2018年8月に行われた、Googleアップデートによって、
当サイトのアクセス数はかなり減りました。
目次
素人は健康について語っちゃいけない??
当サイトはうつ病などの精神疾患に関することや、
腸内環境と栄養など、健康に関する情報をたくさん書いています。
それらのキーワードが、今回のGoogleコアアルゴリズム改変に悪く働き、
検索順位がかなり下がったのだと思います。
実際にたくさんの記事が、圏外に飛んでしまいました。
8月なんかはインデックスしている記事の半分以上が全く読まれていない状態でした。
しかし、
素人が健康情報を発信する事は、
そんなに悪いことなのでしょうか??
(※医師免許を持っていない人をここでは素人といいます)
確かに健康や医療に関するまとめサイトで、大きな問題があった事は承知しています。
「肩こりの原因は、背後霊だ」
とか
そんなどう考えても怪しい情報が、
はびこっていた時代がありました。
そんな情報ばかり、たくさん載せた記事を強力なドメインのもとインデックスさせて、
アクセスを集める。
そして広告リンクから収入を得る。
そんな私利私欲のための情報発信は、淘汰されるべきだと私も考えています。
しかし、素人が健康情報を発信しない方が良いという世の中の流れは、どうしても疑問を感じます。
実際に私が、うつで休職していた時に欲しかった情報は、うつが治った人の情報です。
うつの経験のないお医者さんの情報なんて読んでも全然心に響きませんでした。
私は素人ですが、今後も健康情報を発信していきます。
というか、良い志がある人はどんどんやるべきです!!
その理由は以下の3つです。
健康アップデートがあっても、健康系記事を書くべき3つの理由!
①標準医療が、誰にでも当てはまるとは限らない
昨今のGoogleアップデートでは、医療の専門家の記事や医療機関の記事が、
優先的に検索順位の上位を占めるようになりました。
要するに、
「標準医療が最善の選択肢であり、それ以外のものは全て怪しいもの」という解釈です。
実際に医療従事者の記事でも、医療機関のドメインじゃなければ、大きく順位を下げられたと聞いています。
とにかく多数派が有利なのです。
確かに標準医療は第一選択肢であることに間違いありません。
私もうつなったときに、まず第一に病院に行って薬をもらいました。
薬が良い影響与えたことに何ら変わりはありません。
でも大多数の人に効いた薬が、私には全く効かず、それどころか副作用で苦しむだけだった薬もあります。
また最終的に薬を手放せたのは、
お医者さんが指示以外の取り組みを自分でやったからです。
私以外にも薬が思うように効かなかった人たちはたくさんいます(参考:抗うつ薬は8割の患者に無意味!?)。
残念ながら、お医者さんから、薬以外のことで「〇〇した方がいい」とかの指示はほとんどありませんでした。
私が薬以外のことで取り組んだこと、読書や栄養面についての知識は、
紛れもなく素人さんが発信しているウェブサイトの記事から得たものが大きいです。
もちろんたくさん本を読みましたが、あらゆる本に出会うきっかけは、ウェブサイトで検索することです。
②医者だからといって、その人が健康とは限らない
「開業医の4人に1人はうつ状態である」という情報があります。
(※参考:開業医の4人に1人がうつ状態 疲弊が顕著に…保団連調査)
この情報を、どう受け止めるか?それは人それぞれです。
病気で苦しんでいる時、そんな時に欲しい情報は、
今現在健康である人の記事です。
病気から回復したい人にとっては、今現在も病気で苦しみ続けている人のアドバイスは、
あまり役に立ちません。
ではお医者さんが必ずしも健康か?
と言えばそうではないと思います。
不健康でも、病院に勤めていればお医者さんの仕事ができるし、標準医療のいわゆる正しい記事も情報発信できます。
やはり私たちから見て、
医療のプロであるはずのお医者さんが、
明らかに不健康な体型だったり、傲慢な態度をとってしまう人間的に未熟さがある人は、
いくら正しいことが言えてもなかなか心には響きません。
精神疾患をたくさん見てきた経験がある、志の高いお医者さんの声はたくさん取り入れたいですが、
今までうつ病にもなったことない、挫折も知らないお医者さんが、ドヤ顔で発信するような健康情報は本当に役に立つのでしょうか?
どうせなら、今健康で、心が幸せな人の記事を求めたいものです。
③生々しい体験談の方が、心に響く
心が病んでいる時、自分と同じ思いをしている人の声を聞くのは、どれだけ勇気がもらえるでしょう。
「死にたい」と思っていることなんて誰にも言えないです。
今まさに「この状況をなんとかしたい」と思っている人は、
どうやったらその状況を克服できるか?
その情報が欲しいだけなのです。
役立つ情報を提供してくれるのであれば、
その情報発信者がお医者さんか?素人か?なんて関係ないことです。
同じ病気を経験した人の、克服体験記のほうが、
よっぽどその人にとっては価値があるはずです。
私は休職中に、
「死にたい、死にたい、死にたい、と思っていたけど。音楽に出会えたことで、生きる希望が湧いてきた」
「自殺の文字が頭を過ぎるほどのうつを抜け出せたきっかけは、毎日ジョギングをすることでした」
「自営業でピンチだったけど、うつから抜け出せたきっかけは、ロードバイクを買ったことでした」
「うつから抜け出せたきっかけは、収入が落ちても自分の好きな仕事をすることでした」
などの、素人さんが発信する情報にどれだけ励まされたことか。
いろいろ試して、自分には当てはまらない、というものも確かにたくさんありました。
だからってそれらの情報が全て、悪意ある嘘の情報かと言えば、
全くそんな事はないです。
今回のGoogle健康アッデートで、闘病体験の関連記事もかなり順位が下がったと聞いています。
しかし、実際に病気にかかった人の生々しい体験記録を求めている人は世の中にたくさんいるはず。
たとえ見てくれる人が少なくても、
うつに限らず闘病体験を発信して世の中の困っている人に役立てる行為は、この先も求められることだと思います(参考:ネットでみつけた、もっと明るい闘病法)。
おわりに
記事を書いても、見てくれる人が突然少なくなったら、どうしても悲しくてやる気をなくしてしまいます。
私もそうでした。
検索エンジンに少しでも上位表示されるように、
健康に関する記事を避けて記事を書こうと思っても、
なかなか思い浮かびません。
・自分にとって役に立ったこと
・他の人にとっても役に立つのではないかと思うこと
今までこの2つをポリシーとしてやってきました。
そうなるとやはり、心の健康に関すること、また私自身が医療職であるということから、少しばかり医療関連用語が文章に出てしまいます。
多くの人に見てもらわなくても良い。
見てくれる人だけ見てもらえたら、それを役立ててほしい。
そう思って、今後も健康関連に関する記事を書いていきます。
少数派の人たちにとってでも役に立てば、それは私にとって非常に運の良いことです。
しかし本音は、
たくさんの人に読んでもらいたいなぁ…。
って思いますけどね。