どんな本?
あの「プチ認知療法」で有名な下園壮太先生の本です。この本はうつが長期化して途方にくれてる人向けに書かれてます。
プチ認知療法は下園先生が情報商材として出している、自宅でできる認知行動療法のコンテンツです。
内容は認知療法にとどまらず、呼吸法やボディーワーク的な内容も含まれています。
この本はその考えをもとに少し発展した内容になっていますが、大まかな流れは同じです。
内容とオススメポイント
うつを底期、回復期、リハビリ期に分けて考えられており、とにかくリハビリ期と言うものが長いと言われてます。
どんな病気もそうですが完璧に以前の自分に戻そうとすると、必ず無理があります。
以前と同じ頑張り方をしている限り、うつ脱出は成就しない、長く辛い状況が続いているなら同じ仕方をしていてはダメ。
このあたりでやり方を変えてみる必要があるだろう。
この本には長い長いリハビリ期を、乗り切る心構えが沢山書かれてます。
下園先生自身も自衛隊のメンタルヘルス管理の仕事の身でありながら、うつ病を経験しております。
やはりうつ病は誰でもかかる可能性がある病気。
そんな下園先生は、自らの方法でうつ病を1年で克服しました(これはかなり早い)。
下園先生は言います。
「うつ病は新しい自分に生まれ変わる大チャンスです」と。
これが幸せな生き方だと思っていたことが、実は苦しい生き方だった。
これが自分のあるべき姿だと思った自分が、実は無理している自分だった。
薄々と気づいていたけど、なんとかやれていたからとくに変わろうとしなかった。
でもうつ病になって無理な生き方はなんともならないし、続けることが出来ないと痛いほど知った。
そんなことは実はよくあることです。
あなたが特別弱い人間とか、情けない人間とかでは決してないのです。
見かたを変えれば、これはチャンスなのです。
自分の中で変えることが許されなかったことが変えられる時が来た。
生き方を変えなきゃいけない、いや変えてもいい絶好のチャンスが来たのです。
素直にそう思えた時に、「古い杖」を捨てて「新しい杖」を手にしましょう。
おわりに
「古い杖」と「新しい杖」、古い杖の使い方は簡単、でもいつか矛盾が生じてくる。
前に進む人は上手く新しい杖に移行できる人でしょう。価値観をすべて捨てて別人になれと言っているのではありません。
「7:3バランス」を大事にし、無駄な戦いを極力避けて肩の力を抜いて行きましょう。