怒らないための5冊!

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