マンガでやさしくわかる”健康本”を紹介します。
これがうつな気分を変えて、人生を好転させるんです。
目次
はじめに
不安や落ち込み、イライラ癖がついている時、なんとか自分を変えたいもの。
性格を変えようと思っても、哲学や心理学の本を読むだけでは、なかなか変えられません。
精神論だけで自分の性格を変えるのは、砂漠に水を撒くような行為です。
哲学や心理学はとても重要ですが、それと同時に健康的な生活習慣を取り入れることをおすすめします。
体の不調は、心の不調につながることを、うつを経験して大いに実感していますし、
また私は作業療法や施術の現場でも、必ずその人の生活習慣を確認して、無理のない範囲でアドバイスをしています。
しかし、、
自分で健康情報を手に入れるのは、なかなか難しいもの。
医学書を読んだり、お医者さんが書いた難しそうな健康本を読むのは一苦労。
私も、そのような本はたくさん読みましたが、
しっかり頭に落とし込むには念入りに時間をかけて読まなければいけません。
忙しい時は、なかなかゆっくり読めませんし、疲れていると、難しい活字のばかり本は、
読んでいて眠くなりますしね。
だからマンガが良いんです!
最近はお医者さんが監修したマンガ本がたくさん出されています。
ズバリ健康知識を、簡単に取り入れるためのマンガ本です。
まずは、マンガ本から入り込んで、ある程度知識が得られたら、
そのお医者さんが書いた、活字の本を読むということもできますしね。
ある程度知識があると、活字の本を読んでも挫折しにくいです。
また日常生活で取り入れるだけなら、マンガ本だけで充分です。
ここにうつや不安の克服、また元気になるための健康法をテーマにしたマンガを紹介します。
これが3つのおすすめ健康マンガだ!
『まんがでわかる自律神経の整え方 「ゆっくり・にっこり・楽に」生きる方法』 小林弘幸
順天堂大学の先生が監修した、マンガで自律神経を整えるための、簡単な方法論、テクニックを紹介してくれています。
自律神経を整えることによって、病気になりにくい強い体になるばかりでなく、アンチエイジング効果、抑うつ気分を予防する効果につながります。
このサイトでも、”自律神経"というキーワードはたくさん出てきます。
自律神経は、人が生きていくために必要なホメオスタシス(恒常性)を支配しています。
つまりそれは、生きていくために呼吸したり、心臓動かしたり、体温調節したり胃腸などの内臓を働かせたりでする機能をつかさどっているということです。
それが心の病にどのように関係したりしているのかというと、
脳内ホルモンの働きも自律神経に関連しているからです。
そして脳内ホルモンの分泌を左右する腸内環境も自律神経次第で良くなったり悪くなったりします。
このマンガでは誰でも簡単に実践できる、自律神経を整えるための方法論を、食事や生活習慣、入浴の仕方などに分けてわかりやすく紹介されています。
ちなみに自律神経に良い食事として、大根おろしとヨーグルトの組み合わせが紹介されていました。
ヨーグルトに大根おろしを加えて、蜂蜜をかけて食べます。
こんな異色の組み合わせが、本当においしいのか?
