人々を苦しめる”競争”の正体とは?

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皆さんも自分の人生を変える一冊に出会えることをあきらめないでください。

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目次

はじめに

さて、前回のブログで、競争の正体を正しく理解することで競争社会に苦しまずに生きていくことが出来ると書きました。

今日は競争の正体について書いていこうと思います。

競争の正体とは?

妄想がもたらすもの


競争の正体はずばり、妄想です。

人間は欲を満たすために生きています。

しかし。今の社会に生きる人は食べる、寝る、異性との間に子孫をつくる、など基本的な生存本能を満たすだけでは満足できないように出来ています。つまり、現代社会において求める心は際限ないのです。

特に人間にとっては、衣食住以外に承認欲を満たすことが幸せの指標のようになっています。

特に今の人々にとってすべての欲のうち承認欲と言うのは非常に大きな割合を占めています。

承認欲を満たすためには、記号や地位、ブランド、大学名、企業名、肩書き、年収、容貌など様々のものを満たす必要があります。

ただこれらのものには数に限りがあり、同じものを欲しがる人間はたくさんいます。

そうなると、一つのものを複数で奪い合う争いが始まります。

争いを制した人が勝ち、つまり勝利というわけです。

これが競争の始まりです。


しかし、なぜ競争するのか?なぜ承認欲を満たす必要があるのか?

それは「欲を満たして何かを手に入れれば幸せになれる」と言う強烈な信仰(妄想)があるからです。

勝利した後の落とし穴

きっと周囲からも「もっと上を目指せ」と小さなころから駆り立てられて洗脳されてきたことも影響していることでしょう。

ところがここに一つ落とし穴があります。

それは競争に勝った後に気づくものです。

競争に勝った人は、「もっと有利な、もっと優越した、人より上の自分」を目指したくなります。

これを原始仏教では貪欲と言います。

この貪欲がある限り、この気が遠くなるようなエンドレスの競争ゲームから降りることはできません。

もっと別のもの、次の勝利を求めて新たな競争に参加してしまうのです。

承認欲は特に貪欲と相互作用しています。

承認欲がある限り、どんな地位や学位を手にしても「もっと認められたい、もっともっと上を」と貪欲により心の競争を駆り立てます。

競争のスパイラルに気づいたら、まず気づこう

競争に苦しんでいたらまずは気づきましょう。

競争は自分の承認欲が大きく働いて生まれる現象であること。

また、何かを勝ち得たとしても「手に入れたものでは満足できない」という貪欲が人間にはあること。

人が生きている限り欲というものは、切っても切っても切り離せないものです。

その欲を抱えたまま現実世界を生きようとすれば、心はエンドレスな競争を半ば自動的に始めてしまいます。

まずは「何かを手に入れれば欲を満たせる」という妄想に気づきましょう。

渇いた心に気づくことが苦しみから抜ける一歩だったりします。

次回は競争の中にあって競争に苦しまない生き方をテーマに語っていきます。

読んでいただきありがとうございました。

おわりに

<今回のまとめ>
承認欲、貪欲が人間には備わっていること。
競争は一種の妄想であること。

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