このブログはうつを読書で克服した私、読書セラピストTOMOの体験記を綴っていきます。
また読書で得た有用な情報を随時発信していきます。
皆さんも自分の人生に革命を起こせる一冊に出会うことを、あきらめないでください。
目次
はじめに
皆さんは、怒りや嫉妬に悩んだことはありませんか?
私はしょっちゅう怒りや嫉妬に振り回されていました。いろんな人に八つ当たりして嫌な思いもさせたこともあります。
特に自分が世話をした仕事の後輩が、自分より出来が良くなっていい仕事をするようになると、うれしい反面焦ってイライラしてました。
いや、うれしいという感情すら全く湧いてなかったかもしれません。
今日はそんな怒りや嫉妬についての理解と、正しい対処の仕方、人生の正しい努力の仕方を読書にならい紹介していきます。
怒りや嫉妬にのまれないための正しい努力
嫉妬、怒り、敗北感に対する理解
誰でも”勝ちたい”という思いが強ければ強いほど、負けた時の敗北感、絶望感は強いものです。
仏教的な理解では、この敗北感や絶望感、そこから生まれる他人への嫉妬などはすべて、
非合理的な思考が生み出す”妄想”に過ぎないと理解しています。
勝ち負けなど、欲と妄想が作り出した幻想ということです。
例えば、”仕事ができて有能な同僚がうらやましい”という感情は、
自分より優れた面を持つ相手に対する心の反応です。
心の反応とは相手に関係なく、自分の心がただ単に反応しているだけの事。
もしいくら同僚が優れた能力があっても、自分が相手よりさらに優れていたら、
この反応は生まれないはずです。だから相手とは関係のないことで、自分の心の中に問題があるのだと理解できます。
ここで相手に嫉妬や恨みの感情を持つことは、機嫌が悪いときに他人や物にあたるいわゆる”八つ当たり”と何ら変わらないことが理解できます。
こんなことで心が疲れてうつになったり、うつをぶりかえしたりするのは、とても馬鹿らしいことで、非合理的なことです。
人はこの3つの執着によって苦しむ
人は以下の3つの執着によって苦しみます。
・求めるものを得たいという執着
(例:お金、承認欲、など)
・手にしたものがいつまでも続くという執着
(例:いつまでも命が続く、など)
・苦痛になっている物事を無くしたいという執着
(病気、借金、嫌な人にいなくなってほしいなど)
嫉妬という感情は承認欲(①)と嫌な人に消えてほしい(③)という執着からできた感情です。
つまり、承認欲が満たされない怒りを相手にぶつけていること。
この怒りは自分も相手も傷つけるもので、そのままにしておくと自分がどんどん不幸になっていきます。
そこで怒りに気づいて、気づいたら前を向いて、地道に正しい道を歩いていかなければいけません。
嫉妬から自分の心を解放するには
嫉妬から解放されるには、まず自分が嫉妬しているのは、
相手のせいではなく、自分の妄想と怒りという非合理的な感情であることに”気づく”こと。
最初の最初にこれをやらなければ次に進めませんが、多くの人は自分以外のものに原因を求めがちです。
でもそれだと苦しみはいつまでも続きます。
正しい理解に立って、嫉妬に対処するには、自分の心の反応を理解すること、これが原始仏教、ブッダの幸せになる知恵の基本です。
その理解にしっかり立った上で、
「自分にできることは何だろうか?」
「自分は何なら役に立てるだろうか?」
と自分の足元を見て、身の丈に合った努力をすること。
人と比べるのではなく、自分の内面をしっかり観察して何をすべきか考える。
そうすると、自然と後になって、自分の能力を高めること、自分の生活をよくする方向性が見えてきます。
これが、禅の世界でいう”脚下照顧”(きゃっかしょうこ)、つまり足元を見るという生き方です。
自分の内面を見つめ、足元を見て、やれることを積み重ねる。
他人と比較せずに、あくまで内面だけを見て努力を積み重ねる。
そうすることによって、自分にしかできない人生のミッションが見つかります。
謙虚に努力する自分を楽しめる。
そんな楽しい生き方を手に入れることが出来ます。
そこは嫉妬や怒りとは、もう無関係な世界です。
おわりに
何度も言いますが、
努力が苦しく感じたら、
”他人と比べていないか”
自分で心の観察をしてください。
今日の記事は、うつ真っただ中の人でも、うつから復活して新たな人生を送る人にも知ってほしい内容でした。