そう思うかもしれませんが、これが見事にマッチするのです。
蜂蜜にも、大根おろしにも乳酸菌の餌とされる成分であるオリゴ糖と食物繊維が含まれています。
また大根は、古くから便秘に良い食材とされています。
別にヨーグルトとの組み合わせとして、必ずしも大根おろしじゃなきゃいけないというわけではないです。
りんごやバナナにも乳酸菌の餌である、食物繊維やオリゴ糖も含まれていますし、それぞれの無理のない食べやすい食べ方で良いと思います。
自律神経が乱れて、お腹に不調がきている人は(便秘など)、水溶性食物繊維を多く含む食材とヨーグルトの組み合わせをおすすめします。
大根おろしなんかは、特に水溶性食物繊維が多く含まれているという事ですね。
ちょっとした知識を得るだけで、人生を好転させるきっかけになるかもしれませんよ。
『まんが セロトニン健康法』 有田秀穂
有田先生は、セロトニンに関する本をたくさん執筆されており、私もたくさん読みました。
リハビリテーションに関する学会にも来て講演されていたので、作業療法士である聞きに行きました。
やはりもともとお医者さんというところで、少しばかり科学的で難しい表現も活字の本では見受けられました。
それでもマンガだと、活字に比べてかなりイメージしやすくなります。
独自の体系化がされており、セロトニンを理解するためには非常にお勧めです。
セロトニン神経を鍛えるためには、
・太陽の光を浴びること
・リズム運動
・ふれあいグルーミング
この三本柱が大切であり、それを正しい知識を持って実践することが、
落ち込み気分を根本的に良くするためのカギだと思います。
ちなみにグルーミングとは、愛情ホルモン、そして幸せホルモンと言われるオキシトシンやセロトニンを分泌させるための、ふれあい行為のことです。
光を浴びることや、リズム運動する事はセロトニン神経を鍛えるために有効な行為である事は、知ってる人も多いかもしれません。
しかし人と人とのつながり、もしくはペットなどの動物でもいいので、人や生き物と触れ合うことでセロトニン神経を強化するという画期的な考え方もあるのです。
また幸せには2通りあり、
何かを期待して良い結果が得られたときに感じる「ドーパミン的な幸福」と、
何も見返りを期待せず、あるがままの結果を受け入れ幸せを感じる「セロトニン的な幸福」があります。
ドーパミン的な幸福は環境や他人によって簡単に奪われますが、
セロトニン的な幸福は誰も奪う事はできません。
やはり本質的な幸せを追い求めるなら、セロトニン的な幸福を追い求めるべきではないでしょうか。
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『マンガで分かる肉体改造 』 ゆうきゆう
カリスマ精神科医、ゆうきゆう先生のマンガでわかるシリーズです。
なぜ肉体改造が、うつ対策にオススメなのか?
それには2つ理由があります。
・それは、糖質制限をすることによって、感情の乱れが少しでも減ること
そしてもう一つは、
・良質なタンパク質や脂質を積極的に取ることによって、セロトニンの分泌や、男性ホルモン、女性ホルモンの原料になり得るということです。
マンガの中では、糖質は極限まで抑えて、なるべく取るべきではない!という方針ですが、
ゆうきゆう先生のそこまで極端な表現の方が、
糖質制限の大切さや、良質なたんぱく質をとることの大切さが、シンプルに人に伝わると思います。
個人的にはそこまでストイックにならなくても良いと思うのですが、
知識を得る上では少しくらい極端な表現の方がインパクトがあり分かりやすいと思います。
また基本的に、ギャグマンガですので、健康本といえどもそこまでシリアスな内容ではありません。
ゆうきゆう先生の本は全般的にそんな感じです。
最初はくだらないと思うようなギャグが、連発されるうち、徐々に笑ってしまうのです。
人は笑うことによって、メンタルを強くし、免疫力も上がります。
そんな側面もゆうきゆう先生の戦略ではないでしょうか。
おわりに
健康的な知識を得るには、
“頭が良くなければいけない”
“専門的な知識がなければいけない”
そう思いがちですが、
そんな事はありません。
私は作業療法士として、医療機関で勤めた経験もあるので、
確かに専門書や健康的な知識が書いてある難しい本はたくさん読みました。
たくさん読んで思う事は、
本を読んで知識として頭で覚えても、
生活に取り入れなければ、知らないのと全く同じです。
難しい本を読んで、時間をかけて手に入れた知識はなかなか実践しにくいもの。
それはどうしても難しく考えすぎてしまうから。
しかし、マンガのようにわかりやすくまとめており、
実践的なものだけ切り取って得た知識は、
気軽に実践しやすいのではないでしょうか?
結局は、シンプルに解釈して素直に行動を起こす人が、本当に賢い人なのだと思います。